【王子 小2 7歳】
《病院への道のり 到着編》
王子を育てていて、一番大変なのは、ママリが、『孤独』だということです。
広い宇宙の中で、☆一星★、他の星と相容れない、さびしさ☆★
これは、ママリが、王子を育てている時に、時々、感じることです。
なぜ、孤独か?
それは…
『誰も、ママリの話を、信じてくれない!』
なぜなら、ママリの見ている王子が、他の人間が見ている王子と、かなり違う、からです。
例えば、王子は、3歳前に、着替えやトイレ等、一人でできるようになったのですが、幼稚園 (最初の幼稚園、年少) では、ずっと泣いていて、ずっと先生に抱っこをされていたので(笑)、誰も、「一人で、できます。」というママリの話を、信じてくれませんでした↓↓
先生が、家庭訪問に来て、泣かずに手伝いをしている王子を実際に見て、次の日から、王子は、全て、自分で、やらされていました(笑)
毎晩、一緒に本を読んでいて、土日は、王子の従者をしているパパ虫も、4年間弱、ママリの王子に対する評価 (もしかしたら、数字の才能があるかも?) は甘すぎて、ママリの王子可愛さの偏見と思い込みだと思っていて、王子は数字が好きで独特だけど、それは数字の世界で通用する程の能力ではなく、普通の範囲内で、ちょっと算数ができるくらいの子、だと、思っていました。
多分。
それが、サピックス (入塾が、難しめ) に受かって、やっと、王子が、他の人間と比べても、そこそこ、算数はできるのだと、分かってくれたんですね。
と、いうようなことが、よく、あります。
要するに、ママリが、王子を、可愛がるあまり、みんな、ママリが、王子馬鹿で、甘やかしまくっていて、甘く、甘い、と、思っているんですね。
いや、合ってるよ。
合ってる。
それは、合ってます、甘いよ。
合ってるけど、ママリは、甘いだけじゃない。
ちゃんと、辛さも、あるんです。
とにかく、ママリの目で、実際に見たことを伝えているのに、信じてもらえない、という孤独感が、ママリにはあります。
そして、
『誰も、ママリの話を、分かってくれない!』
なぜなら、王子は、発達障害で、同時に、数星の王子だからです。
発達障害なことも、星人なことも、普通の人間には、分からない感覚だと思います。
もちろん、ママリにも、分かりません。
王子は、幼稚園時代、まわりの子共達が、息を吸うようにできる標準装備 (一緒に話したり、遊ぶこと) ができず、教室の中で、一人ぼっちだと感じていたようです。
何人か、遊んでくれる子はいても、王子から誘うことはできず、いつも、誘われるのを待っている、そういう子でした。
王子は、自分がまりの子と比べて、『できない』ことに、とても敏感で、「みんなと一緒が良い、同じが良い」と、言っていました。
王子は、自分が、他の子よりもできない、という事実に、苦しんでいました。
他の子と違うことは、やったり、言ったり、しないように、気を付けていたようです。
そのため、自分の弱さを、他人に見られることが、嫌いでした。
小学2年生の今は、かなり、自分をさらけ出せるようになりましたが、当時は、ダメでした。
そんな中で、唯一、弱さを見せられる相手が、ママリです。
王子の話は、??と思うことも多かったですが、まぁ、面白かったですね。
ママリの細い目を、パーンと開けて、新しい世界を、見せてくれたと思います。
例えば、王子は、視覚認知に問題があり、人間の顔 (眉毛目鼻口) の違いが、認識できません。
この話を、はじめて聞いた時、実は、ママリも、信じませんでした(笑)
「何言ってんの、この人 + ⁉」
と、発達検査をしてくださった先生に対して、思いました!
でも後日、発達障害に効果的だという、ソーシャルスキルのトレーニングをしようとして、
王子に、
「まずは、挨拶から。相手の顔を見て、笑顔だよ。」
と、ママリが言うと、
「え?友達には、顔、ないよ。」
と、言われてから、長い、『王子は、人間の顔が、分かるの⁉ 分からないの⁉ 論争』が、勃発するわけです。
主に、王子家周辺で。
紆余曲折があり、ママリは、王子の言葉を、そのまま、信じるようになりました。
一方で、パパ虫は、王子が、周囲の人間を見分けていること、周囲の人間の表情を読んでいること、王子が表情豊かなこと、等を理由に、疑義を、呈しました。
この詳細は、また今度★
こんな感じで、王子の話は、よく、分かりません↑↑
もはや、お笑い番組の、仕込まれたネタなの⁉って時も、あります。
大人なら、王子の失敗談を、笑って聞けます。
でも、幼稚園児、小学生の子供達にとっては、輪を乱す存在なんだろうなぁ、と思います。
そして、更に難しいのが、王子は、
発達障害の子達の中では、なんかちょっと違う★
頭の良い子達の中でも、なんかちょっと違う☆
という、発達障害と高IQの二面性が、
どちらにも、属していて
どちらにも、属せない
という時が、あります。
と、断じるには、まだまだ早いのは分かっていますが、今の段階で、ママリが個人的に感じていることなので、お許しください。
ママリは、王子のことは、他の人間に相談しても、信じてもらえない、分かってもらえない、相談しても無駄だ、という経験をくりかえして、結果、深い相談をしなくなっていたので、当時、本気で相談できる相手が、いませんでした。
王子5歳、ママリは、孤軍奮闘状態に、陥っていました。
ただ、だからと言って、大変だったわけでは、ありません。
むしろ当時、ママリは、王子を『育てやすい子』だと、感じていました。
他の子共達が、家の中を走り回って、ソファの上で鬼滅の刃ごっこをしているのに、王子の遊び (ボードゲーム、ドリル等) は穏やかで、他の子共達が親の言うことをさっぱり聞かないのに、王子は、大人の話を理解して、わがままな感じも、そんなにありませんでした。
外で話さなくても、他にも話さない幼稚園児は沢山いたので、王子は、特に目立たず、ただ、『できない子』だと、思われていただけです。
ママリも、実際には、王子が家では話せていたので、あまり、気にしていませんでした。
《大病院 精神科医》 (5歳3ヶ月)
診察前に、かなりの量の質問に、答えを記入して、提出しました。
精神先生は、まず、王子に挨拶をしてから、いくつか、質問をしました。
王子は、モジョモジョと、名前、幼稚園等の事実を答え、幼稚園は楽しいか?等の質問には、一言で、答えました。
王子は、先生と視線は合わせず、カレンダーを見ていて、先生に、カレンダーの質問をされると、ハキハキと、文で、答えていました。
そして、二桁の足し算を聞かれ、やっていました。
先生から言われたのは、こんな感じです。
「頭が良いのに、簡単なことができない (質問に答える等) のは、自閉スペクトラム症の傾向で、声を発せない子こそ、本当に困っているので、幼稚園の先生には、気づいてほしかったですね。」
「提出物が出せない、給食のおかわりができない等は、まわりに手伝ってもらいながら、自分で、できるように、訓練していきましょう。」
「顔や、表情が分からないのは、そこそこ、重度です。」
「頭が良くて浮いて、発達障害で沈む、二重に孤独です。」
そして、
「まわりの子達の社会性が、これから、どんどん、伸びていくので、差が広がらないよう、頑張っていきましょう。」
「まわりを見ても、学べないタイプなので、1対1のサポートが必要で、とにかく全ての事象に対して、理由や状況、気持ちや結果を教えてあげてください。」
と、言われました。
非常に手のかかる子だと、言われました。
「やります。」
そう言った、ママリの隣で、超ネガティブパパ虫が、聞きました。
「個別対応ができないと、どうなりますか?」
答えは、
「他人と交れないことで、うつ、暴力的になる可能性があります。」
と、言われました!!
先生、かなり鮮やかなストレートを、バシバシ、決めてきましたね。
ゴフッ。
なんだか、今見ても、大変な診断ですねー。
まぁ、大丈夫。
大丈夫です。
どうにか、なるはずです。
王子は7歳、今のところ、うつや暴力はありません。
問題は、色々とありますが、生死に関わるほど、深刻ではないと考えています。
そして、今の王子は、孤独ではありません。
友達も少しいるし、理解者は沢山できました。
数字も、自由にやっています。
王子は、自分が発達障害で、苦手なことが沢山あることを、理解して、ある程度、受け入れています。
そして、自分のIQが高く、数字ラブな星人であることも、分かっています。
『精神的に、強くなったなぁ。』と、しみじみ、感じています。
王子の話はさておき、今回の主役は、精神先生です。
ママリの話を聞いて、その話を信じて、分かってくれたのは、今のところ、この、精神先生だけです。
前回、大病院の大ベテラン小児科医に、王子の症状の原因はママリ、病院に行くのは迷惑だ、というようなことを言われていたので、ママリは、内心、実は、ビクビクしていました。
そんなママリに、精神先生は、聞きました。
「お母さん、相談できる相手は、いますか?」
ママリが、「いない。」と答えると、先生は、頷きました。
「チャタ君のケースは、理解されづらいので、今の時点で、もし問題がなくても、お母さんが、相談するために、来てもいいですよ。」
今、思い出しても、泣けます。
湖ができます●
ありがとうございます。
こうして、ママリは、相談相手を、ゲットしたのでした☆★
この後、2年間、この先生に、担当していただきました。
??なことも、ありました(笑)
でも、言いづらいことを、はっきりと、言ってくれる、信頼できる、先生でした。
本当に、ありがとうございました。
今は、勢いのある、若い先生になりました。
ママリのまわりには、精神科に通っているけど、何の効果もなかった、という子が、何人かいます。
でも、王子の場合は、病院で、IQが判明して、発達障害の症状も分かり、なぜまわりの人間と話せないのか、その理由が、分かりました。
王子は、リハビリに通い、対人関係のトレーニングも、沢山重ね、レベルアップしました。
ママリのまわりを、衛星みたいにチョロチョロしていた、5歳当時の王子を知っていて、7歳の今の姿を見た人には、よく、「別星人みたい。」と言われます。
「チャタ君に、はじめて、話しかけられた。」
これも、よく、聞きます。
そしてなにより、ママリとパパ虫が、王子と向き合う時に、宇宙中の知識や経験が、とても良い影響を、3人に与えてくれました。
それを、教えてくださった先生方に、心より、感謝しています。
この先生に、出会えていなかったら、王子は今頃、学校では一人ぼっち、親にも理解されず、殻に閉じこもっていたかもしれません。
みなさん、傷を癒しに、宿屋に行っては、いけません。
魂の浄化なら、教会でいいかもしれません。
でも、体が、心が、痛いなら、病院だ。
病院に、飛んでいけーーーー↑↑
《今回のラッキー 一覧》
ラッキー 1
先生と、出会った → 他の病院だったら、どうなっていたか…分かりません。門前払いだった可能性も⁉