☆数星の王子、ただいま冒険中★

ギフテッド?(IQ137)☆メンサ会員☆自閉スペクトラム症☆注意欠如・多動症☆口唇裂☆3月生まれの一人っ子♥数字ラブ♥王子の冒険譚

ⅤⅤ算数ⅤⅤ③ 「全ての問題は、いつか、できるようになる」 ※ピンピン王子とドリルの使い方。

 

【王子 小3 8歳】

 

㊗㊗㊗ 算数オリンピック キッズBEE ファイナル進出 ㊗㊗㊗

 

 

ある日、王子が、完敗した問題があります。

 

 

4歳の頃、全く理解できなかったのが、

 

てんびん⚖

 

です。

 

 

当時の王子は、問題のルールを教えてあげると、どんどん、自分で、ドリルを進めていたのですが、この、⚖だけは、何回か教えても、理解できませんでした。

 

ママリは、あっさり、諦めました。

 

 

ママリは、基本的に、「王子が、やりたければやってもいいけど、できないことは無理せず、できることを楽しめばいい」と、考えています。

 

この時も、「今、天秤が、理解できなくても、何の問題もない。」と考えました。

 

 

 

そして、1年後に、その問題をやってみたところ、王子は、できました。

 

 

「王子の脳みそが、1年前は、まだ、理解できなかったんだね。でも今は、できるようになったね。」

 

とママリが言うと、「そうだね、そうだね。」と、王子は、目をキラキラさせながら、頷いていました。

 

 

 

これです。

 

これ。

 

 

ドリル・問題集を、やらないまま、1年間、2年間、置いておくのは、勇気がいります。

 

 

でも、できない問題を、親が、すぐに解説してしまうと、『僕は、問題が、できなかった』と、子供は、考えてしまうんですね。

 

 

でも、1年、2年前に、「できなかった問題」が、今、できたら、『できるようになったー☆』という嬉しさだけが、爆発します。

 

 

「できた」という、実感と自信が、王子に、芽生えてきました。

 

 

 

だから、王子は、算数的なメンタルが、非常に、強いです。

 

今、問題ができなくても、悲観しません。

 

 

 

幼稚園時代の王子は、難しい問題にチャレンジして、できなくても、「今はできなくても、そのうち、できるようになるから、いいんだよ。」と、考えていました。

 

その考え方が、1年生の時に、崩れて、ガタガタになって、「難しい問題はやりたくない。」に変わってしまったのですが、サピックスや、算数オリンピックの問題のおかげで、復活しました。

 

本当に、ありがとうございました。

 

 

 

 

王子は、基本的に、生きていれば、僕は、

 

『算数の問題は、全て、いつか、できるようになる。』

 

と、考えているので、ママリに、教えてもらう必要が、ありません。

 

 

今、王子に聞いてみたら、やっぱり、

 

『全ての問題は、いつか、できるようになると思ってるよ。むふふ。あ、図形は無理かもしれない。』

 

と、言っていました。

 

 

図々しくて、すみません。

 

でも、王子の、数少ない、万人から、褒められる長所なので、どうか、お許しください。

 

 

以前、ギフテッドの子は、じっくり考える、非効率的な、研究者タイプの子が多いらしいと書いた時に、王子もそうだと書いたのですが、違うかもしれません。

 

 

王子は、「算数の問題が大好き」なので、『沢山、題を解きたい』子星人です。

 

 

なので、探求していく研究者タイプではなく、

 

 

「問題を、沢山、解きたい。 ☆☆ 謎解きタイプ ☆☆」

 

 

かもしれません☆

 

 

 

 

算数オリンピックの、1年~3年生対象のテスト『キッズBEE』は、ママリが、以前から、数字大好き王子に、受けさせたいと考えていた、テストでした。

 

 

実は、『キッズBEE』の開催は、6月で、王子が1年生の時は、間に合いませんでした。

 

1年から受けたい方は、入学準備と重なるので、事前に、チェックしておいた方がいかもしれません。

 

 

そこで、2年で、実際に、一度、受けさせてみようと考えたのですが、『キッズBEE』の対象は1~3年生なので、3年生がいるのに、2年生で良い点数をとるのは、難しいだろうと思いました。

 

 

『キッズBEE』の問題が、どのような内容なのか、王子が、好きで、できる系の問題なのか、全く分からなかったので、『キッズBEE』の過去問を買うのは迷い、やめました。

 

高かったからです(笑)

 

そして、時間が、明らかに足りなさそうな、そんな分厚さの過去問だったので、ママリが、ひよってしまいました。

 

 

なので、ちょっと体験できる、様子見のような問題集を買って、やってみました。

 

王子がやったのは、こちらです。

 

 

① 『算数オリンピック キッズBEE模試』 ロジコ問題製作部

 ← 楽天 中古 はこちら。

 

 

こちらは、模試形式で、実際のテストの練習に使えるので、良かったです。

 

はじめてテストを受ける子は、実際のテストが、どのような感じなのか、知っていると安心できるかもしれません。

 

 

どんな問題が、出るのかな?

 

過去問を購入するのは、迷っている。

 

 

そんな方たちに、おすすめです。

 

 

 

王子が、やってみたところ、ボチボチ、できていました。

 

 

これをやって、本番に挑んだところ、2年生王子は、100点中、

 

60点ちょい

 

取ってきました。

 

 

 

( ゚Д゚)

 

 

正直、ビックリするくらい、良い点数でした。

 

 

ファイナル大会に、進むためには、69点が必要だったので、行けなかったのですが、王子、手ごたえが、ありました。

 

そして、王子、めっちゃ、楽しそうでしたーーーー☆

 

試験後に、一生懸命内容を、ママリに、説明してくれました☆

 

 

 

王子が、大好きな問題たちが出るということが、分かったので、来年は、準備をして、テストに挑もうということになりました。

 

 

 

そこで、ママリは、王子に、『キッズBEE』の過去問を、買い与えました。

 

② 『算数オリンピック キッズBEE 過去問題集 2022年』 算数オリンピック委員会 

 

 

「とりあえず、自由に、やってみて。」

 

ママリは、この過去問を、王子と、どうやって進めていくべきか、全く分からなかったので、とりあえず、いつものように、自由な方法で、解説なしで、進めてみようと考えました。

 

結果、王子は、自分が好きな時に、好きな問題をどんどん進め、できない問題はバンバン飛ばし、7割くらいは、自力で解きました。

 

 

王子は、この過去問にのっている、超思考力系の問題は、大好きです。

 

 

 

因みに、同時進行でやっていた、算数オリンピック対策の問題集に、

 

③ 『天才くらぶチャレペー① 総合編』 アルゴクラブ

 ← 楽天はこちら。

 

 

④ 『天才くらぶチャレペー② 数編』 アルゴクラブ

 ← 楽天はこちら。

 

 

が、あります。

 

 

こちらは、算数オリンピックの数理教室である、アルゴクラブから、出ているものです。

 

ただ、こちら、2冊とも、王子の食いつきは悪く、算数の問題集で珍しく、ママリが、王子の隣に座って、「これ、やるわよ」と見張っていないと、全く進まない、問題集でした。

 

なので、王子からすると、とっても疲れる、難しい問題が揃っていたのかなと、思います。

 

実際、テストを受ける直前でも、王子、『チャレペー②』の後ろの方の問題を、間違えまくっていたので、キッズBEEのテスト前に全問終わらせる予定だったのに、「今は、やらなくていい。今度、好きな時にやって。」と、自由にやっていい棚に、逆戻りしていった、1冊です。

 

おすすめします。

 

 

 

王子家で、王子が自由にやる勉強の時は、座る、集中する、ちゃんとやる、というような、きまりや制限は、一切ないです。

 

薬も、飲んでいません。

 

 

王子は、マンガを読みながらやっていたり、同じ問題を何回もやったり、九九表を見たり、ブロックを使っていることもあります。

 

 

 

王子は、「ピンピン」していることがあります。

 

イメージとしては、頭から、アンテナが、ピンピン立っていて、この状態になると、他の人の話は聞いていないし、ご飯もトイレも後回しにして、一つのことをやっています。(多分、発達障害の特徴の一つ『過集中』だと思います?)

 

 

ママリは、ピンピン王子を、王子家以外で、実は、見たことがありません。

 

多分、王子は、算数の問題をやっている時に、のってくると、ピンピンしてくるのですが、その状態になると、他のことが、一切、見えなくなります。

 

なので、多分、外だと、一つのことに全集中してしまうと、例えば、授業時間に合わせることができなくなったり、まわりが見えなくなって、誘拐されてしまうかもしれないからかな、と、ママリは考えています。

 

あと、やっぱり、他の人間 (家族以外) がいると、その人間に注意が向いてしまうので、自分だけの世界に沈んでいくピンピンが、できないのだと思います。

 

 

なので王子は、危険がない安心な場所で、大好きな算数の問題があって、自由に考える時間がある、王子家で、ピンピンしだします。

 

 

こういう事情があるので、ママリは、王子に、なるべく、家で、やらなければいけないことをやる時間を短くして、自由時間を多くあげたい、といつも考えています。

 

 

 

 

 

 

こんな感じで、王子は、予選のトライアルの問題も、決勝のファイナルの問題も、やってきました。

 

 

2年の7月から、はじめた過去問でしたが、3年の4月頃、ママリは、ある事実に、気がつきました。

 

「王子が、どうやって、答えを導いたのかが、分からない。」

 

 

そうなんです。

 

王子は、問題を勝手にやっていて、ママリは、〇をつけて終わりで、間違っていたら×をして、また、王子が勝手にやって、ママリは〇つけをして終わり、でした。

 

 

問題によっては、一回やって、間違えて、何ヵ月も放っておかれているものも、ありました。

 

でも、王子は、「そのうち、できるよ。」と言いつつ、実際、過去問の7割は、自力で、解きました。

 

 

でも、ママリが、王子が、どうやって問題を解いているのか、観察してみたところ、王子の、大得意の方法は、

 

『あてはめる方式』

 

だったんです。

 

 

 

そこで、パパ虫と相談して、

 

「今後のことを考えると、道筋をちゃんと立てて、問題を、論理的に解いた方がいいから、ちょっと、一回、チャタの、行き当たりばったりな方法はやめて、パパ虫と、同じ方法で、やってみよう。」

 

と、話しました。

 

今は、問題が簡単めなので、あてはめられる数字の可能性が、何個かしかなくて、全部あてはめたとしても、どうにかなっているけれど、問題が難しくなって、何通りも、何百通りも、あてはめて考えていたら、問題を、多分、解けないからです。

 

 

王子とパパ虫は、何個か、問題を、一緒にやりました。

 

すると、

 

なんと、

 

王子の、不思議な方法の方が、

 

パパ虫の、論理的な方法よりも、

 

正解率が高く、速かったんです。

 

 

パパ虫も、実際に、王子が、目の前で、高速で、答えを出していくので、

 

「パパ虫の方法の方が、速いし、正確だよ。」

 

とは、言えなくなりました。

 

 

 

そこで、ママリとパパ虫の、結論は、こうなりました。

 

『チャタよ。チャタは、チャタの方法で、勝手に、解いてくれ。』

 

 

 

でも、「他の方法もあることを、受けいれてね」と、話しました。

 

 

なので、王子家では、

 

「王子の邪魔をせず、それぞれの方法で」

 

それぞれ、問題を、解いています。

 

 

因みに、ママリとパパ虫の、問題の解き方も、かなり違うので、それも驚きでした。

 

 

 

とりあえず、今は、まだ、

 

👍 どうやって、問題を解こうが、王子の自由 👍

 

という結論で、落ち着きました。

 

 

 

 

因みに、王子の不思議計算の一例は、こんな感じです。

 

「1780円で、4足、靴下が入ったセットと、1610円で、3足のセットだと、どっちがお得?ママ、計算が面倒だから、計算してちょ。」

 

「4足。」

 

王子、即答。

 

「あ、勘で答えたでしょ?ちゃんと、計算してよ。」

 

「え?したよ。」

 

「割り算、はやっ(笑)」

 

と、ママリが笑っていたら、

 

「え? 割り算なんか、してない よ。」

 

「1780から1600を引いたら、180でしょ?おおよそ180円だから、1足が180円だと、安いでしょ?だから、4足の方がお得だよ。一足がいくらかは、計算してないよ。だって、「どっちが、お得?」って、ママ、聞いたでしょ?「いくら?」って聞かれてないよ。」

 

と、返されました。

 

 

分かります?

 

ママリは最初、王子が、何を言っているのか、分かりませんでした。

 

 

要するに、

 

1600 (10円は切り捨て) 円で、3足は、こうなります。

□□□

 

1780円も、↑と同じように、3足は1600円だと考えて、

↓まず、こうします。

□□□

 

こうすると、残りは、180円になります。

 

1780円 = □□□+180円

 

ということは、4足目の値段が、180円になります。

 

4足目の値段が、180円だと、安いんですね、安すぎて、ありえない。

 

もし、1足180円だと、4足で720円なので、4足で1780円にするためには、3足(□□□)の値段を、3足1600円より、安くしないといけない。

 

なので、4足セットの方が、お得だよ。

 

という、考え方です。

 

 

この計算方法だと、誰でも、1秒で、計算ができます。

 

 

ママリは、愚直に、昔、学校で習った方法を使って、割ってから比べる、という方法を、使っていました。

 

計算が、面倒で、ややこしいです ( ゚Д゚)

 

 

 

ママリが、その方法、誰かに習ったの?と王子に聞くと、王子は、

 

「習ってないよ。自分で、考えるんだよ。」

 

と、言っていました。

 

 

 

なるほど、この時、ママリは、王子の強みに気がつきました。

 

 

ママリは、知っている方法に、数字を、あてはめているんですね。

 

 

 

でも、王子は、問題毎に、合いそうな方法を、考えて、試しているのかなと思いました。

 

 

例えば、□□□ + 180円、という方法は、王子が考えたのではないと思います。

 

多分、どこかで習ったか、本に書いてあったんだと思います。

 

そういう方法や道具を、王子は、沢山、持っていて、その時々で、合いそうな方法を、選んでいるんです。

 

なので多分、□□□ + 180円の、180円が、もっと高い数字だと、王子は、この方法は、使わなかったかもしれません。

 

平均が同じくらいだと、実際に計算した方が良さそうだと、考えたかもしれません。

 

 

こんな感じで、王子は、方法に捉われず、知っている方法や好きな方法で、感覚で、問題を解いているのかなと、ママリは思いました。

 

 

これは、はまれば速いけど、うまくはまらないと、時間が余計にかかったり、解けないかもしれません。

 

 

でも、王子は、うまくいかなくて、はまらなくても、楽しいんですね。

 

「ああーー、これもダメかー。くっそーーー。」

 

と笑いながら、やっているので、もう、放っておきましょう。

 

 

王子は、問題を、「速く、解く」ことが楽しいのではなく、問題を「やる」ことが楽しいので、今はまだ、王子流で、いいのかなと、考えています。

 

 

 

ママリは、長い間、王子は頭の中で、一般的に解く方法で、とにかく、何回も、何回も、あらゆる数字をあてはめて、計算して、だめで、やり直しているのかと思っていました。

 

でも、実は、全くの、逆でした。

 

 

王子は、非常に、効率的です。

 

そして、固定概念がない、自由さがあるのかなと思いました。

 

 

一般的に解く方法が、そもそも、一番、速く、効率が良いとは、限らないのかもしれません。

 

 

 

 

偉そうに、色々と、書いているのですが、ママリは、全く、算数数学ができない人間です。

 

専門家の方々からしたら、意味不明な内容かもしれませんが、「算数数学ができない人が、王子を観察していると、こう捉えちゃうんだーー。ああー、ママリって、残念だなー。」ぐらいの、温かい目で、見守っていただけると、ありがたいです。

 

 

♥王子ラブ♥のママリで、すみません。

 

 

 

 

 

※ この記事は、2023年算数オリンピック『キッズBEE』の大会 (6月11日) 前に、書いたものです。

  この後、王子が、「もっと速く、良い点をとりたい」と言いだし、ママリが悩みに悩む展開になっていきます、こうご期待です。