☆数星の王子、ただいま冒険中★

ギフテッド?(IQ137)☆メンサ会員☆自閉スペクトラム症☆注意欠如・多動症☆口唇裂☆3月生まれの一人っ子♥数字ラブ♥王子の冒険譚

★「クスリ」★という不思議なアイテム④ 王子の気持ちと、ストラテラ、コンサータ、ビバンセ

 

【王子 小2 7歳】

 

 

王子は、コンサータが、嫌いです!

 

 

王子が、コンサータを、飲みはじめたのは、サピックスに通いはじめた、1年生の2月からです。

 

 

最初の頃は、元気がなくなり、話さなくなる感じでしたが、「クスリが、飲みたくない。」と、言うことはありませんでした。

 

 

でも、2年の秋頃から、

 

「クスリを、飲みたくない。」

 

「クスリのことを、考えるだけで、嫌だ。」

 

等々言いながら、しょんぼりすることが、多くなってきました。

 

 

王子は、自閉スペクトラム症の影響で、自分から話しかけること、自分の気持ちや考えを伝えることが苦手なので、あまり不安や不満を言わず、かなり我慢強いタイプです。

 

なので、王子が言った、ということは、王子にとって、かなり深刻だということでした。

 

 

 

 

 

そこで、具体的に、コンサータの、何が嫌で、何が良いのか、王子と、ママリは、話し合いました。

 

 

王子は、なんだか、複雑そうな表情で、話しはじめました。

 

「クスリを飲んでると、イライラしてきて、悪い気持ちがでてくる。」

 

 

え?

 

なんだって?

 

 

悪い気持ち?

 

どういうこと?

 

 

「普段は、学校での待ち時間でも、特にイライラはしないけど、クスリを飲むと、イライラ、イライラしてきて、すごく嫌だ。

 

 

「説明を、一回聞けば、理解できるのに、先生はおんなじことを、何回も、何回も、言ってきて、イライラする。問題をはやく解いても、ずっと待ってなきゃいけないから、イライラする。」

 

↑ これは、実は、IQが高い子供達が、よく、学校について、言っていることのようです。

 

 

 

なので、王子は、コンサータを飲むと、高IQの子供達寄りの、性格になるのかもしれません??

 

 

いや、どうだろう?

 

分かりません。

 

 

普段の、王子の性格は、発達障害の子供達寄りだと思います。

 

↑ 偏見かもしれません。

 

ごめんなさい。

 

 

 

でも、実際に、↓ これらの性格は、コンサータを飲むと、変わります。

 

 

① 王子には、発達障害特有の、元気さがあって、王子は、ニコニコしていて、元気です。

 

コンサータで、王子は、静かで、クールになり、笑顔、元気さが減ります。

 

 

② 王子自身が、細かいことに気づかないので、王子も他人を、あまり怒りません。

 

プンプンしたり、ブーブー文句は言いますが、怒って、声を荒げることはありません。

 

 

穏やかな性格なのかと思っていましたが、確かに、言われてみると、感情の起伏が少なめ (自閉スペクトラム症?) だから、イライラしない、怒らないのかもしれません。

 

 

王子は、基本的に元気で笑顔で、喜怒哀楽はちゃんとあって、特に、喜と楽は、すごくあります。

 

 

でも、怒と哀は、穏やかめなのかもしれません。

 

あまり怒らず、悲しみも、痛みも、すぐに、乗り越えられるタイプです。

怒られて大泣きしても、すぐに、切り替えられるタイプです。

 

メンタルは、オリハルコン級です。

 

 

コンサータで、もしかしたら、感情の部分が、普通の人間寄りになって、感情の起伏が激しくなって、イライラがでてくるのかもしれません。

 

うーん、でも、喜怒哀楽の、怒だけが増えるって、不思議ですね。

 

 

王子には、かんしゃくや他害もなく、何かあると、固まり、黙り、すすり泣く感じの子星人です。

 

 

そんな陽気な王子なので、自分が、イライラしてしまったことに、驚いたようでした。

 

モジモジしていました。

 

 

あ、もしかしたら、成長の証、の可能性もありますねー。

 

7歳って、多感ですもんね。

 

 

うーん、分かりません。

 

こういうのは、多分、王子の性格、脳、特徴、体、環境、状況、全てが複雑に入り混じっていて、はっきりとした、原因や評価は、できなさそうですね。

 

 

 

ママリは、コンサータの副作用について、調べてみました。

 

 

そこには、なんと、

 

《悪心》

 

って、書いてあったんです!

 

 

 

悪心 = 悪いことをしようとする心。

 

ですよね?

 

 

副作用に、悪心 ( ゚Д゚)

 

 

 

ママリは驚いて、王子に、これを見せました。

 

 

モンスターを狩る係は、正義の味方なはずなのに…

 

『クスリのせいで、悪い心になっちゃうんだ…。』

 

と、二人で、しょんぼりしていたら、

 

 

 

悪心 

 

おしん。吐き気のこと。

 

 

という、もう一つの意味が、ありましたー。

 

 

知らなかったー(笑)

 

 

「あ、悪い心じゃなくて、病気の説明の時とかには、おしん、って読むんだって。吐き気のことみたい。」

 

と、二人で、なんじゃそりゃーー、と大爆笑しました(笑)

 

 

 

 

 

というのは、さておき、

 

 

「イライラしてくる。」

 

「元気が出ない。」

 

「頭の中が、遅い。」

 

「なんか、嫌だ。」

 

 

と、王子が、サピックスの日になると、元気がなくなっていきました。

 

 

そこで、まずは、試しに、

 

コンサータなしでも、サピックスの授業を受けて問題ないか、試してみることにしました。

 

 

実は、以前、王子は、クスリを飲み忘れて、国語の授業に出たことが、あります。

 

その結果、王子自身が、体が動いてしまったり、気が散ってしまったりして、ダメだったと、帰ってきました。

 

 

そこで、算数なら、クスリなしでもいけるかもしれないと、算数だけでも飲む回数が減ればと、試してみました。

 

 

王子は、首を左右に振りながら、サピックスから、でてきました。

 

「僕が動いて、テーブル?が動いちゃって、隣に座ってた○○ちゃんの体も、一緒に、動いちゃってた。」

 

 

なるほど。

 

国語も算数も、コンサータなしでは、難しいと、王子自身が、判断しました。

 

 

 

ママリは、改めて、注意欠如・多動症の薬について、調べました。

 

 

薬は、おおざっぱに分けると、2種類あります。

 

① 毎日飲んで、常に、注意欠如・多動の症状を、和らげるもの。

 

② 朝飲んで、何時間かだけ、効果が出るもの。

 

 

王子は、小学校では、薬は飲まなくても大丈夫、と言われています。

 

 

なので、王子家では、何時間かだけ効果がある、飲む日時を決められる、②のタイプが良いのでは、と考えていました。

 

そして、それが、以前試してダメたっだ、ストラテラと、今、王子が嫌がっている、コンサータです。

 

 

調べた他の2つの薬は、①のタイプでした。

 

 

あ、これは、ついに、

 

毎日、飲むか

 

サピックスを、やめるか

 

の、選択が、迫られるのかな…。

 

 

と、ママリは覚悟を決めて、病院で、精神先生Ⅱに、相談しました。

 

 

コンサータは、かなり強くて、オン・オフが、本人に分かるくらい、はっきりしてる。」

 

 

「実は、新しく出せるようになった、ビバンセという薬が、効果がマイルドで、効かせたい時だけ、飲むタイプです。」

 

 

ビバンセ。

 

なんか、良さげな名前でした。

 

 

試してみることに、なりました。

 

 

 

ママリは、まず、副作用を確認しました。

 

① もっと、飲みたい、不安な気持ちになる可能性あり。

 

② 食欲減退、体重減少、身長の増加抑制。

 

③ 夜眠れない、もしくは、昼眠くなる。

 

④ 血圧上昇、頻脈。

 

⑤ 攻撃的な態度や、行動。

 

※海外に持っていく場合は、許可申請が必要。

 

※盗難にあったら、警察に届けること、飲み忘れは、薬局に戻すこと。

 

※めまい、眠気、物が二重に見える、目がかすむ、等の、症状が、出るかもしれないので、車の運転はしないように。

 

 

おおう。

 

けっこう、大変そうですね。

 

 

やはり、精神に作用する薬には、それなりの、リスクがあります。

 

 

 

冬休みのある日、王子は、朝、ビバンセを、飲みました。

 

 

「あ、これ、良いかも。」

 

「強くないけど、何も考えなくても座れるし、一つのことが、できる。」

 

 

王子の感想に、ママリも、ほっとしましたー。

 

 

良かった。

 

 

そして、ママリが見た感じも、良さそうでした。

 

 

① 王子の気配が、消えました。

 

王子は、雑で、おおざっぱで、まわりを、いまいち、見ていません。

 

そのため、歩きながら、物が足に当たったり、それを蹴とばしたり、本を読むのも、ページをめくる音がするくらい、おおざっぱで雑です。

 

なので、ママリは、王子の姿が見えなくても、だいたい、どこらへんで、何をしているのか、家の中の音で、分かります。

 

 

しかし、ビバンセを飲んだその日、王子の気配が、消えました。

 

 

体の揺れ、立ってしまうこともなく、王子は、静かにページをめくり、ナゾナゾの本を、読んでいました。

 

 

 

② 一つのことに、集中できる。

 

ナゾナゾの本、王子は大好きですが、それでも、王子の気は散ります。

 

いつもの王子だと、ナゾナゾの本を読みつつ、百人一首を並べ、何か書いたり、しています。

 

王子のまわりに、何種類もの物が、置いてあって、王子は、その全てで、遊んでいる感じです。

 

 

これは、一つのことに集中できず、見るもの見るものに、手が伸びて、やってしまうからです。

 

でも、この時、王子は、ナゾナゾだけを、ずっと、静かに、集中して、やっていました。

 

 

③ 物を口に入れる、舐める、が、なくなります。

 

王子は、刺激を欲していて、手に触れたものは、触りたい。

 

手にあるものは、舐めたい、子星人です。

 

 

2年生の今、なおってきていますが、この特徴は、かなり、ママリと、パパ虫を悩ませてきました。

 

 

 

それが…

 

 

クスリで、一発で、なおせるんですよ、これが。

 

 

( ゚Д゚) ですよね?

 

 

 

↑ これらは、ビバンセを飲んだ時の様子ですが、コンサータでも、同じような効果があります。

 

 

ビバンセも、良さそうな感じがしました。

 

 

そして、更に、

 

ビバンセの、とてつもなく、良かったところが、

 

 

♬ 王子の元気は、そのままだった。

 

 

これです。

 

コンサータだと、「疲れる、元気がでない。」と、言っていた王子ですが、ビバンセでは、元気があるまま、注意欠如・多動症の特徴が、和らいでいました。

 

 

ママリと王子が、大喜びをしていたところに、

 

 

飲んで、2時間後くらいです。

 

 

 

王子が、

 

『眠い。』

 

と、言いました!

 

 

 

あ、これ。

 

 

ダメなやつだ。

 

 

王子は、普段、日中、ほとんど寝ません。

 

とっても疲れる、何かがあった時くらいです。

 

 

そして、ママリは、以前、王子が、ストラテラを飲んだ時に、泥のように眠ってしまったことを、思い出しました。

 

この時は、王子は、パタリと倒れて、そのままミイラのように、動かなくなりました。

 

 

 

「眠い。」

 

悪い予感が、ママリを、襲いました。

 

 

 

王子は、すぐに、横になりました。

 

 

そこから、

 

脳は起きてる、体は眠い、寝たいのに眠れない、体が動かない、遊べない、妄想もできないような状態が続いて、やっと寝れた、と思っても、すぐに起きて、王子は、フラフラしていました。

 

話しかけても、返事もない感じでした。

 

 

そして、夕方頃、吐きました。

 

 

結局、その日は、昼も夜も、おやつも、何も食べれず、吐いて、寝た、ということに、なってしまいました。

 

 

見ていて、辛そうでした。

 

 

薬が抜けた次の日には、王子は、元気になっていました。

 

 

ビバンセは、王子に、合わないですね。

 

 

 

王子が試した薬は、3種類で、ストラテラ、ビバンセが、王子に合いませんでした。

 

 

コンサータは、王子は、好きではありませんが、ギリギリ、共存できるレベルだということが、分かりました。

 

 

こうして、王子が、サピックスに行くために、コンサータを飲むことを、選びました。

 

 

 

2年の冬、今は、コンサータの文句も、あまり言いません。

 

「嫌で、嫌で、嫌だけど。ビバンセと比べたら、全然良いもん。」

 

だそうです。

 

 

薬。

 

難しいですね。

 

かなり、子供によって、合う合わないが、ありそうです。

 

 

王子の場合は、睡眠、食欲に、影響が出やすいのかなと、思いました。

 

 

 

それにしても、集中力が改善されるのは、なんとなく理解ができるのですが、性格が、おおざっぱで雑なのが、静かになったり、物を舐めるのが、なおるのも、不思議です。

 

不思議ですね。

 

 

薬を試したことで、王子のどの特徴が、注意欠如・多動症の影響なのか、分かったことが、けっこうあるので、良かったです。

 

 

ちなみに、王子の成績にも、かなりの影響が出ます。

 

これについては、また今度、書きます。

 

 

 

1年生の頃、王子は、全国統一テストやWの夏期講習は、クスリを飲まずに行っていました。

 

その頃は、他の子共達も、ガチャガチャしていました。

 

 

でも、2年生になった今、他の子共達は、かなり、きちんと座れるように、なっています。

 

 

王子も、座れるようになってはいますが、どうしても、みんなより、遅いです。

 

 

 

他の子共達の様子と、王子の体調を考えつつ、その日の予定と、クスリのあるなしを、ゆくゆくは、王子自身が、決めていければいいなと、ママリは思っています。

 

 

今は、王子の判断が甘いので、

 

「クスリなしでいけるー。」

 

と王子が言っても、後から話を聞くと、

 

「それ、飲んでいった方が、良かったよね⁉」

 

というようなことが、あります。

 

 

でも、その失敗も、王子にとっては大事な経験です。

 

それをもとに、王子なりの星人生を、送ってほしいなと、ママリは、考えています。

 

 

 

 

クスリを飲むと、静かで、冷静な、クール王子に、レベルアップできる王子ですが、ママリもパパ虫も、飲んでも、飲まなくてもいいと考えています。

 

 

正直、7年間、一緒に過ごしてきた家族としては、王子のもともとの性格のほうが、王子には、合っている気がします。

 

雑でおおざっぱでもいいし、いたずら好きで、怒られててもいいです。

 

鉛筆舐めてても、嫌だけど、いいです。

 

 

だから、クスリに関しては、王子本人が、

 

「飲んだ方が良い、楽に暮らせる。」

 

と思えば、飲めばいいし、飲まなくてよければ、飲まなくてもいいと、ママリも、パパ虫も、考えています。