☆数星の王子、ただいま冒険中★

ギフテッド?(IQ137)☆メンサ会員☆自閉スペクトラム症☆注意欠如・多動症☆口唇裂☆3月生まれの一人っ子♥数字ラブ♥王子の冒険譚

☆王子の『数字力』☆② 好きな理由は、数字 ※トーナメント表が、流行ってます。

 

【王子 小2 7歳】

 

 

王子は、数字が大好きですが、

 

「他に好きな物は?」

 

と聞かれると、パズル、問題、地図等、数字から連想できる物が並んでいきますが、

 

 

意外にも、

 

バス旅、テニス、甲子園

 

と、続いていくんですね。

 

 

それを聞くと、人間達は、

 

「ああ、数字の他にも好きな物、あるのね。」

 

よかったね、と安心した感じになります。

 

 

 

特に、

 

「野球、好き」

 

は、受けがいいですねー。

 

 

健康的?

 

だからでしょうか?

 

 

 

でも、

 

そんなことは、

 

 

 

 

 

ん!

 

 

王子の、全ては、『数字へと、つながります。』 

 

全ての道は、ローマへ通ず、と全く、同じです(笑)

 

 

 

バス旅 → 時刻表、住所、ウハウハ。

 

テニス → スコア、点数が0、15、30、40と増えていく不思議なゲーム、ウホウホ。

 

野球  → スコアボード、ストライク・ボール等が書いてある画面がイケてるぅ☆、モエモエ。

 

 

なるほど。

 

 

 

実は、ママリ。

 

テニスを見るのが大好きで、圭君の試合があると、テレビに、かじりついています。

 

 

王子が、はじめてテニスを見たのは、3歳半頃だったと思います。

 

 

王子も、テレビに、かじりつきました。

 

が、圭君のことは、全く、見ていませんでした。

 

 

 

王子が見ていたのは、スコアです。

 

 

「なんで、数字が、変わるの?」

 

から、はじまり、ゲームの取り方、セットの取り方、試合の勝ち方等々を、ママリが教えました。

 

王子は、圭君も、ジョコビッチも、見ることはなく、どの大会で優勝すると、何ポイントもらえる、世界ランクが上がった下がった、まー、色々と、ママリと、熱くなっていました(笑)

 

圭君が、四大大会で優勝する姿を見ようと、二人で、応援していました。

 

 

が、王子は、テニスの応援にはすぐに飽きて、違うものに、はまりました。

 

 

それが、テニスの大会に出てくる、

 

トーナメント表

 

です。

 

 

そして、王子の情熱は、テニスから、甲子園へとうつりました。

 

野球のスコアボード、バッターの状況、塁の形等々、色々と、王子は、大興奮していましたが、やっぱり大好きだったのは、トーナメント表で、兵庫県の表を見て、半分のバージョンを作って、王子甲子園を開催していました。

 

 

「う゛う゛う゛う゛う゛ーーーーーーーー。」

 

ある夏の日、低い、うなり声みたいなものが聞こえて、ママリが、王子の方を見ると、まさに、王子甲子園の決勝戦が開幕したところで、甲子園で、試合開始の時に鳴るサイレンを、王子が、再現していました。

 

そこから、

 

「決勝戦の、はじまりです。王子第3高校は、2年連続決勝進出の、王子第254高校に、勝てるのでしょうか?」

 

「ピッチャー投げました、初球はストライク。はたして、このまま、バッターをアウトにできるのでしょうか?一番バッターは…。天気は…。今までの対戦成績は…。」

 

と、これを、小2王子は、試合が終わるまで、やっていました。

 

 

そして、王子の中継が終わったので、ママリが、

 

「どっちが勝ったの?」

 

と聞くと、頭を振って、

 

「9回裏で同点延長からの、再試合になったから、まだ、どちらが優勝するかは、分からない。」

 

と、まじめな顔で、言われました。

 

 

ふむ、ハードな試合だったようです。

 

 

それを、多分、王子は、トーナメント表にある、70試合ぐらいを、本気で、やってました。

 

王子の、妄想力は、こんな感じです。

 

 

楽しそうでした♬

 

 

 

甲子園に、はまった王子を見て、パパ虫が、

 

「クリスマスプレゼント、グローブにする?」

 

と、聞いてきました。

 

 

王子とママリは、二人で、

 

 

え゛?

 

 

「いらないんだけど。」

 

と、答えました(笑)

 

 

 

王子、野球、全く、やらないよ。

 

 

全然、健康的ではないですよ。

 

王子甲子園は、紙の上、頭の中、ですよ。

 

 

「なんで、グローブ?」

 

せめてバットのほうが、まだ、モンスターとの戦いにも、使えるのでは?

 

と、ママリが聞くと、

 

 

「いつも本だから、王道のプレゼントも、いいんじゃないかと思って。こういう機会がないと、野球の道具、買わなくない?普通、家にあるじゃん。野球の道具。」

 

と、パパ虫なりの、理由がありました。

 

 

 

あ、そういうことね。

 

 

確かに、こういう機会がないと、王子家では、グローブを、買わないかもしれません。

 

 

 

「いらないよー。」

 

一方の王子は、全く、興味なしでした(笑)

 

 

 

そこで、ママリが、

 

「じゃあ、スコアボード、買ってもらったら?」

 

と言うと、

 

「いる!欲しい、欲しい☆」

 

と王子は、大喜びしていました。

 

 

でも残念ながら、スコアボードは、却下になりました。

 

 

 

 

 

以前、

 

「数字好きは、短所。」

 

と、言われたことがあります。

 

 

 

数字が好き = 発達障害の予兆

 

と、感じる人間も、いるようです。

 

 

その時、

 

「最近、3歳の息子が、数字に興味があるみたいで、チャタ君と、同じになるんじゃないかと、不安で、夜も眠れない。

 

とも、言われました。

 

 

ママリの顎が、外れました。

 

 

これは、このママの、本音でしょう。

 

子共が、発達障害ではないことを、願う気持ち、不安な気持ち、もちろん、ママリにも、理解ができます。

 

 

 

でも、ショックでしたね。

 

 

 

王子は、確かに、みんなと遊び始めた3歳頃、みんなの輪の中に入れず、近くのベンチに一人で座っていたり、自転車にのったりしていました。

 

挨拶されても、話しかけられても、答えられない、そして突然、時間を言ったりしていました。

 

王子は、発達障害の影響で、家で普通にできることが、外では、体が動かなくなっていました。

 

 

でも、小1当時、王子の特徴は、少し、改善されていました。

 

 

王子は運動が苦手で、大縄飛びは、飛べませんでした。

 

王子から、友達を誘うことも、王子の意見を言うことも、できませんでした。

 

 

でも、挨拶には、手を振って返したり、みんなと鬼ごっこもしていましたし、人数が少ない時は、話していました。

 

体が動かなくなることもあったけど、言いたいことも伝えられていなかったけど、王子なりに工夫をして、頷いたり、相手に合わせていました。

 

 

どうにか、やっていけてるように、ママリには、見えました。

 

 

王子は、自閉スペクトラム症全盛期だった当時、できる限り踏ん張って、ほぼベストパフォーマンスな状態で、みんなと一緒に、遊べていたのです。

 

 

 

そんな王子の状態でも、

 

 

「チャタ君のようになったら、不安。」

 

 

発達障害だから、一緒に、遊んであげてたのに。」

 

 

「せっかくみんなで仲良く遊んでるのに、チャタ君がいると嫌だ。入ってこれないなら、一緒に遊びたくない。」

 

 

「数字が好きで、それしかできない子。」

 

 

等々と、言われてしまったんですね。

 

 

 

「みんなが、チャタがいることで、嫌な気持ちになる。」

 

「チャタの特徴は、今以上の改善には、まだまだ時間がかかる。」

 

ということは、

 

「みんなに、むりに遊んでもらうのは、申し訳ないので、もう、一緒に遊んでくれなくてもいいよ。」

 

という選択肢しか、ママリと、王子には、残っていませんでした。

 

 

 

王子も、かなり、ショックだったと思います。

 

 

やっと、『普通』に遊べるようになってきたと思っていたら、『普通』の壁は、エベレストよりも、何倍も、何倍も、高く、険しかったです。

 

 

この時、王子とママリは、諦めました。

 

『普通』になるのは、無理だと。

 

 

この日以降、ママリは、王子は、王子家で育てることを前提に、物事を考えるようになりました。

 

 

 

それにしても、難しいです。

 

発達障害の王子は、みんなと、対等ではなかったんです。

 

 

王子が、発達障害だと、みんなに伝える。

 

 

伝えられた方が、気を遣わなきゃいけなくなる。

 

 

対等に、遊べない。

 

という流れに、なってしまったんですね。

 

 

 

 

 

この時、

 

『数字好きは、長所だ。』

 

発達障害でも、大丈夫だよ。』

 

と、もっともっと踏み込んで、戦うべきだったかは、今でも、答えが出ません。

 

 

お互いを理解するためには、お互いの本音を言い合って、お互いに歩み寄って、握手をする、というのが、理想なのでしょうが、ママリには、できませんでした。

 

多分、ママリが言い返していたら、泥沼の戦いが勃発していたと思います。

 

 

この問題に、時間と精神力を割くのは、きついです。

 

 

 

 

こういうことも、あります。

 

でも、ママリは、数字好きが短所だなんて、全く思えませんし、この先、思うこともないでしょう。

 

 

もしろ、可能性の塊です。

 

宝箱です☆

 

 

数字が、算数に、パズルに、クイズに、バス旅に、テニスに、甲子園に、MATHコンに、どんどんつながって、広がっていきます。

 

 

王子自身が、こっそりと、『長所だよ』ということを、ママリの目の前で、証明してくれています。

 

 

 

 

因みに、王子の学校の自由帳は、王子が、隙間時間に書いた、トーナメント表だらけです。

 

こういうのも、言われるんだろうか。

 

難しいですね。

 

 

 

まあ、なんにせよ、小学生王子は、書き続けています。

 

がんばれ、王子。

 

 

 

 

トーナメント表…

 

何か、魅力があるんでしょうね…♥