【王子 小3 8歳】
実は、ママリ、『王子が、クスリを飲んで、テストを受けること』に、ずっと、迷いがありました。
その理由は、
「ケアレスミスを多発する子は、他にも沢山いるのに、王子だけ、その部分を、薬 (コンサータ) で、カバーして、いいのだろうか?」
ズルいのではないか?
そう、考えてしまうことがありました。
そして最近、算数オリンピックのキッズBEEで、王子が、ファイナル大会に残れたことで、また、考えました。
王子は、コンサータがなければ、ファイナル大会に、残れなかったかもしれません。
王子がクスリを飲まずに参加していたら、もしかしたら、他の誰かが、通って、王子は、通っていなかったかもしれません。
でも、最近、パパ虫を見ていて、気づいたことがあります。
パパ虫は、目が悪いので、眼鏡を、常にかけていて、かけていないと、ほとんど見えません。
眼鏡がない時代に生まれていたら、パパ虫の職業選択は、かなり、厳しいものになっていたと思います。
ハンター → モンスターに、返り討ちにされる
学者 → 本の字が、見えない
お百姓さん → 稲と虫を、見間違える
王様 → 裸の服を、着せられる(笑)
視力が悪いと、できないことが、沢山、あるんですね。
だから、『眼鏡』の発明は、すごいことなんです。
眼鏡がないと、パパ虫は穀潰し (食べるだけは一人前で、何の役にも立たない人) で、もしかしたら、大人になることすらなく、子供のうちに、崖から落ちて、死んでいたかもしれません。
眼鏡を、ディする意図は、ありません。
一方の、ケアレスミスを多発する、発達障害の王子は、眼鏡がない時代でも、多分、ハンターにも、学者にも、お百姓さんにも、王様にも、クスリがなくても、どうにかなって、大金持ちにはなれないけれど、つつましやかに、生きていけた気がします。
ハンター → 視野が狭いので、遠距離戦は苦手だけど、接近戦は大丈夫
学者 → 本大好き
お百姓さん → 生きるためなら、がんばれる
王様 → 裸の服に気づいて、悪い大人を倒す(笑)
王子は、複雑な運動 (同時に2つ以上の動作があるもの、飛びながら投げる等) は、体が上手く動かないので、苦手で、うまくできるようになるまで、ものすごく、時間がかかります。
そして、多分、王子は、体の成長が、他の子供達よりも、-2歳なので、運動機能も2歳くらい遅れていて、例えば小学1年時の体育だと、みんなは小学1年生で、王子は、幼稚園年中児くらい、という感じでした。
でも、一度できるようになると、普通の人間達の、真ん中くらいの順位に、食い込めます。
王子のマラソンの結果は、1、2年時、ほぼ最後の方でしたが、3年で、一気に、真ん中あたりまで、伸びました。
( ゚Д゚)
びっくりしすぎて、練習を見ていた先生方が、わざわざ、ママリに教えてくれました。
王子は、運動系には、一切、自信はないです。
でも、王子は、『運動音痴、運動ができない』のではなくて、ただ、単に、体が、他の子供達よりも、できあがるのが遅いんですね。
王子は、不器用でもあるので、ママリもパパ虫も、先生方も、王子のことを『運動が苦手』だと、考えていたんです。
でも、小3王子を見ていると、得意、ではありませんが、苦手、でも、ないのかもしれません。
王子は、単純な運動は、まあまあできて、注意欠如多動症の特徴で、元気で、スピード感があるので、もし、眼鏡がない時代に生きていたら、天職は、『飛脚』だったのではないかと、ママリは、考えています。
飛脚なら、体が動いちゃう、注意力が散漫、話すのが苦手等々も、できなくても、まあ、いいですもんね。
王子は、地図も大好きで、新しい場所に行くことも大好きなので、手紙を片手に、色々な場所に思いっきり走っていけるなんて、最高だったかもしれません。
でも、パパ虫は、眼鏡がないと、どの時代に生まれていても、得意な理科も、できないんです。
飛脚も無理です。
だって、前が、見えないんですよ。
崖から、落ちるでしょ。
でも、眼鏡があれば、裸眼のママリよりも、物事がよく見えるんです。
なんの職業にも、就けます。
「眼鏡がない時代の、パパ虫」と「眼鏡がある時代の、パパ虫」の人生は、かなり、違うものになっていただろうと、ママリは、勝手に、考えています。
※目が悪い方、眼鏡をディする意図は、ありません。
そんな風に考えていたら、
『自分の弱点を、「アイテム」で底上げすることは、全く、悪いことではない。』
という結論に、達しました。
パパ虫の『眼鏡』と、王子の『コンサータ』は、同じ、お助けアイテムです。
王子、コンサータがある時代に生まれて、よかったねーー☆
そもそも、クスリは、王子の頭を、良くしてくれるわけでは、ありません。
レベル5の王子を、レベル10にしてくれるわけでは、ないんです。
普通の人間は、「薬を飲んでも、飲まなくても、レベル5」です。
でも、王子は、
「レベル5だけど、普段は、それが体の中に隠れていて、薬を飲むと、外に出せる。」
状態です。
だから、王子が、クスリを飲んだ時だけ、難問が解ける、ということでは、ないんです。
王子は、クスリを飲まなくても、難問を、解きます。
クスリを飲むと、ミスが、減るんです。
単純な計算ミスとか、読み間違いです。
王子が、王子家で、問題を解く分には、ケアレスミスをしても、なんのミスをしても、もう一度、やればいいだけなので、特に問題は、ありません。
問題の解き方を、理解していれば、もう一度、やればいいだけだからです。
でも、短期決戦、一発勝負のテストでは、そうは、いきません。
答えが間違っていれば、×です。
この、どうにもならない、葛藤なんですね。
家では、理解できていて、解けるのに、一発勝負のテストでは、点数が、取れない。
それが、クスリを飲めば、テストでも、点数が取れるようになる。
「薬を飲んでるなんて、ずるい」と思うかもしれませんが、王子の方が、みんなのことを、羨ましく思っていることは、間違いないです。
『むしろ、クスリを飲まなくても、ちゃんとできるみんなの方が、ずっと、ずるいし、すごいよ。』
薬。
副作用、沢山、あります。
実際、現在、小3王子は、クスリがとても嫌で、学校で、ヘロヘロになってしまうようで、学校の先生方から、「やめた方がいいのでは?」と、言われました。
ママリも、そこまで辛いなら、飲まなくてもいいんだよ、と言っています。
でも、王子は、「クスリを飲む」と、言います。
王子は、サピックスに通いたいので、大好きな算数のテストで力を発揮したいので、クスリがどんなに嫌でも、『やめる』という選択肢は、今のところ、ないようです。
王子の情熱と、意思と、決断を、ママリは、尊重しているので、口は、出せません。
他の選択肢を探しつつ、見守っていこうと思います。
先日、病院で、精神先生Ⅱにも、「薬を飲んでテストを受けること」について、相談してみました。
先生は、あっさり否定していました。
「ズルい?ないない。ないですよー。」
「薬は、ドーピングとは、全然違うんです。ドーピングは、実力以上の力にするものだけど、薬は、本人ができることしか、できるようになりません。」
「だから、薬を飲んで、できていることは、チャタ君の実力なので、ここぞ、という時には、バンバン使っていいんですよ☆」
と、言われました。
とてもありがたい、応援の言葉でしたーーー☆
精神先生Ⅱは、とても前向きで、大丈夫ですよー、という感じの温かい先生で、相談した後に、元気がでます。
いつも、ありがとうございます。