☆数星の王子、ただいま冒険中★

ギフテッド?(IQ137)☆メンサ会員☆自閉スペクトラム症☆注意欠如・多動症☆口唇裂☆3月生まれの一人っ子♥数字ラブ♥王子の冒険譚

★「クスリ」★という不思議なアイテム① 自閉スペクトラム症と小学校受験 注意欠如多動症と中学校受験 ※受験ができない⁉

 

【王子 小2 7歳】

 

 

王子は、コンサータという、注意欠如・多動に効く薬を、週に1回、飲んでいます。

 

 

王子は、3歳の頃に覚醒し、数星の王子になりました。

 

ママリは、数字が大好き♥な王子に、もっと、数字と触れ合う機会を与えたいと思いました。

 

 

年中の頃、習い事を考えはじめ、育脳系の塾、小学校受験向けの塾を、見学に行きました。

 

うーん、微妙でした。

 

 

王子が、家で、はまっていたドリルの方が、難しかったので、そう塾側にも伝えましたが、ママリが、モンスター扱いされました。

 

 

はい。

 

ママリは、もしかしたら、この辺では、有名な、親バカモンスターかもしれません(笑)

 

ただし、大都市の塾では、もっと難しい問題をやっている幼稚園児が、星の数ほどいるので、ママリが、大型のモンスターだとは、思っていません。

 

 

 

そこで、ママリは、王子には、そもそも、私立の小学校が向いているのでは、と考えはじめました。

 

ちょうど、王子が通っていた幼稚園には、付属の小学校があり、園の後に行われていた、お受験クラスもありました。

 

 

ここで、王子は数回、お受験勉強をしました。

 

 

が、この頃 (年中 4歳) 、市のカウンセリングで、発達障害グレーゾーン』 (※今は、ブラックです) という判定が出ました。

 

 

ママリは、すぐに、幼稚園に報告しました。

 

当時の担任は、王子との相性が悪かったです。

この先生は、王子のことを、できない子だと思っていました。

 

 

王子が、「発達障害グレーゾーン」だと聞いて、先生は、

 

「チャタ君には、受験は難しいです。」

 

「他の子と遊べない子は、受かりません。」

 

と、はっきり、言われました。

 

「今は、遊べなくても、改善の余地があるならいいのですが、ないなら、受験クラスの参加も、難しいです。」

 

 

こうして、王子は、この幼稚園の付属の小学校に、門前払いをされました。

 

私立の小学校ですから、もちろん、学校側が、入学する子供を選べる立場です。

 

 

ママリが言えることは、何も、ありませんでした。

 

 

 

でも、よくよく考えてみると…。

 

 

この時、王子は、発達障害グレーゾーン」の判定だったんですね。

 

グレーということは、その傾向があるけれど、そこまでひどくはなく、改善の可能性も、もちろん、ある、状態です。

 

だから、発達障害の、グレーと、ブラックは、話が、全く、違うのです。

 

 

それでも、先生は、無理だと言ったわけです。

 

この戦法でいくと、他の、沢山の人間も、ここの小学校には受からないと、ママリは思います。

 

 

ただ、私立の小学校は、礼儀正しい子を求めているので、仕方がありません。

 

もし、入学できていたとしても、王子は、苦労していたかもしれません。

 

 

もし、受験して落ちていて、その理由が、「友達と遊べなかったから。」だと、王子が知ったら、立ち直れなかったかもしれません。

 

 

そう考えると、今は、受験をとめてくれた先生の考えが、あっていたのかなと、思います。

 

 

 

 

ただ、当時は、悔しくて、

 

「中学校こそは、王子に合った学校に、行かせるぞー☆★」

 

と、ママリは、ものすごく、思いました。

 

 

『中学受験なら、王子の学力だけで、1つくらい合格を、掴みとれるはず★☆』

 

ママリは、そう、思っていたのです。

 

 

 

その後、小学校に入学した王子は、社交が苦手な部分 (自閉スペクトラム症) は、少しづつ改善されました。

 

でも、逆に、多動と、注意欠如の特徴が、かなり、出てきました。

 

 

1年のはじめの頃、立ったり、椅子から転がり落ちたり、体がユラユラ揺れていたり、椅子の上で正座したり、キョロキョロしていた王子について、支援級 (情緒学級) の先生から、こう、言われました。

 

「低学年の間は、こんな感じの子は多いので、大丈夫です。」

 

「でも、高学年も、このままだと、普通級には、いられません受験も、難しいと思います。」

 

 

ががん。

 

ががーんです。

 

 

「お友達と、遊べない。」

 

次は、

 

「椅子に、座れない。」

 

だから、

 

「受験は、無理。」

 

と、言われたのです。

 

 

 

言葉が、なくなりました。

 

 

真っ暗でした。

 

主に、ママリの、まわりが。

 

 

中学受験なら、きっと、社会性が何とかとか、とかとか、言われず、学力勝負でいけるのではないか。

 

 

そう、考えていたのに。

 

 

まさかの。

 

「座れないから。」

 

ですって。

 

 

もちろん、言われていることは、理解ができます。

 

中学校で、王子が、ゆらゆら揺れていたら、他の子共の、迷惑になります。

みんなが言っていることは、正しいです。

 

 

私立でも、公立でも、どこの中学校でも、普通級は、難しいということでしょう。

 

 

 

 

王子は、好きなことには、集中します。

 

が、そうなると、体の様子が、おかしくなります。

 

例えば、ソファに座りながら、甲子園決勝戦の妄想をはじめて、だんだん、ずり落ちて、頭が床についている状態でも、ノートを手に、逆さまな状態で、スティックのりを耳に指しながら、計算したりしています。

 

王子は、「座らなきゃ。」と、常に、頭の中で、呪文を唱えていないと、座っていられないので、大好きな問題や妄想がはじまると、体は、自由に遊びはじめます(笑)

 

 

さらに、問題が終わると、次の、目についたものが気になり、体が、それを見に行ってしまいます。

 

 

なので、王子の場合、集中していても、体が動き、集中が切れても、体が動く、という、いつでも、体が動いてしまう子星人なのです。

 

 

 

『王子の、体が、王子の、考えや思いに、従いません。』

 

発達障害と、グレーゾーンの違いは、ここにあるのかなと、ママリは考えています。

 

 

もしかしたら、性格なら、人生を賭けた大勝負をするために、変えることが、できるかもしれません。

 

 

でも、多動の子は、大勝負をするために、座れるようにはなりません。

 

もちろん、改善はします。

 

実際、2年の王子は、椅子の上でフラフラするレベルまで、落ち着きました。

 

 

 

でも、改善には、年単位の、時間がかかります。

 

すぐには、できません。

 

 

 

王子家では、支援級に対する、偏見はありません。

王子が、全ての授業を、支援級で行うことに、否定的な気持ちはありません。

 

私立の中学校でも、各学校の方針で、全く違う教育方法を展開していることも、理解しています。

 

それが、王子に合わない可能性があることも、分かっています。

 

 

それでも。

 

なんでも。

 

王子を、私立の中学校に入れてあげたいと思ったのは、王子が、数字が、大好きだったからです。

 

 

レベルの高い中学校に入れれば、奇想天外な数学の問題に、出会えるかもしれない。

 

一緒に、メラメラ瞳を輝かせて、解こうとするクラスメイトが、いるかもしれない。

 

 

そう、考えたからです。

 

 

 

ただ、王子は当時、まだ、1年生でした。

 

 

学校の先生達も、病院の先生達も、

 

「多動は、年齢が上がれば落ち着くので、きっと大丈夫。見守っていきましょう。」

 

と、言っていました。

 

 

ママリも、それを聞いて、「そこまで心配しなくても、大丈夫かもしれない。」と、多動については、時間に、任せることにしました。

 

 

 

 

しかし。

 

 

しかしです。

 

 

ちょうどこの頃、1年の夏に、事件が起きました。

 

 

王子は、幼稚園時代、他の人間達が生まれながらに持っている標準装備 (他人と話す等) を持たずに、戦っていて、ボッコボコにやられ、自信を失くし、自分のことを『できない子』だと、考えていました。

 

 

そんな王子にとって、数字は癒しでした。

 

数字と遊んでいる王子の目は、キラキラ輝いていて、簡単な問題も、難しい問題も、大好きな、ただひたすら数字が好きな子星人でした。

 

 

しかし、1年生になり、王子は、自分が算数ができることを知り、そのことで他の人間から褒められたことが嬉しくて、だんだん、

 

「算数の問題を間違えると、褒められなくなるから、間違えたのを、隠したい。」

 

「そもそも、問題を間違えたくない。」

 

「だから、簡単な問題しか、やりたくない。」

 

「みんなと、同じくらいできてればいいや~。」

 

と、ゆっくりと、ゆっくりと、数星の王子らしさを、なくしていきました。

 

 

 

そして、この頃、さらに、一緒に遊んでいたお友達から、「数字が好きなんて、おかしい。」とか「算数が好きなんて、変。」と、言われてしまいました。

 

「短所だから、なおした方がいいよ。」と。

 

 

王子は、数字が好きなことを、学校で、隠すようになりました。

 

 

 

「みんなと、一緒が良い。」

 

王子は、そう言いました。

 

 

王子は、ゆるやかに、数字に対する情熱を、失くしていきました。

 

王子は、●●落とし穴●●に落ちたまま、◉底なし沼◉にも、はまってしまいました。

 

 

 

王子を、引っ張り上げる方法は、いくつかありました。

 

 

IQが高いお友達を、探す。

 

算数以外の趣味を、持たせる。

 

算数が好きな、仲間を探す。

 

 

ママリが選んだのは、学校以外で、算数好きな仲間を探すことでした。

 

なぜなら、これが、一番、思い当たる場所があったからです。

 

「低学年で、塾に通うような子供達なら、きっと、数字好きか、算数ができるに違いない。そして、塾なら、面白い問題をやるはず。王子が、また算数に情熱を持ち、友達もゲットできるのは、塾だ!」

 

 

ママリはそう思い、王子を、塾に、入れることを、考えはじめました。

 

 

 

塾の見学に行こうと、決心したママリでしたが、そもそも、

 

 

多動の王子は、塾に、通ってもいいのでしょうか?

 

 

と、この問題が、また、また、また、また、出てきたんですね。