【王子 小2 7歳】
口唇裂は、産まれつき、唇が裂けている、障害です。
王子の場合は、軽度で、唇の上1cmくらいが、裂けていました。
王子を生んだ病院は、総合病院だったため、入院中に、小児科の先生から説明がありました。
「手術が必要です。歯並び等に、影響があるかもしれません。チャタ君の場合は、生活するうえで、困ることは、あまりないと思います。」
と、いうようなことを、言われた記憶があります。
そして、一番気になる、原因は…
ほぼ、不明
と、いうことでした。
しかし、ママリが、色々と調べたところ、「あれ…。原因、これじゃないの…。」と、ある事実に、思い至ってしまったのです↓↓
そもそも、人間の顔は、左右から伸びるいくつかの突起がくっつくことによって、作られます。
その際に、くっつかない部分が残ると、そこに、裂けめが残ったまま、赤ちゃんが産まれてきます。
口唇裂です。
そして、くっつかない原因には、そもそも防げない、遺伝や事故等の可能性と、防ぐことができるかもしれない、母親のストレス、胎児の葉酸不足、栄養失調等があるのではないかと、考えられています。
実は、ママリ。
ちょうどこの時期に、ひどいつわりに、なっていました!!
当時の、産科の先生にも相談しましたが、「元気そうだから、大丈夫だよ。」と言われ、食べない、もしくは、マ〇クのポテトだけ食べられる、という生活を、しばらく、続けていました。
マ〇クのポテトは、たまに、食べられました。
つわりって、不思議な状態異常ですよね…。
その頃、不安で、ネットでも、情報を漁っていましたが、そこでのおおかたの意見も、
「つわりがひどくても、赤ちゃんは、無事、産まれるよ☆彡」
でした。
母体には、赤ちゃんのために、多めの栄養が蓄えられているので、しばらく、食べなくても、赤ちゃんへの影響は、ないですよ、と。
ママリは、先生と、このネットの民の話を、信じてしまいました。
今のママリが、時を戻せるのなら、
「点滴、打ってもらいなよ!」
と、妊婦のママリの首根っこを掴み、病院に連れて行って、そーっと、ベッドに横たえることでしょう。
ママリは当時、痩せていました。
ママリの標準体重は、身長155㎝で、41㎏くらいです。
そして、妊娠してから、更に痩せたので、おそらく、その頃、ママリの体には、余分な栄養は、なかったと思います。
自分の体さえままならない時に、ベビー王子への栄養補給が、十分に、行われただろうか、ママリは、疑問に思いました。
この時期の、栄養不足が原因で、王子が、口唇裂になったに違いない、ママリは、そう思っています。
※ママリの、個人的な意見です。
当時、この事実に思い至った時の衝撃を、今でも、覚えています。
宇宙です。
宇宙。
真っ暗闇の中に、投げ入れられて、ポツンと、体育座りをしているような。
それから、「どうしよう、どうしよう。」と、どうしようもない焦りが、こみあげてきて…
「あー、逃げたい。」
そう、思いました。
ママリが犯した過ちが、王子の人生を、台無しにしてしまったかもしれない。
ママリは当時、『子供を産み、育てる』ということを、軽く、考えていました。
誰にでもできる、簡単なことだと、勝手に、思っていました。
ママリの子供である王子に対して、大した責任も、感じていませんでした。
あくまでも、王子が、『ママリの、子供』であって、ママリが、『王子の、母親』では、ありませんでした。
王子は、ママリのアイテムの一つでした。
主人公は、ママリだったのです。
でも、この時はじめて、
「あ、王子って、一人の人間(星人)で、ママリが育てないと、死ぬんだ。」
という事実に、気がつきました。
一人の人間が、ママリの行動次第で、死んだり、傷ついたりしてしまう。
出産前は、何があっても自業自得で、何かの結果が悪くても、ただ、それを、ママリ自身が、受け入れればいいだけでした。
でも、育児は、ママリの行動で、王子に悪い影響が出る可能性がある、ママリが悪いのに、王子にその負担がいってしまう、とてもひどいシステムを、採用しています。
さらに、育児は、専門家でさえ、素敵な答えを導き出せていない難問に、素人のママリが立ち向かい、王子を、一人前にしなければいけない、という、無理ゲーだったわけです。
ふむ。
多くの女性達が、子供を持つことを躊躇する理由が、子供を産んでから分かった、ママリなのでありました。
でも、凹んでいる時間は、ありませんでした。
ママリがやらなければ、他に、やってくれる人は、いませんでした。
パパ虫は主に、金策に励んでいるので、戦力には、ならない状態でした。
ママリは、これについて文句を言うつもりはなく、むしろ、いつも、パパ虫に申し訳なく思っています。
なぜなら、二人のうち、パパ虫の方が、高い給料を稼いでいたがために、ママリは育児を、パパ虫は金策を担当することに、なってしまったからです。
そのおかげで、ママリは、毎日、王子の笑顔を独占し、パパ虫は、毎日、ヘトヘトになっています。
ありがとう、パパ虫 ♬
それはさておき、当時、ベビー王子の面倒を見れるのは、ママリしか、いませんでした。
だったら、やってやろうじゃないかーーーーっ+
と、剣を握った、ママリなのでありました。
さて、今日は、『情報』が主人公です。
もう、お分かりだと思いますが、先生の話、ネットの情報、そんなものは、信じてはいけません。
それは、赤の他人の、体験談です。
大事なのは、あなたです。
まずは、自分の体と、心に、聞いてください。
「大丈夫?」と。
子供も、同じです。
病室、ネットの画面、そんな物より、まず、大事なのは、目の前にいる子供が、どんな表情をしているのか、何を言っているのか、聞いて、聞いて、聞くことです。
そして、必要なら、病院へ、行きましょう。
その時は、先生の話も、聞きましょう。
地球の宿屋とは違って、状態異常も、治してくれます。
ママリは、王子の口唇裂の原因が、ママリにあると、自分を許せず、頑張ってきました。
でも、王子に、発達障害があることが分かり、「集団の中で、他の人から、色々なことを学ぶことが難しいタイプ」と言われた王子は、口唇裂があったからこそ、産まれてからずっと、1歳から入るはずだった保育園には入らず、ママリと、1対1で、生活してきました。
保育園を、貶める意図はありません。
普通の子供にとっては、言葉や社会性も学べて伸びる、素晴らしい場所です。
でも、王子にとっては、苦手な場所になっていたかもしれない、そんな、場所です。
だから、
王子は、口唇裂で、良かった。
ママリは、そう、思っています。
王子の人生は、台無しになど、なっていません。
「あの産科の先生めっ、点滴、打ってくれればよかったのにぃ。きぃ。」
と、思ったこともありましたが、この先生には、とてもお世話になったので、恨んでいません。
「死にそうじゃーーーぐふっ。」
と、あの時、一芝居うっておけば良かった。
そう、考えています。
ネットの情報も、きちんと取捨選択をすれば、財宝がザックザック、たまに、転がっています。
宝箱、けっこう、落ちています。
因みに、パパ虫も、自分の遺伝 (口唇裂ではない) で、王子が口唇裂になったと、考えていたようです。
親は、色々と、ついつい、考えてしまうものですね。
同じ後悔をしないように、気をつけて、生きていきましょう♪