☆数星の王子、ただいま冒険中★

ギフテッド?(IQ137)☆メンサ会員☆自閉スペクトラム症☆注意欠如・多動症☆口唇裂☆3月生まれの一人っ子♥数字ラブ♥王子の冒険譚

病院の扉は、運と根性が幾重にも重なり、ゆっくりと、開く② ~田中ビネーⅤ~

 

【王子 小1 6歳】

 

 

《病院までの道のり はじまりと少し編》 (5歳0ヵ月、年中3月)

 

初回のカウンセリングで、王子には、人間の表情が読めない人間といることが苦手、等の特徴があることが判明したので、2回目は、発達検査をすることになりました。

 

 

《カウンセリング 2日目》 (市の施設)

 

受験勉強と同じく、検査をゲームだと思っていたため、王子は、朝からウッキウキで、前回はカウンセラーに対して、モニョモニョしていたのが、今回は、元気に、ハキハキと、色々と、答えていました。

 

王子は、ママリが一緒で、且つ、相手が大人な場合、少し話せることもあり、更に、内容が、王子の好きな物についてだと、もう少し、話せていました。

 

 

《田中ビネーⅤ》 (5歳0ヵ月)

 

問題が出されるだけではなく、手を動かすもの等々も、ありました。

 

 

例えば、王子が遊ぶ様子を観察して、不器用かを見ていました。

 

王子は、不器用です。

 

 

 

他には、音を聞いて、王子が答える問題も、ありました。

 

 

これは、王子、聞き間違えました。

 

そのため、この日の田中ビネーⅤでは、『耳からの理解が弱い』という診断結果が出ましたが、この後にやったWISKⅣの検査では、逆に、耳からが強いという結果がでました。

 

実際、王子は、視覚よりも、聴覚に優れている、頼っている、ので、この検査だけで判断していたら、真逆の対策を練っていた可能性があります

 

 

 

面白かったのは、想像力常識力を試す問題ですね。

 

絵の一部に誤りがあり、例えば、魚が空に浮いている (ママリ作)、このような絵を見て、考えるもので、王子は、ギリギリ、合格点でした。

 

 

もう一つは、もしも、の問題です。

 

似た感じのものを、作ってみました。

ママリ作です。

 

 

「買い物に行って、財布がなかったら、どうする?」

 

王子は全ての質問に、「分からない」と答え、想像力が乏しいという判定に、なりました。

 

 

ママリ、悩む。

 

悩みましたー。

 

 

むむむ。

 

これは、本当に分からないのではなく、話せないから、「分からない」と言っているのでは……。

 

 

なぜなら、質問の中に、迷子に関するものがあったんですね。

 

王子は、「分からない。」と答えたのですが、実は、王子は、実際に、迷子になったことがあります。

 

 

以前、王子は、東京駅で、迷子になりました→↑↓→↓→→。

 

その時は、見つけてくれた女性と、一緒に、駅長室に行き、パパ虫の名前を答え、構内アナウンスをしてもらい、座って、パパ虫の迎えを待っていたそうです。

 

王子は、泣くこともなく、当時 (多分、年中のはじめ頃だったと思います) 大好きだった新幹線のシールをもらって喜びつつ、自分の名前なども、冷静に、答えたようです。

 

 

ママリが、その話を、カウンセラーにすると、

 

「それは、今現在、目の前で起きていることには、対処ができるんです。」

 

「でも、今じゃないことを、想像して、答える、ということは、苦手です。」

 

と、言われました。

 

 

??

 

 

ええ⁉

 

 

ママリ、笑う。

 

笑いました。

 

もう、笑うしかありませんでした。

 

 

 

ちょっと、もはや、言われたことの意味が、よく、分からない…。

 

分かりませんでした。

 

 

分かりますか??

 

 

なかなか、素人では思いつかない、斬新な視点でしたね。

 

 

なんだって?

 

実際に、迷子になったら対処できるけど、迷子になったことを想像して、考えることはできない、って、いったい、どういうことなの?

 

 

因みに、家に帰って王子に確認すると、確かに、どう思う?という質問に答えることが、苦手でした。

 

王子はすぐに、「分からない」と、答えていました。

 

 

当時、王子は、絵本をよく読み、家での会話にも、違和感はありませんでした。

 

でも確かに、年中の王子(4歳)との会話は、何があった、とか、これは何だ、等の、過去か現在の、実際に起きた事柄が多くて、未来の、想像の話しはしていないかもしれないと、ママリは、思いました。

 

 

この後、王子の、想像力、常識力レベルアップのために、色々と、トレーニングをしました。

 

幼稚園時代は、幼児用のドリルや、パズル、1年になってからは、z会の国語の問題を、手取り足取り、やりました。

 

 

今 (1年生、6歳) では、どう思う?等の質問にも大分、答えられるようになりました。

 

物語を途中まで読んで、その続きを書いたり、作文も、そこそこうまく書けるようになりました。

 

 

どんなトレーニングを、どのようにしたのか。

 

どのアイテムを使ったのか。

 

 

その詳細は、また今度、書きますねー☆

 

 

 

そして、王子(5歳)、星人生初の、IQが、でました☆★

 

 

IQ123(6歳2カ月相当)が、出ました☆

 

IQとは、同じ年齢の子の中央値を100として、70~130の間に約95%の人間が入ると、言われているらしいです。

 

因みに王子は、この後に受けたWISKⅣでは、IQ134という結果でした。

 

その後に受けた時は、137です。

 

 

ママリは、田中ビネーとWISKⅣの初回の検査を、王子の後ろで見守っていましたが、田中ビネーは、表面を撫でる程度の質問で、WISKは、もっと、それぞれの子共に合わせて踏み込んでいく感じでした。

 

ただし、どちらにせよ、信憑性は、微妙です。

 

判定する方の知識や見解や、受ける子供の心意気が、強く反映するな、というのが、ママリの印象です。

 

 

因みに、田中ビネーの、123はそこそこの結果でしたが、王子の場合、細かな分野で、かなりの凹凸があり注意が必要だと言われました。

 

簡単に言うと、例えば、ほぼ全ての数値が80周辺とか120周辺とかだと、バランスが良く、本人が生きやすいようです。

 

一方で、一つが100、もう一つは80、120とかだと、自分の中にアンバランスさが強くあって、生活や勉強にも、影響が出ると言われました。

 

 

王子の場合は、学校の勉強は簡単。

 

でも、社交のレベルが低くて、友達ができない。

 

結果、不登校になりやすい、と言われました。

 

 

なるほど。

 

人間、バランスが大事だということですね。

 

 

田中ビネーの検査の結果は、こんな感じでした★☆

 

 

 

他には、ママリが話した、王子の生態についてのアドバイスも、ありました。

 

 

王子は、幼稚園で困ると、王子なりに考えて、王子なりの解決方法を、繰り出していました

 

 

例えば、年中の夏頃 (4歳) だったと思います。

 

 

王子が、先生にプリントが出せないと、困っていたので、ママリと、作戦を練りました。

 

ただし、ママリのアドバイスは、いたって普通です。

 

この頃は、王子が話せないのは、王子の性格だと思っていたので、ぶっ飛んでいる案は、出しませんでした。

 

 

「先生の前まで持っていけば、先生が気づいて、もらってくれるのでは?」

 

「無理。」

 

「先生の机の上に、置いておくのは?」

 

「無理。」

 

 

王子は、モンモンと、考え込んでいました。

 

もちろん、ママリが、先生に相談をして、先生から声をかけてもらう、という選択肢もあったのですが、ママリは当時、スパルタで、王子自身に、城壁を乗り越えて、冒険にでかけてほしいと思っていました。

 

なので、先生の力を借りることは、基本的に、考えていませんでした。

 

 

そして、その日、王子は、ニッコニコで帰ってきて、プリントを出せたと、喜んでいました

 

 

ママリが、どうやったの?と聞くと、

 

「ゆりちゃんが、出してくれた♥」

 

と、言ったんです。

 

 

??

 

ゆりちゃん?

 

誰??

 

ゆりちゃんは、多分、王子が、一度も話したことがない、王子のクラスメイトでした。

 

 

ママリは混乱しましたが、続きを、促しました。

 

何か、何か、面白そうなことが起きる、そんな予感が、しました(笑)

 

 

王子の作戦は、こうでした。

 

①プリントを、朝、みんながシールを貼る台に、わざと置いておく。

 

②王子は、台から離れて、遠くでみんなの動向をうかがう。

 

③シールを貼るために来たゆりちゃんが、王子のプリントに気づく。王子、しめしめと思う。

 

④ゆりちゃんが、提出用のプリントだと気づいて、先生に渡してくれる。王子、心の中で、ガッツポーズを決める。

 

⑤王子、遊びはじめる。ゆりちゃんには、お礼等は、特に言っていない。

 

 

これを聞いた時、ママリは、吹き出しましたー☆

 

大爆笑です。

 

 

頭良いの?

 

いや、バカなの?

 

 

アホ。

 

アホでしょ。

 

この作戦に、王子がかけた労力は、実際に先生にプリントを渡すよりも、ずっと、多いですよね(笑)

 

それでも、プリントを先生に渡すよりも、王子にとっては、安全で楽な選択だったわけです。

 

 

それにしても、よく考えたなぁ、と、ママリは感心しました。

 

この成功は、王子家では、お祝いになりました☆★

 

 

しかし…、ママリが、この話をカウンセラーにしたところ、

 

「悪くはないけど、他人には理解してもらえないし、社会では、通用しません。

 

と、ばっさり、あっさり、切られたのを、思いだしました。

 

 

血が、ママリの眉間から、ピューと吹き出しましたよ↑↑

 

 

「チャタ君は、独特な視点や解決方法を、持っていますね。集団の中で、暮らしづらいタイプです。」

 

と、最後にしっかり、とどめも刺されましたよ+

 

 

当時、ママリは、愉快な王子だなぁと思っていましたが、今考えてみると、王子は、深刻に、困っていましたね。

 

大変だな、こりゃ。

 

 

 

もう一つ、とっても興味深い話をされました。

 

「チャタ君は、大多数が気づく視点に、気づけていないです。」

 

「人間が、自然と、他人を見て学べることが、チャタ君の場合、自然と、学べていない可能性が高いので、言葉で、丁寧に、状況や一般常識を、全て、説明する必要があります。」

 

と、言われました。

 

 

ママリが考え込むと、カウンセラーは、大丈夫ですよと、励ましてきました。

 

『チャタ君は、普通の子が、自然と学べることを、自然と学べないタイプですが、一つ一つ教えてあげれば、理解ができるので、大丈夫です。』

 

普通の人間は、例えば、先生の動作や表情を見て、マネて、学ぶことができて、ぱっと見て、状況を判断することも、できるらしいです。

 

人間が、生まれながらに持っている、標準装備だそうです。

 

 

 

王子は、数星の王子なので、人間の標準装備は、できていません。

 

でも王子には、物事を理解する力があるので一つ一つ、人間の武器について説明をしてあげれば、王子にも装備できる(かもしれない)、ということでした。

 

 

これは。

 

 

これは…。

 

 

これは、裏を返せば、

 

 

『できないのは、親が、教えてないからだ。』

 

 

ということに、なりませんか?

 

 

今の時点では、仕方がないけど、なぜできないのか、教えればできる、ということをママリに伝えた今から先、王子が標準装備をしていないのは、ママリがそういう訓練を怠ったからだ、ということですよね?

 

 

これは、効きましたね。

 

鮮やかな、ボディーブローでした。

 

 

 

この時から、

 

王子ができないのは

 

ママリの責任

 

と、なったわけです。

 

※これは、王子の場合です。

 他の発達障害の子は、それぞれ、みてもらってください。

 

 

 

 

確かに、親には、子供の人生に対する責任が、あります。

 

 

でも、ある程度は放っておいても、子供は勝手に育つ、とも、言われていますよね?

 

 

でも、王子の場合は、それが通用しない、ということでした。

 

王子の場合、幼稚園や保育園に、長時間入れていたら、ただボーッとしている(もしくは、自分の好きな物を見ている・考えている)だけで、周りの人間の声や動きからは、学べていない可能性が高い、と言われました。

 

普通の人間は、自然と、今この瞬間一番大事なことは、他の人間の行動や、表情にあると、他の人間の重要性に、気づいているらしいです。

 

だから、子供はママの声に敏感で、人間は人間の顔を見分ける力に、長けている。

 

 

では、数星の王子の場合は、どうかというと、

 

多分、人間にとって重要な「他の人間」が、王子にとっては「数字」なのかな、とママリは考えています。

 

だから、人間よりも、数字に目がいっちゃうのかな。

 

 

分かりません。

 

 

ただ、王子は、人間も大好きで、みんなと遊びたい、といつも言っていて、実際、遊ぶ機会があれば、数字よりも、遊びに行くことを選びます。

 

 

ただ、根本的なところで、人間自体の優先順位が、数字や、王子の好きな物よりも低そうなので、あえて、人間を見なさい、表情はこう、等々、わざわざ王子に気づかせて、言葉で、体で、誰かが教える必要があるんだな、と、今のママリは、納得しています。

 

 

 

ただ、当時は、ひたすら??な1日でした。

 

 

そして最後に、王子には、

 

「苦手なことを、克服するのではなく、安心して居られる環境を、作ってあげてください。」

 

と、言われました。

 

環境とは、例えば、王子の特徴を理解して接してくれる大人や、失敗しても怒られない環境等です。

 

 

ふむふむ、なるほど。

 

これは、よく、分かりました。

 

 

では、今後どうすればいいのか、ママリが聞くと、

 

「チャタ君は、知的に問題がなく、社交のみに対応した療育クラスはないので、市でできることは、ありません。」

 

「チャタ君の場合、幼稚園にも通えているので、発達障害の診断はでません。グレーゾーンです。」

 

お母さんが家で、注意深く、見てあげてください。」

 

 

え?

 

 

ええ?

 

 

IQが高くても苦労する、人間の表情が読めない、想像力・常識がない、等々等々、けっこう辛口な、問題点が、ありましたよね?

 

 

そして、

 

誰かが教えないと、王子は、標準装備すらできない

 

って、言ってましたよね?

 

 

 

誰か、って?

 

 

ママリ?

 

 

ママリが?

 

家で?

 

一人で?

 

 

何の知識も、ないのに?

 

 

何を、どうやって、教えりゃいいんだよ?

 

 

 

確かに、ママリにとって、新しい情報が盛沢山で、非常に、有意義な時間でした。

 

 

でも

 

 

ざっくり

 

 

ですよね?

 

 

そもそも、王子に、「お前はこういう王子だ!」という烙印を押せるほど、どっしりと重みのある情報は、あの検査に、あったのか?

 

そして、その情報は、信じてもいいのでしょうか?

 

 

問題点も、解決案も、ざっくりしていて、曖昧だし、これ以外にも、もっと、王子の特徴から出てくる個性が、いっぱいあるはずです。

 

これから対策を練るなら、もっと、もっと、もっと、王子を、詳細に、分析した結果が、必要ですよね?

 

 

「問題を、間違えました。」

 

子供なので、聞き間違い、勘違い、表現できない、等、色々と、あるでしょう。

 

 

このどれが原因なのか、対策を練るためには、知る必要がありますよね?

 

だって、耳が悪いから聞き間違えたのに、対策に、想像力を豊かにするための絵本を読んでも、対策には、ならんよね…。

 

 

 

 

ただの、人間侍女長ママリが、どうやって、数星の王子を、自ら分析しながら、教育するんだよ。

 

 

 

誰か、教えてくれー---。

 

 

 

 

王子の、レベルアップのための、訓練方法と施設がないなら、せめて、武器を。

 

王子の、最強武器を作るための、武器屋、防具屋、道具屋を。

 

 

武器屋、防具屋、道具屋を、教えて、くれー----------。

 

 

 

それも、ないんかぃ↓↓

 

 

こうしてママリは、完全に混乱したまま、大宇宙へと、解き放たれたのでありました。

 

 

 

 

《今回のラッキー 一覧》

 

ラッキー 4 

 

市のカウンセリングで、王子の個性が発覚 → 王子家、王子の発達障害要素に気づく

 

 

※ 王子家の冒険譚は、王子固有の状況下でのみ発生する事柄なので、他のお子さんには、あてはまらないことを念頭に、一例として、お読みください。