☆数星の王子、ただいま冒険中★

ギフテッド?(IQ137)☆メンサ会員☆自閉スペクトラム症☆注意欠如・多動症☆口唇裂☆3月生まれの一人っ子♥数字ラブ♥王子の冒険譚

■王子画伯の作品集■③ 相手チームが、主役⁉ ※視点が、僕。

 

【王子 小3 8歳】

 

 

 

王子3年の夏、野球の絵を描く機会が、ありました。

 

 

 

時間があまりなかったので、王子は、ぴゃぴゃっと、ばばーっと、絵を描いて、色もちょちょっと塗って、秒速で、しあげました。

 

 

 

( ゚Д゚)

 

その絵を見て、ママリは、びっくりしました。

 

 

え?

 

 

そこには、西部ライオンズ選手が、何人か、描かれていました。

 

こちらを向いて、野球をしている感じです。

 

ライオンズのマークが入ったユニホームも、着ていました。

 

 

 

ふむ。

 

ふむ?

 

 

 

王子は、大の、大大の佐々木朗希投手のファンで、応援しているチームは、千葉ロッテマリーンズ、なんです。

 

 

ライオンズじゃ、ないんです。

 

そうじゃ、ないんですよ。

 

そうじゃないんだよ。

 

 

 

でも、絵としては、成立していました。

 

王子のことを、知らない人間からみれば、「西部ライオンズファンの子が、大好きなライオンズの選手を、描いたのだな☆」と、思うことでしょう(笑)

 

 

 

ママリは、何か、面白い理由がありそうなので、笑う準備を、しました。

 

 

 

「なんで、ライオンズの絵を、描いたの?」

 

 

王子は、ママリの質問の意図に、全く、気づかず、?顔でした。

 

 

「え?だめ?」

 

 

「なんで、ロッテの絵を、描かなかったの?」

 

 

ママリが、プンスカしていると、王子は、またしても、?顔でした。

 

 

「え?描いたよ。」

 

 

今度は、ママリが、?顔の番です。

 

 

「え?ライオンズの外崎修汰 (二塁手、王子が好きなライオンズの選手) 、描いたでしょ?この、裏切り者めーーーー。」

 

 

と、ママリが王子に、ヘッドロックかますと、王子の方が、日々冒険をしていて強いので、冷静に外され、真顔で、諭されました。

 

 

「ママ、僕、ロッテの試合、描いたよ。」

 

 

「え?どこに?」

 

 

「僕が、4番バッターで、キャッチャーなの。この回は、僕からだから、塁には、ランナーがいないよ。他の選手は、僕の後ろにいるよ。」

 

と、言ったんです。

 

 

 

ボ ク ノ ウ シ ロ ニ イ ル  ⁉

 

 

 

( ゚Д゚)

 

 

 

これは、面白かったですね。

 

 

王子は、ロッテとライオンズの試合の絵を、描きました。

 

で、今は、ライオンズが守っていて、更に、ロッテのランナーが、塁に出ていないので、王子の目の前の光景には、ライオンズの内野手だけが、見えているんです。

 

で、それを、そのまま、描いたんですね。

 

 

で、ロッテの選手は、バッターなので、今、バッターボックスに立っていて、打っている王子の、後ろに、いるんです。

 

全員。

 

 

なるほどねー。

 

 

 

王子は、

 

ロッテの試合の絵を描いて、ロッテの選手が、誰もいない瞬間を、あえて、切り取って、絵にした

 

んです。

 

 

斬新でした。

 

天才的ではないですが、斬新でした。

 

 

 

普通なママリは、つい、

 

 

「大好きなロッテの選手を、描きたい。」

 

「ロッテの選手の絵を、見てもらいたい。」

 

 

そう、考えてしまいます。

 

 

でも、確かに、よくよく考えてみると、ロッテの選手を描いて、見てもらうことは、とても、社会的な気がしてきました。

 

ママリは、「絵を見ている人間」に、ママリが、ロッテのファンだと知ってもらいたい、ロッテの選手を知ってもらい、という、相手に働きかける絵柄を、選んでいるんですね。

 

 

でも王子は、見ている人間は、虫、無視してますね。

 

 

見ている人間が、どう思おうと、どんな理解をしようと、王子は、どうでも、いいんです。

 

見ている人間が、なんと言おうと、そこまでは、気にしないんです。

 

ちょっとは、気になります。

 

 

 

王子画伯にとって、多分、大事なことは、「見ている人間」ではなくて、「僕が、何を描きたいか」なんですね。

 

 

以前も描いたように、王子は、

 

「これ、描きたい」

 

おしまい。

 

 

なんです。

 

 

 

 

状況を把握することが苦手で、

 

 

関係性を捉えることも苦手で、

 

 

三次元を捉えることももももも、

 

 

苦手な王子の、

 

 

「ロッテの試合」は、

 

 

こうなるんですね (笑)

 

 

 

 

実は、ママリ、この王子の視点を知ってから、絵を見るのが、楽しくなってきましたよーーー☆

 

 

ママリは、描いてあることを見て、漠然と、ママリの常識の範囲内で、想像したり、考えることしかできません。

 

まさか、描き手が、そんな視点で、世界を見ていて、その瞬間を切り取っていたとは、思いもしませんでした。

 

 

一見、ライオンズファンの王子の絵が、実は、ロッテファンの王子の絵であるように、微笑んでいる聖女の絵には、全く違う視点、考え方、捉え方、意味が、あるのかもしれません。

 

見えている表面、絵の部分とは、全く違う、見えていない真実が、あるのかもしれません。

 

 

そんな風に、小学校の廊下に飾ってある、子供達の絵を、見るようになりました。

 

 

 

 

※ 王子は、天才ではありません。