【王子 小3 8歳】
㊗㊗㊗ 算数オリンピック キッズBEE ファイナル進出 ㊗㊗㊗
ある日、王子が、完敗した問題があります。
4歳の頃、全く理解できなかったのが、
てんびん⚖
です。
当時の王子は、問題のルールを教えてあげると、どんどん、自分で、ドリルを進めていたのですが、この、⚖だけは、何回か教えても、理解できませんでした。
ママリは、あっさり、諦めました。
ママリは、基本的に、「王子が、やりたければやってもいいけど、できないことは無理せず、できることを楽しめばいい」と、考えています。
この時も、「今、天秤が、理解できなくても、何の問題もない。」と考えました。
そして、1年後に、その問題をやってみたところ、王子は、できました。
「王子の脳みそが、1年前は、まだ、理解できなかったんだね。でも今は、できるようになったね。」
とママリが言うと、「そうだね、そうだね。」と、王子は、目をキラキラさせながら、頷いていました。
これです。
これ。
ドリル・問題集を、やらないまま、1年間、2年間、置いておくのは、勇気がいります。
でも、できない問題を、親が、すぐに解説してしまうと、『僕は、問題が、できなかった』と、子供は、考えてしまうんですね。
でも、1年、2年前に、「できなかった問題」が、今、できたら、『できるようになったー☆』という嬉しさだけが、爆発します。
「できた」という、実感と自信が、王子に、芽生えてきました。
だから、王子は、算数的なメンタルが、非常に、強いです。
今、問題ができなくても、悲観しません。
幼稚園時代の王子は、難しい問題にチャレンジして、できなくても、「今はできなくても、そのうち、できるようになるから、いいんだよ。」と、考えていました。
その考え方が、1年生の時に、崩れて、ガタガタになって、「難しい問題はやりたくない。」に変わってしまったのですが、サピックスや、算数オリンピックの問題のおかげで、復活しました。
本当に、ありがとうございました。
王子は、基本的に、生きていれば、僕は、
『算数の問題は、全て、いつか、できるようになる。』
と、考えているので、ママリに、教えてもらう必要が、ありません。
今、王子に聞いてみたら、やっぱり、
『全ての問題は、いつか、できるようになると思ってるよ。むふふ。あ、図形は無理かもしれない。』
と、言っていました。
図々しくて、すみません。
でも、王子の、数少ない、万人から、褒められる長所なので、どうか、お許しください。
以前、ギフテッドの子は、じっくり考える、非効率的な、研究者タイプの子が多いらしいと書いた時に、王子もそうだと書いたのですが、違うかもしれません。
王子は、「算数の問題が大好き」なので、『沢山、問題を解きたい』子星人です。
なので、探求していく研究者タイプではなく、
「問題を、沢山、解きたい。 ☆☆ 謎解きタイプ ☆☆」
かもしれません☆
算数オリンピックの、1年~3年生対象のテスト『キッズBEE』は、ママリが、以前から、数字大好き王子に、受けさせたいと考えていた、テストでした。
実は、『キッズBEE』の開催は、6月で、王子が1年生の時は、間に合いませんでした。
1年から受けたい方は、入学準備と重なるので、事前に、チェックしておいた方がいかもしれません。
そこで、2年で、実際に、一度、受けさせてみようと考えたのですが、『キッズBEE』の対象は1~3年生なので、3年生がいるのに、2年生で良い点数をとるのは、難しいだろうと思いました。
『キッズBEE』の問題が、どのような内容なのか、王子が、好きで、できる系の問題なのか、全く分からなかったので、『キッズBEE』の過去問を買うのは迷い、やめました。
高かったからです(笑)
そして、時間が、明らかに足りなさそうな、そんな分厚さの過去問だったので、ママリが、ひよってしまいました。
なので、ちょっと体験できる、様子見のような問題集を買って、やってみました。
王子がやったのは、こちらです。
① 『算数オリンピック キッズBEE模試』 ロジコ問題製作部
← 楽天 中古 はこちら。
こちらは、模試形式で、実際のテストの練習に使えるので、良かったです。
はじめてテストを受ける子は、実際のテストが、どのような感じなのか、知っていると安心できるかもしれません。
どんな問題が、出るのかな?
過去問を購入するのは、迷っている。
そんな方たちに、おすすめです。
王子が、やってみたところ、ボチボチ、できていました。
これをやって、本番に挑んだところ、2年生王子は、100点中、
60点ちょい
取ってきました。
( ゚Д゚)
正直、ビックリするくらい、良い点数でした。
ファイナル大会に、進むためには、69点が必要だったので、行けなかったのですが、王子、手ごたえが、ありました。
そして、王子、めっちゃ、楽しそうでしたーーーー☆
試験後に、一生懸命内容を、ママリに、説明してくれました☆
王子が、大好きな問題たちが出るということが、分かったので、来年は、準備をして、テストに挑もうということになりました。
そこで、ママリは、王子に、『キッズBEE』の過去問を、買い与えました。
② 『算数オリンピック キッズBEE 過去問題集 2022年』 算数オリンピック委員会
「とりあえず、自由に、やってみて。」
ママリは、この過去問を、王子と、どうやって進めていくべきか、全く分からなかったので、とりあえず、いつものように、自由な方法で、解説なしで、進めてみようと考えました。
結果、王子は、自分が好きな時に、好きな問題をどんどん進め、できない問題はバンバン飛ばし、7割くらいは、自力で解きました。
王子は、この過去問にのっている、超思考力系の問題は、大好きです。
因みに、同時進行でやっていた、算数オリンピック対策の問題集に、
③ 『天才くらぶチャレペー① 総合編』 アルゴクラブ
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④ 『天才くらぶチャレペー② 数編』 アルゴクラブ
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が、あります。
こちらは、算数オリンピックの数理教室である、アルゴクラブから、出ているものです。
ただ、こちら、2冊とも、王子の食いつきは悪く、算数の問題集で珍しく、ママリが、王子の隣に座って、「これ、やるわよ」と見張っていないと、全く進まない、問題集でした。
なので、王子からすると、とっても疲れる、難しい問題が揃っていたのかなと、思います。
実際、テストを受ける直前でも、王子、『チャレペー②』の後ろの方の問題を、間違えまくっていたので、キッズBEEのテスト前に全問終わらせる予定だったのに、「今は、やらなくていい。今度、好きな時にやって。」と、自由にやっていい棚に、逆戻りしていった、1冊です。
おすすめします。
王子家で、王子が自由にやる勉強の時は、座る、集中する、ちゃんとやる、というような、きまりや制限は、一切ないです。
薬も、飲んでいません。
王子は、マンガを読みながらやっていたり、同じ問題を何回もやったり、九九表を見たり、ブロックを使っていることもあります。
王子は、「ピンピン」していることがあります。
イメージとしては、頭から、アンテナが、ピンピン立っていて、この状態になると、他の人の話は聞いていないし、ご飯もトイレも後回しにして、一つのことをやっています。(多分、発達障害の特徴の一つ『過集中』だと思います?)
ママリは、ピンピン王子を、王子家以外で、実は、見たことがありません。
多分、王子は、算数の問題をやっている時に、のってくると、ピンピンしてくるのですが、その状態になると、他のことが、一切、見えなくなります。
なので、多分、外だと、一つのことに全集中してしまうと、例えば、授業時間に合わせることができなくなったり、まわりが見えなくなって、誘拐されてしまうかもしれないからかな、と、ママリは考えています。
あと、やっぱり、他の人間 (家族以外) がいると、その人間に注意が向いてしまうので、自分だけの世界に沈んでいくピンピンが、できないのだと思います。
なので王子は、危険がない安心な場所で、大好きな算数の問題があって、自由に考える時間がある、王子家で、ピンピンしだします。
こういう事情があるので、ママリは、王子に、なるべく、家で、やらなければいけないことをやる時間を短くして、自由時間を多くあげたい、といつも考えています。
こんな感じで、王子は、予選のトライアルの問題も、決勝のファイナルの問題も、やってきました。
2年の7月から、はじめた過去問でしたが、3年の4月頃、ママリは、ある事実に、気がつきました。
「王子が、どうやって、答えを導いたのかが、分からない。」
そうなんです。
王子は、問題を勝手にやっていて、ママリは、〇をつけて終わりで、間違っていたら×をして、また、王子が勝手にやって、ママリは〇つけをして終わり、でした。
問題によっては、一回やって、間違えて、何ヵ月も放っておかれているものも、ありました。
でも、王子は、「そのうち、できるよ。」と言いつつ、実際、過去問の7割は、自力で、解きました。
でも、ママリが、王子が、どうやって問題を解いているのか、観察してみたところ、王子の、大得意の方法は、
『あてはめる方式』
だったんです。
そこで、パパ虫と相談して、
「今後のことを考えると、道筋をちゃんと立てて、問題を、論理的に解いた方がいいから、ちょっと、一回、チャタの、行き当たりばったりな方法はやめて、パパ虫と、同じ方法で、やってみよう。」
と、話しました。
今は、問題が簡単めなので、あてはめられる数字の可能性が、何個かしかなくて、全部あてはめたとしても、どうにかなっているけれど、問題が難しくなって、何通りも、何百通りも、あてはめて考えていたら、問題を、多分、解けないからです。
王子とパパ虫は、何個か、問題を、一緒にやりました。
すると、
なんと、
王子の、不思議な方法の方が、
パパ虫の、論理的な方法よりも、
正解率が高く、速かったんです。
パパ虫も、実際に、王子が、目の前で、高速で、答えを出していくので、
「パパ虫の方法の方が、速いし、正確だよ。」
とは、言えなくなりました。
そこで、ママリとパパ虫の、結論は、こうなりました。
『チャタよ。チャタは、チャタの方法で、勝手に、解いてくれ。』
でも、「他の方法もあることを、受けいれてね」と、話しました。
なので、王子家では、
「王子の邪魔をせず、それぞれの方法で」
それぞれ、問題を、解いています。
因みに、ママリとパパ虫の、問題の解き方も、かなり違うので、それも驚きでした。
とりあえず、今は、まだ、
👍 どうやって、問題を解こうが、王子の自由 👍
という結論で、落ち着きました。
因みに、王子の不思議計算の一例は、こんな感じです。
「1780円で、4足、靴下が入ったセットと、1610円で、3足のセットだと、どっちがお得?ママ、計算が面倒だから、計算してちょ。」
「4足。」
王子、即答。
「あ、勘で答えたでしょ?ちゃんと、計算してよ。」
「え?したよ。」
「割り算、はやっ(笑)」
と、ママリが笑っていたら、
「え? 割り算なんか、してない よ。」
「1780から1600を引いたら、180でしょ?おおよそ180円だから、1足が180円だと、安いでしょ?だから、4足の方がお得だよ。一足がいくらかは、計算してないよ。だって、「どっちが、お得?」って、ママ、聞いたでしょ?「いくら?」って聞かれてないよ。」
と、返されました。
分かります?
ママリは最初、王子が、何を言っているのか、分かりませんでした。
要するに、
1600 (10円は切り捨て) 円で、3足は、こうなります。
↓
□□□
1780円も、↑と同じように、3足は1600円だと考えて、
↓まず、こうします。
□□□
こうすると、残りは、180円になります。
1780円 = □□□+180円
ということは、4足目の値段が、180円になります。
4足目の値段が、180円だと、安いんですね、安すぎて、ありえない。
もし、1足180円だと、4足で720円なので、4足で1780円にするためには、3足(□□□)の値段を、3足1600円より、安くしないといけない。
なので、4足セットの方が、お得だよ。
という、考え方です。
この計算方法だと、誰でも、1秒で、計算ができます。
ママリは、愚直に、昔、学校で習った方法を使って、割ってから比べる、という方法を、使っていました。
計算が、面倒で、ややこしいです ( ゚Д゚)
ママリが、その方法、誰かに習ったの?と王子に聞くと、王子は、
「習ってないよ。自分で、考えるんだよ。」
と、言っていました。
なるほど、この時、ママリは、王子の強みに気がつきました。
ママリは、知っている方法に、数字を、あてはめているんですね。
でも、王子は、問題毎に、合いそうな方法を、考えて、試しているのかなと思いました。
例えば、□□□ + 180円、という方法は、王子が考えたのではないと思います。
多分、どこかで習ったか、本に書いてあったんだと思います。
そういう方法や道具を、王子は、沢山、持っていて、その時々で、合いそうな方法を、選んでいるんです。
なので多分、□□□ + 180円の、180円が、もっと高い数字だと、王子は、この方法は、使わなかったかもしれません。
平均が同じくらいだと、実際に計算した方が良さそうだと、考えたかもしれません。
こんな感じで、王子は、方法に捉われず、知っている方法や好きな方法で、感覚で、問題を解いているのかなと、ママリは思いました。
これは、はまれば速いけど、うまくはまらないと、時間が余計にかかったり、解けないかもしれません。
でも、王子は、うまくいかなくて、はまらなくても、楽しいんですね。
「ああーー、これもダメかー。くっそーーー。」
と笑いながら、やっているので、もう、放っておきましょう。
王子は、問題を、「速く、解く」ことが楽しいのではなく、問題を「やる」ことが楽しいので、今はまだ、王子流で、いいのかなと、考えています。
ママリは、長い間、王子は頭の中で、一般的に解く方法で、とにかく、何回も、何回も、あらゆる数字をあてはめて、計算して、だめで、やり直しているのかと思っていました。
でも、実は、全くの、逆でした。
王子は、非常に、効率的です。
そして、固定概念がない、自由さがあるのかなと思いました。
一般的に解く方法が、そもそも、一番、速く、効率が良いとは、限らないのかもしれません。
偉そうに、色々と、書いているのですが、ママリは、全く、算数数学ができない人間です。
専門家の方々からしたら、意味不明な内容かもしれませんが、「算数数学ができない人が、王子を観察していると、こう捉えちゃうんだーー。ああー、ママリって、残念だなー。」ぐらいの、温かい目で、見守っていただけると、ありがたいです。
♥王子ラブ♥のママリで、すみません。
※ この記事は、2023年算数オリンピック『キッズBEE』の大会 (6月11日) 前に、書いたものです。
この後、王子が、「もっと速く、良い点をとりたい」と言いだし、ママリが悩みに悩む展開になっていきます、こうご期待です。