【王子 小3 8歳】
王子には、自閉スペクトラム症、注意欠如多動症の特徴があり、高IQで、とても、分かりづらい子星人です。
例えば、
『発達障害がある』
と、伝えても、「そんな感じはしない。」と、言われることもあります。
社交辞令かもしれません(笑)
「思っていたより、大丈夫。」
くらいかもしれません。
でも、実際の王子は、
人間の顔が、分からないし、表情の違いも、見ていません。
他人とのコミュニケーションは、自分の言動が、合っているのかが、分からないので、不安があります。
すぐ立つ、歩き回る、歌う、転がる、寝転ぶ、ヨガの変なポーズをきめる。
注意力が散漫で、思いつくと、いてもたってもいられません。
独り言、野球中継、止まりません。
物があると、見たい、触りたい、舐めたいです。
掃除、片付け、お手伝い、好きじゃないから、できません。
やろうとしても、すぐに忘れて、他のことをしてしまいます。
↑
等々、等々、等々、この王子が、王子の基本、レベル『年齢-2』の状態です。
みなさんが外で、王子に会った場合は、王子は、
『人間に関する知識を応用して、自分の行動を修正して、動いています。』
『自由気ままな自分の身体を、根性で、抑えこんで、理性で、我慢をしています。』
レベルー0.5くらいまで、王子自身が、↑↑ あげている ↑↑ 状態です。(自己コントロール?)
人間の顔が、分からなくても、人間を、間違えることは、ほぼ、ありません。
分からない時は、何も言わずに、過ごしているか、遠ざかるようです。
小学校の先生方から、「顔が分からない」ような行動はない、と、今のところ、聞いていますが、王子本人から、「友達を、全然知らない子と間違えた。」等は、ママリは、聞いています。
あと、「たまに会う子」に苦戦しています。
気持ちは、相手の表情が見えていなくても、なんとなく、やり過ごしています。
王子自身は、表情豊かで、今は、外でも、ニコニコしています。
コミュニケーションは、小2頃から、はじめての相手でも、少しづつ、話せるようになってきました。
得意な内容は大丈夫ですが、自分のことを、改めて、言葉にするのが難しいこと (自己紹介、発表、謝罪等) もあります。
外では、行儀よく、ではありませんが、ギリギリ、座っていられます。
独り言は、言いません。
物があると、触り、舐めようとしますが、頻度は、落ちます。
掃除、片付け、お手伝い、やります(笑)
王子は、外では、壮大な、猫をかぶっています。
ということは、王子は、外で、他の人間がいると、『常に、頑張らなきゃいけない、我慢している、不安感 (僕の行動、これで合ってる?大丈夫かな?) がある』状態異常です。
『王子レベル-0.5』の状態しか見ていない人間には、-2の王子は、想像ができないかもしれません。
病院でのリハビリも、以前の王子、5歳は、
モジモジして、何もやらない
先生に、話しかけられない、挨拶もできない
話しかけられても、答えられない
やりたくない内容は、やらない
先生の話を、聞いてない?
それが、
指示されたことを、やる
自分から、挨拶をして、質問もできる
話しかけられたら、答えられる
やりたくない内容も、やれる
はじめてのお友達でも、遊べる
ように、6歳くらいで、なりました。
「チャタ君は、レベルが、上がった。ー2からー0.5になった。」
と、思われがちなのですが、それは、違います。
王子のレベルは、永遠に、同じ年齢の、まわりの子供達から、『ー2』なのだと思います。
1.5分は、王子の、我慢の結晶です。
ー2の状態から、我慢して、ー0.5まで、根性?で、持っていってます。
これは、王子自身が、言っていました。
「家でのレベルが、ー2だったら、外では、ー0.5くらいまで、我慢できてる。」
ママリは、両方の王子を、見て、聞いて、知っているので、王子が、どれだけ、外で、我慢をしているのかが、分かります。
この間、はじめて、王子のリハビリ・プレイセラピー?に、ついて行ったパパ虫が、
「今日、一つ、問題を、やらなかったの。だめだぞ。」
と、王子に言っていました。
王子は、しょんぼりしていました。
そして、
「ママに、怒られるかもしれないから、自分から、言う。」
と、言って、白状してきました。
王子はその日、先生と、いつもやっている問題を、やらなかったみたいです。
王子は、指示されたことを、スッとやってしまえば、スッとできます。
でも、一回、「やらない」という姿勢になると、それを変えることができず、意固地になって、ひたすら、拒否してしまうんですね。
「なんで、やらなかったの?」
ママリが聞くと、王子は、うつむいていました。
「分かんない。なんとなく。」
王子は、質問に答えられないことが、よくあります。
問題を、ちゃんとやらなかった子供が、この理由を言ってきたら、どうしますか?
ブチぎれますか?
待ってください。
落ち着いて、落ち着いて、落ち着いて。
さて、注意しますか?
それとも、褒めますか?
「そっか。チャタは、他のことは、やったの?」
「うん。」
「それも、やりたくは、なかったんだよね?」
「…。うん。」
「でも、やったのね?我慢したの?」
「うん。」
「偉かったね。」
ママリは、王子の頭を、ナデナデしました。
病院のリハビリで、王子がやっている内容は、楽しいものもありますが、王子が苦手なものもあり、王子は、ちゃぶ台返しをしたい気持ちを、我慢して、やっているものも、あります。
「一つだけ、できなかったのは、我慢しないチャタが、でちゃったの?」
「うん。そう。」
「チャタは、いつも、外で、我慢をして、がんばっているのを、ママは知ってるから、一度くらい、いつもの自分に戻っちゃったのを、怒らないし、そういう時もあるよ。」
王子は、ママリの話を聞いて、安心して、半べそで、ママリにすり寄ってきて、ママリの腕に、顔をぐりぐりしていました。
かわいいですね(笑)
かわいいのは、おいといて(笑)、家での王子を知らないみんなは、ー0.5の王子が、普通の王子だと考えているので、フッと王子の気が抜けて、ー2の状態に戻ってしまうと、王子は、まわりから、怒られます。
まあ、これは、正直、仕方がないです。
怒られるようなことを、実際に、しているので。
そして、普段、ママリも、一日に何度も、王子を、注意しています。
小学1年のはじめの頃、王子は、よく言っていました。
「今日も、僕だけ、先生から、怒られた…。」
内容は、「ちゃんと座って」「走らない」「指舐めない」等々なので、仕方がないのですが、他の子供達は、怒られるようなことが、ないんです。
英会話の子供達も、小学3年の5月で、いまだに、小学校で、注意されたことがない、という子が、何人もいます。
( ゚Д゚)
そんな中で、王子は、自分では、なおせない内容を、注意されています。
そして、先生だけではなく、クラスメイトからも、注意されています(笑)
王子は、基本的に、みんなから、めちゃくちゃ、注意されています。
だからこそ、ママリは、『褒めなければいけない時』があると、思っています。
分かりづらく、しょっちゅう注意をされてしまう、王子だからこそ、
「ちゃんと、見ているよ。」
という人間が、まわりに、一人、いるだけで、ちょっと、褒めてくれるだけで、全然、違うのではないかなと、勝手に考えている、ママリなのでありました。
因みに、パパ虫を、王子の二面性が見えていない例にあげてしまったのですが、パパ虫が、こうだからこそ、ママリが、王子と話せる内容もあり、実は、ファンタジー小説の悪役令嬢的な、パパ虫令嬢はとっても損をしているんだけど、まわりの人達は、その令嬢のおかげで、ハッピーになれる、という、かわいそうな、立ち位置にいます(笑)
がんばれ、パパ虫(笑)
とにかく。
ずっと、王子と一緒にいるママリと、比べられるのは、まあ、かわいそうですね(笑)
発達障害がある子供を褒める時は、その『結果ではなく、がんばっている過程』を褒めてあげることが、とても、大事だと思います。
実は、これは、発達障害の子供達、普通の子供達、高IQの子供達、関係なく、思うことでもあります。
大人から見ると、
「もう少し、もう少し、がんばれば、できる。」
と、本当に、あと少し、あと少し、がんばればいけそうなのに…。
という時に、前に進ませたい気持ちは、分かります。
でも、そこで、子供が、立ち止まっているということは、もう、多分、限界なんです。
それ以上、前に進めるなら、子供達だって、もう、とっくに、前に、進んでいるんです。
でも、もう行けないから、止まっている時に、もっと行けと押されるのは、なかなか厳しいのではないかと思います。
魔王の城も、未知の洞窟も、攻略できる子供達は、すごいです。
でも、勇者になれなくても、剣士でも、兵士でも、門番でも、木でも、立派です。
☆適材適所です☆
子供達の、『結果』だけではなく、『がんばった過程』を、ぜひ、褒めてあげてください。