☆数星の王子、ただいま冒険中★

ギフテッド?(IQ137)☆メンサ会員☆自閉スペクトラム症☆注意欠如・多動症☆口唇裂☆3月生まれの一人っ子♥数字ラブ♥王子の冒険譚

☆★教育ママ??☆★② 「教育ママ、大好き~♪ 最高~♪」 ※王子の塾の選び方。

 

【王子 小2 7歳】

 

 

ママリは、考えました。

 

 

ママリは、しょんぼりして、口数の減った王子に、

 

『どんなモンスターでもぶっ飛ばす、最強の武器を、持ってほしい。』

 

そう、思いました。

 

 

 

ママリの、数星の王子に対する教育方針は、『算数分野のことには、ママリは、なるべく、手出し口出しは、しない』ことです。

 

 

ママリの仕事は、王子に、『算数を教えること』ではなく、王子が、自由に考えられるような、『環境を整えることです。

 

例えば、大きなホワイトボード、数字のマグネット、計算機、王子が興味を持ちそうな本やドリル、おもちゃ等を、王子のまわりに、揃えることです。

 

 

この時、一年の夏、王子6歳、環境は、『最悪』でした。

 

だからママリは、王子が『楽しい♥』と感じて、さらに、王子に自信を持たせてくれそうな環境を求めて、算数教室を、調べはじめました。

 

 

王子家では、王子のことは、王子が決めます。

 

 

でも、選択肢を用意するのは、ママリです。

 

だから、「王子が納得して、算数を好きでいられて、挑戦できる場所を探そう。」ママリはそう思い、色々と調べて、王子を連れて行きました。

 

 

 

まず、大手のKに、行きました。

 

ここは、実は、当時の王子の希望にぴったりで、もうできる内容 (王子は家では割り算をやっていましたが、Kでは足し算からはじめると言われました) を、山ほどやらせてくれて、みんなが、褒めくれる場所でした。

 

幸せそうな王子を見て、一瞬、ママリも、「王子にとっては、こういうところが、幸せなのかもしれない。」と、思いました。

先に進めば、問題も難しくなるので、いいかもしれないと。

 

 

でも、幼稚園時代の王子は、

 

「簡単な問題を、沢山やりたい子」

 

ではなく、

 

「難しい問題に、挑んでいく子」

 

でした。

 

 

その心意気を、どぉぉぉぉぉぉしても、思い出してほしいと、ママリは、考えていました。

 

 

 

P道場に、行きました。

 

P道場は、算数の勉強、というよりも、パズル等を通して、算数のセンスを養っていく所で、ママリは、とても好きです。

 

ただ、内容が、一人で黙々と、家にあるドリルと同じような問題をやっていくので、わざわざ、通う必要があるか、悩みました。

 

 

 

ご近所の塾を、いくつか、見学しました。

 

王子にとっては、あまり、手ごたえがなかったようです。

先生一人に対して、生徒が沢山いて、みんなが違う勉強をしている所が多かったです。

 

 

 

大手進学塾Nの、体験授業に、行きました。

 

ここは、考えることを大切にしていて、実験等を通して、感動したり、クラスメイトと話しあうことを通して、自分の考えを持ったりすることに、力を入れています。

 

 

 

大手進学塾Wの、夏期講習に、参加しました。

 

ここは、学校の延長のような感じで、勉強をしている感が、強かったです。

 

 

 

王子家では、王子のことを決めるのは、王子自身ですが、全員に、意見を言う権利があります。

 

 

ママリ、N。

 

考えることが大好きな王子に、ぴったりだわ♥

 

 

パパ虫、W。

 

勉強が、できるようになりそう。

 

 

 

王子、W。

 

だって、算数がしたいんだもん。

 

 

そりゃ、そうだ。

 

ママリおすすめのNは、そもそも、算数の問題を、やらないのですよ(笑)

 

 

 

さて、みなさん。

 

「あれ、サピックスは?行かなかったの?」

 

 

そう、思いましたか?

 

 

そうなんです。

 

サピックスは、大人気で、空きがなく、入塾テスト・体験すら受けられない状態でした。

 

王子家の、最寄りのサピックスに、ママリが問い合わせたのは、王子、1年の夏でした。

 

そして、「2年になる時にクラスが増えるので、入塾のチャンスは、そこだけです。」と、言われました。

 

 

Wとサピックスの授業は、塾方式です。

 

王子が、沢山の選択肢の中から、塾方式のWを選んだのなら、ママリは、どうしても、進学塾の中でも、トップクラスの子供達が、沢山いる、サピックスも、体験してから、最後の決断をしてほしいと思いました。

 

 

サピックスは、他の塾よりも問題が難しいので、算数を、猛烈に好きな子供が、いっぱいいるはずだ、と思ったからです。

 

算数好きな子供の存在は、王子に、良い刺激になるはずだと、ママリは、考えていました。

 

小学校にも、もちろん、算数が猛烈に好きな子供はいるはずなのですが、ほとんどの子が良い成績をとるので、誰が、ものすごく、算数が好きなのかは、当時、分かりませんでした。

 

 

 

ママリは王子に、サピックスについて、こう説明しました。

 

①テストが難しくて、入塾できない子もいる

 

②算数が、すごくできる子達がいる

 

 

ママリの話を聞いた王子は、

 

「僕の算数は、普通レベルだから、サピックスには入れない。」

 

サピックスには、行きたくない。」

 

と、サピックスの入塾テストを受けることを、拒否しました。

 

 

王子は、自信のなさから、難しい算数の問題と、向き合うことから、逃げようとしました。

 

 

サピックスには、無料の体験授業がありません。

 

塾のお試し体験ができる、短期の講習も、空きがありません。

 

有料の入塾テストと同時に、体験授業があるようですが、入塾しないと、実際の中の様子が、分かりません。

 

 

そこで、ママリは、王子を説得しました。

 

サピックスを見ないで、塾を、決めてもいいの?」

 

「とりあえず、入塾テストを受けて、受かったら、3ケ月通ってみて。嫌だったら、WかP道場に行こう。」

 

王子は、ママリの説得に、渋々、納得して、「分かった。」と、頷きました。

 

 

 

 

入塾テスト、当日。

 

王子は、テストができず、ボロボロだったようで、泣きそうな顔で、サピックスから出てきました。

 

「算数が、できなかった。」

 

「絶対に落ちた。」

 

「僕は、サピックスには、入れない。」

 

と、数日間、イジイジモジモジ、していました。

 

 

因みに、このテストで、なんと、王子は、

 

「国語は、できた。漢字が一つ書けなかった以外、全部できた。」

 

と、喜んでいました。

 

 

ママリも、「ついに、国語を克服したのか。王子の、時代が来たぞー!!」と、密かに、喜んでいました。

 

 

結果…

 

算数は、そこそこ、点数が取れていました☆★

 

結果を見た瞬間、王子の顔が、ぱーーーっと輝いて、ニヒニヒ、しだしました。

 

ウジウジしていた王子の瞳が、ガツガツ、してきました。

 

 

ママリが知っていた、数字大好き王子が、復活した、瞬間でした。

 

 

 

そして、国語。

 

ボロボロでした(笑)

 

でも、算数ができていたことで、王子は、国語に、一切、関心がなくなりました(笑)

 

王子のメンタルは、オリハルコン級です。

 

 

そして、受かっていました↑↑

 

王子は、ずっと、ニコニコニコニコ、していました。

 

 

 

ママリが、難しいと言っていた問題が、そこそこできて、難しい塾に仲間入りできたことで、王子は、他の子共達よりも、算数ができるのだと、自分に、自信を持てました。

 

 

王子が解けなかった算数の問題が、「面白い」と、王子は、言っていました。

 

「間違えても、いいんだ。難しいんだから。」と、王子は、笑っていました。

 

それでも、「100点を取る子もいるんだ。」と、王子は、感心していました。

 

 

王子家、満場一致で、『サピックスがいいね』と、なりました。

 

 

 

実はママリ、王子には話さなかったのですが、王子が合格圏内だということを、試験を受ける前から、知っていました。

 

サピックスのテストは難しいので、合格点が、そもそも低いです。

 

算数が得意な王子にとっては、難しくて、他の子共が解けない問題を出してくれるサピックスの方が、難しい問題で合否が決まるので、有利でした。

 

テストが簡単で、みんなの平均点が高いと、王子は、ケアレスミスをけっこうするので、平均点周辺しか取れない、という可能性が出てきて、厳しくなってきます。

 

 

ママリは、そもそも、王子に、

 

自信を持たせるために、サピックスにチャレンジ

 

させたかったので、もし、

 

「落ちる」→ 王子の自信を、更に、更に、更に奪って、宇宙の藻くずにする

 

可能性があったら、そもそも、入塾テストを、受けさせていませんでした。

 

 

ママリは、勝負師ですが、この頃の、グラグラに不安定な王子を、そんな危ない戦いに挑ませるほど、鬼ではありません。

 

 

 

 

さてさて、受かった後に、大問題が、起きましたー。

 

 

ママリが、なんと、曜日を、勘違いしていました。てへ。

 

最寄りのサピックスでの授業と、王子の小学校での6時間授業が重なってしまい、通えないことが、判明したのです。

 

 

がびーん。

 

 

こうして、紆余曲折を経て、なんと、片道1時間45分もかけて、今の校舎に、通うことになったのでした。

 

 

 

さてさて、サピックスの効果は…

 

テキメンでした。

 

 

授業では、学校ではやらないような、面白い、考えさせられる問題をやります。

 

 

間違えるのが、当たり前なので、「間違えてはいけない」という、呪いから解放されて、王子は、自由になりました。

 

 

楽しくやっていたら、「簡単な問題も、難しい問題も、もっと、もっと、もっと、もっとやりたい!」という、情熱が、湧いてきました。

 

 

そして、王子の目の前に、王子よりもはやく、問題を解く子がいます。

でも王子も、負けていません。

 

挑戦しています。

 

戦っています。

 

戦えています。

 

 

 

 

そんなこんなで、王子の趣味は、テスト、になりました(笑)

 

 

ママリ母が、「テストの点数が悪かったら、どうするの?」と、ある日、聞いたそうです。

 

「点数が悪くても、いいんだよ。誰にも、怒られないし。」

 

「新しい問題を、沢山やりたいから、テスト大好き♥」

 

と、王子は、答えたようです。

 

 

王子家では、王子のテストの点数は、良ければ褒めますが、悪くても、怒りません。

 

怒る意味が、ないからです。

 

王子は、今のところ、色々な問題に挑戦するためにテストを受けているので、答えが合っているかどうかは、関係ありません。

 

面白い問題があったら、一緒に見て、感心しています。

 

 

 

 

ママリが、「塾はどこがいい?」と、最終確認をすると、王子は、迷わず、答えました。

 

サピックス。」

 

「じゃあ、続けたらいいけど、嫌になったら、すぐに、やめてね。」

 

王子が行きたくないなら、行かせる意味がないからです。

 

 

 

 

 

1年生の頃、王子と算数は、少し、ピリピリとした関係になりました。

 

2年生の今は、穏やかです。

 

 

このような経緯があるので、冒頭の親子ゲンカ (☆★教育ママ??★☆①) で、王子が、まだレベル2で、こん棒しか持っていないのに、レベル10の、算数オリンピックの決勝の問題に挑んでいくことを、ママリは、とめられません(笑)

 

こん棒でも、とりあえず、やってみたらいい。

 

ダメなら、ママリもパパ虫も、一緒に考えるし、それでもダメなら、時間をおけばいい。

 

がんばれ。

 

 

 

 

そして、ママリは、いつも、言っています。

 

 

「王子が、算数ができなくても、大好き。」

 

 

「王子が、算数を嫌いになったら、他のものを探せばいいよ。」

 

 

この言葉を、はじめて王子に伝えた時、王子は、驚いていました。

 

 

「え?算数、できなくてもいいの?」

 

 

「いいに決まってる。できても、できなくても、王子だから。」

 

 

ママリは、海外育ちなこともあり、思ったことを、ストレートに伝えます。

 

 

特に、発達障害で、まだ裏表や、人間の機微を敏感に感じとれない子星人である王子にとって、これは、とても大事だと、ママリは、日々、感じています。

 

 

「算数は、嫌いにならないよ。」

 

王子は、笑っていました。

 

 

 

2年生の王子に、プレッシャーは、なさそうです。

 

1年生の頃より、今の方が、算数は、できていると感じます。

 

 

 

あ、でも、サピックスのテストの点数だけは、王子は、とても、気にしています。

 

クラスが変わるのが、嫌だそうです。

 

「良い順位を取りたい」という闘争心と、「他のクラスメイトと、考えるスピードや感覚が合うので離れたくない」という仲間意識が、あるようです。

 

会話をしたことは、一度もないと思うのですが、何か、通じるものが、あるようです。

 

 

この、仲間意識や闘争心は、良し悪しですが、今は、良い方向に進んでいそうなので、しばらくの間は、様子見です。

 

 

 

中学受験は、4年生からの通塾が一般的なので、4年時に、優秀な子供達が、沢山入ってくるようです。

 

その頃は、教科も、4教科で、王子の天敵、図形問題が、ぐっと難しくなるようです。

 

 

王子は、発達障害の影響で、図形や三次元を捉えるのが苦手で、複雑な図形問題は、そもそも、王子の目では、図形が見えない、という状態に陥る可能性があります。

 

王子の、数字人生の山場は、間違いなく、この頃にやってくると、ママリは、覚悟をしています。

 

 

図形ができなくて、算数を諦めるか、乗り越えられるかは、分かりません。

 

どちらにせよ、サピックスだけが、王子の生きがいにならないように、気をつけつつ、サピックスを、満喫していこうと思います。

 

 

 

 

ママリは、遠いあの日、他の子共達からバカにされている王子を見て、悔しくて、「いつかあいつらに、目にもの見せてやるぞ。」と、拳を握りしめました。

 

子供相手に、すみません。

 

大人げないですね、でも、

 

「絶対に、開成中学にいれてやるーーー。」

 

と、燃えました。

 

 

でも、それは多分、王子のためではなく、ママリのためですね。

 

中学校は、偏差値に関係なく、王子の数字愛を認めてくれるところがいいなと、今のママリは、考えなおしました。

 

 

 

実は、最初にそう言っていたのは、パパ虫でした。

 

ママリが、王子に算数の才能がありそうだと、パパ虫に相談した時に、パパ虫が、「開成に入れたいとかじゃなくて、偏差値が低くても、チャタに合った学校に入れればいいよ。」と、言いました。

 

ママリは、「王子のことを、考えているな。」と、その言葉に感心して、考えを、改めたのです!

 

 

 

それなのに…

 

最近、パパ虫が、サピックスで頑張っている王子を見て、「偏差値が高い学校に、行かせてあげたいね。」と、言い出しました。

 

え゛?

 

ママリは、ジト目で、パパ虫を、見つめました。

 

 

まあ、そのうち、パパ虫もまた、「偏差値に関係なく、王子に合った学校に行けたらいいね。」と、言い出すことでしょう(笑)

 

 

 

 

 

この間、ママリが、

 

「あーあー。きっと、教育ママって、思われたよね。」

 

と、パパ虫と話していたところに、王子がやってきて、

 

「教育ママって何?」

 

と、聞いてきました。

 

 

「子供に、勉強ばっかりやらせる、ママのことだよ。」

 

と、ママリが答えると、なんと、王子の瞳が、★キラン☆キラン★と輝きだして、ニコニコっと笑って、楽しそうに、歌いだしました~♪

 

 

『教育ママ~♬ 大好き♪ 最高♪』

 

 

ぐふっ。

 

ママリは、吹き出しました。

 

 

教育ママ、最高♪

 

 

 

因みに、2年生の王子は、色々なことが吹っ切れて、小学校でも、「数字が好き。」と言っているようです。

 

算数が得意な友達もでき、計算のはやさを、王子が勝手に、心の中で、競っているようです。

 

 

楽しそうですね♪