☆数星の王子、ただいま冒険中★

ギフテッド?(IQ137)☆メンサ会員☆自閉スペクトラム症☆注意欠如・多動症☆口唇裂☆3月生まれの一人っ子♥数字ラブ♥王子の冒険譚

ⅤⅤ算数ⅤⅤ① 「最初の一手」 「自分で解ける」 ※算数との向き合い方、2023年「キッズBEE」図形対策。

 

【王子 小3 8歳】

 

※ 主に、算数オリンピックの、キッズBEEの話ですが、他の算数の勉強にも役立つ内容です。

 

㊗㊗㊗  「キッズBEE」の決勝に、進めることに、なりました   ㊗㊗㊗

 

 

 

算数の問題を解く時に、必要な力は、何種類かあると思うのですが、王子を見ていると、一番大事なのは、

 

 

「最初の一手」

 

 

だなと、思います。

 

 

 

算数オリンピック系の、超思考力問題をやっていると、問題を読んでも、

 

?? 「次に、何を、どうすればいいのかが、さっぱり、分からない。」 ??

 

そんな問題が、出てきます。

 

 

もはや、次に、どの数字を、どこに入れて、何を計算すればいいのか、どこを見たらいいのか、図を書くのかトーナメント表なのか、分からないんですね。

 

「最初の一手」が、出ない。

 

 

で、王子を見ていると、問題を読みながら、もう頭の中で計算がはじまっていて、すぐに、何かを、書きはじめます。

 

 

 

そんな王子ですが、天敵がいます。

 

 

はい、「図形問題」さんです。

 

 

 

王子家では、算数オリンピックの、キッズBEE過去問は、去年、2022年のキッズBEE (2年) を受けた後に購入して、本格的に、攻め始めました。

 

 

「キッズBEE」は、小学1年~3年生対象のテストです。

 

算数オリンピックに挑戦するなら、過去問は、絶対に必要です。

 

 

 

1⃣ 「2022年度版 過去問題集 キッズBEE」 算数オリンピック委員会

 

 

 

王子家の勉強方法は、二種類あります。

 

 

① ママリと一緒に、がっつりやる勉強

 

主に、国語、理科、社会、発達障害レーニング。

 

 

② 王子が、自由時間に、自由にやる勉強

 

算数の、思考力系、勉強系、パズル系、クイズ系、等々等々等々で、自由にどうぞな問題集やドリルが、20冊くらい、棚に、置いてあります。

 

 

算数オリンピックの、キッズBEEの過去問 (以下、過去問とよびます)も、ここに置かれました。

 

 

王子は、気が向いた時に、好きな問題を、自由にやっていて、ママリは、〇つけをして、合っていればそのまま、間違っていたら、もう一度、王子が、勝手にやる、という方法で、やってきました。

 

解説は、してきませんでした。

 

 

キッズBEEの大会には、地方の予選であるトライアル大会と、それに通過した子供達だけがすすめる、決勝のファイナル大会があります。

 

なので、問題も、トライアルとファイナルの二種類があり、当然、ファイナルの方が、難しいです。

 

過去問の内容は、トライアル・ファイナル問題ともに、7~9問ずつくらいで、10年分の問題が、のっています。

 

 

王子は、気ままに、好きな問題をやっていたので、そろそろ、ちゃんと取り組もう、とした時に、問題が勃発しました。

 

本番、一カ月前の、出来事です。

 

 

王子は、トライアルの問題の、7割くらい、自力で解いていました。

 

王子が、けっこうな量を、自力で解いていたので、ママリは、油断していました。

 

 

 

王子は、字系』の問題が、好きで、得意なので、こららは、けっこうやられていました。

 

 

図形の問題。

 

あんまり、手が、つけられていませんでした。

 

 

そりゃそうか、自由にやっていいなら、好きな問題、やりますよね…。

 

 

王子は、発達障害の影響で、視野に独特な特徴があるので、現実世界では、視界が狭く、奥行き感が捉えられなかったり、人間の顔を見分けられなかったり、全体を把握して、前後を予測する能力等々が低いです。

 

これは、算数にも影響していて、立体を捉える感覚や、物を回転させたり、重ねたりというのが苦手で、その流れで、図形も、苦手になってしまうんですね。

 

まあ、これは、持って生まれた特徴なので、仕方がないことだと思っています。

 

 

 

 

じゃあ、パパ虫と、「一緒に、勝負しながら、やってみよう!」となったのですが…

 

( ゚Д゚)

 

まあ、難しい。

 

 

 

なんと、王子が、

 

 

やれば、

 

やるほど、

 

できなくなって、

 

自信を、

 

なくしていきました!

 

 

がーん。

 

 

表情も、過去問の図形問題を見ると、どんどん暗くなっていって、図形問題を前に、王子の手が、ついに、止まってしまったのです。

 

 

( ゚Д゚)

 

 

「この問題、何をすればいいのかが、分からない。」

 

 

王子の、完敗でした。

 

 

 

ひえ。

 

これは、最初の一手が出ない、「ママリの呪い」というステータス異常に、違いありません(笑)

 

 

具体的に、どういう問題かというと、例えば、

 

□の、まわりや辺の長さとか面積を使いながら、答えを導く問題等々です。

 

 

足し算、かけ算ができれば、できる問題なのですが、試行錯誤をする中で、『気づき』がないと解けない問題が多くて、算数オリンピックレベルの問題から、チャレンジするのは、無謀でしたね。

 

 

ここで、「問題の解説をして、終わり」にしては、いけません。

 

 

 

 

「頭で、理解する」

 

のと、

 

「体が、動く」

 

のは、

 

「全く、別」

 

だからです。

 

 

できない問題の解説を読んで、理解しても、多分、小学校低学年の子供だと、理解はできるし、答えも分かったけど、次に、似たような問題がでたら、気づいて、解けるかどうかは、分かりません。

 

 

それに、こういう問題は、

 

分かった → やる

 

という、流れではないんです。

 

 

『なんか色々と考えて、書いてみたら → 答えにたどりついた』

 

なんです。

 

 

だから、こういう問題に必要な力は、「分からないからこそ、手が動くこと」なんです。

 

 

例えば、何をすればいいのか分からなかったけど、問題に書いてあった数字で、式を作ってみたら、解けた。

 

とか、そういう、手が動いてたら、ヒントがあって、罠を解除できて、金メダルが出てきた、というような、宝箱のような問題なんです。

 

 

 

こういう問題を、自力で解けるようになるには、道具が必要です。

 

道具を手に入れて、使いこなすためには、練習が必要です。

 

 

何の、練習かと言うと、『手を動かす、練習』です。

 

 

 

例えば、さっきの図形問題だと、

 

王子は、問題を見て、次に、書き込める数字に、気づけていないんですね。

 

 

だから、手が動きませんでした。

 

 

例えば、

 

「長方形で、一辺が3cm」と書いてあれば、3cmと書いてある、向かい側の線も3cmだと、一瞬で気づいて、書けるか、ですね。

 

それを、書いてみたら、分からないところが、どんどん分かってきた、という流れになるのだと思います。

 

 

とにかく、手を動かして、色々な道具を使ってみて、ヒントに気づけたら、答えまで、もう少しです。

 

 

 

 

そこで、ママリは、コツを掴ませるために、練習できるような問題を探していたら、

 

 

ああ、あるんですねーーーー。

 

 

さすが、日本の教育業界 🙌

 

 

 

ドンピシャなパズルが、ありました。

 

 

 

ずばり、『面積迷路』です。

 

 

さて、どの『面積迷路』を、選びますか?

 

キッズBEE対策なので、難しい大人用の問題から?

 

 

難しい問題からはじめると、難しいので、本人はイライラするし、親もイライラして、時間も精神も、無駄にしてしまう可能性があります。

 

だって、難しいんだもん。

 

 

こういうパズル問題は、見て、一瞬で、「最初の一手」がどこか、に気づくための練習なので、一瞬でできる、簡単な問題がおすすめです。

 

 

こういう図形問題は、図形ではないんですね。

 

ヒントを探して、計算して解く、パズルなんです。

 

王子と一緒に、勉強をしているママリは、昔より、賢くなりました(笑)

 

 

 

王子は、キッズBEEの過去問では、『ヒント』(次に、書き込める数字) が、見えて、いませんでした。

 

 

でも、『面積迷路』では、最初から、見えたんです。

 

 

王子の、手が、動きはじめました

 

 

 

簡単な問題って、道筋とヒントが、明確なんですね。

 

答えが、解いていけば、出るようになっています。秀逸です。

 

 

これを、何度かやることで、こういう図形問題があった時に、

 

「どこを、見ればいいのか」

 

「どことどこの、数字が、同じなのか」

 

 

等の、ヒントの探し方を、手が、覚えました。

 

 

 

 

テーブルの上に、『面積迷路』を置いておいたら、学校から帰ってきた王子が、さっそく見つけて、パラパラめくっていました。

 

「これ、やりたい。いい?」

 

おやつより、算数の問題が大好きな王子です。

 

算数の問題をやりたい衝動から、王子は、逃れられません。

 

 

「ああ、こういうことかーーーー。」

 

「分かった。」

 

「やば。図形、めっちゃ楽しいんだけどーーーーー♬」

 

 

そうそう、これです。

 

 

 

『教えてもらう』のではなく、

 

 

『自分の手が、動く』こと

 

 

『自分の手で、解ける』こと

 

 

これが、本当に、大事です。

 

 

 

王子、数字系の問題を解く時は、キラキラ目なのですが、図形の前では、鼻にしわが寄って、渋い顔になっていました。

 

そうすると、もう、図形問題に会った瞬間に、問題に、負けてしまうんですね。

 

 

でも、

 

「図形、めっちゃ楽しいーーーーーー☆ひゅーーーー★」

 

という感じのテンションだと、問題に負けず、最初の一手が、でるようになります。

 

 

 

 

 

 

 

この『面積迷路』では、

 

 

※※ キッズビーの   過去問レベルの問題には    対応できません ※※

 

 

でも、手の動かし方を、身につけるのには良いです。

 

 

 

最終的には、ママリと王子は、図形問題は、解説を読みながら、ヒントを探したり、ああだこうだ言いながら、一緒に、取り組みました。

 

 

『自分で、解ける』までは、辿りつきませんでしたが、王子が、入口をぶっ壊し、通路を徘徊して、罠を見つけて、解除に失敗して、逃げて、爆弾を仕掛けて、倒れる、くらいまでは、辿りつけたと思います。

 

最初の一手が出ずに、「何をしたらいいか、分からない」と、固まっていた王子が、大レベルアップしました♬

 

 

3⃣ 「エルカミノ式 面積迷路 (スピード編)」  村上 綾一

 

 

 

もし、『面積迷路 (スピード編)』が面白かった方は、こちらもおすすめします。

 

 

3⃣ 「エルカミノ式 面積迷路 (ひらめき編)」  村上 綾一

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こちらは、ひらめき系で、難しいです☆

 

 

といっても、『面積迷路』のスピード編も、後半は難しいです。

王子、まだ、最後まで、たどり着けていません。

 

 

※ 図形が得意な子は、必要ないかもしれません。

 

※ 図形が苦手な子でも、効果は人それぞれなので、絶対に、図形ができるようになる、おすすめ、ということでは、ありません。

 

※ あくまでも、王子の場合の、一例として、読んでくださいね☆

 

 

 

王子が、図形問題をやりながら、渋い顔をしているか、キラキラ目かは、けっこう、テストの結果に影響するのではないかなと、ママリは、考えています。

 

 

過去問、10年間の問題を見た感じ、点数は、かなり運に左右されるな、と思っています。

 

特に、王子の場合は、数字系に強く、図形系に弱いので、数字系と図形系の難問 (正解率30%以下くらい?) で、どういう問題が、何問でるかを、見ていると、この年は、王子は点取れそうだけど、あの年だと、図形が多いから無理だね、という感じです。

 

 

本番で、問題をザっと見て、数字系の問題ばかりだと、王子のテンションはめっちゃ↑↑ 上がり ↑↑ 多分、心に余裕ができて、問題も解けると思います。

 

 

でも、逆に、図形ばかりだと、王子は当然、「やば、苦手な図形ばっかりだ。図形問題、間違えられないぞ。」となって、プレッシャーに押しつぶされて、数字系の問題まで、間違えてしまうかもしれません。

 

だから、できれば、「苦手意識」は、無い方がいいな、とママリは、勝手に、思っています。

 

 

 

王子は、実際には、図形は苦手です。

 

 

でも、それでも、

 

「図形問題でも、できるから、大丈夫。」

 

と思えるような自信を、持ってもらうために、難しい問題だからこそ、簡単な問題や基本的なことを、着実にやることが大事だなと、思いました。

 

 

※ あくまでも、王子のバックグラウンドと、王子家の状況から判断した勉強方法なので、参考程度に、読んでください☆☆

 

 

 

 

☆ この記事、少し前に書いたものなので、最新情報を、たします ☆

 

 

☆☆ 6月11日に、『キッズBEE』を、王子が、受けてきました。

 

 

ママリが言っていた、図形問題が出ました。

 

「もんだい3」です。

 

 

王子、間違えてきました。

 

 

でも、王子本人は、テスト後に、「できた」と言っていました。

 

考えて、計算してきました。

 

手も足も出なかったわけではなく、戦って、負けてきました。

 

 

そして、

 

「あー、これぇ。悔しい。」

 

と、言ったんです。

 

 

図形問題、間違えても、「だって、できないんだもん、あたりまえだよね」みたいな感じだった王子が、「悔しい……」まできたので、大躍進だったと思います♬

 

 

 

お疲れー、王子。

 

 

 

 

※ アマゾンでの買物、このページから行っていただけると、助かります♥

 

★発達障害の脳と、生きる方法★② 「本当に、分かりません。」 ※状況の把握、♥質問の仕方♥、叱られた時の対応

 

【王子 小3 8歳】

 

 

前回、書いたのですが、王子は、

 

「なんで、そうしたの?」

 

と聞かれても、答えられないことが、多いです。

 

 

 

その理由の一つは、

 

『なんでそうしたのか、僕にも、よく、分からない。』

 

からです。

 

更に、自分でも、よく分からないことを、言葉で説明するのは、とても、難しいからです。

 

 

なので、王子との会話で、ママリが、気をつけていることの一つに、「なぜ?」ではなく、ピンポイントで、質問をするというのが、あります。

 

 

 

例えば、王子が、2年生の時に、先生から、めちゃくちゃ、叱られました。

 

 

王子は、授業中に、持っていた消しゴムを、投げてしまって、お友達に、あたりそうになりました。

 

 

ママリは、この話を聞いて、王子の、注意欠如多動症「衝動性」が理由かな?と思いました。

 

「衝動性」は、例えば、ついお友達の邪魔をしてしまう、というような、頭では、何も考えていなくて、体が、勝手に、動いてしまうパターンかなと、思いました。

 

 

それで、王子に、聞きました。

 

「なんで、投げちゃったの?」

 

「分からない。」

 

一見、この、王子の「分からない」という答えは、投げやりで、考えることを拒否している、失礼な答えに思えるのですが、王子の場合は、違います。

 

 

王子は、分かれば、ちゃんと、答えます

 

 

なので、王子が、「分からない」と言ったら、王子は、本当に、分からないんです。

 

なぜ、自分が、あの時、消しゴムを投げたのか、その理由は、王子には、見当たらないんです。

 

 

 

ママリが、他の子供達を、注意して、感じたのは、他の子供達 (数人なので、参考程度にしてください) は、質問に対して、「分からない」と言うことは、ほぼなく、みんな、何かしらの答えを、言ってきました。

 

言えなくても、分からなくても、言おうと、してきました。

 

筋が通っていなくても、何か、言ってきますね、理由とか、事件があったとか、言い訳とか、それを見ていると、やらかしたけど、本人なりに一生懸命考えて、反省しようとしてるのだなと、感じます。

 

 

一方の王子は、その子供達と比べると、何も言わないので、何も考えていないし、反省していないように、見えます。

 

 

でも実際には、考えているのですが、考えても、王子本人にも、さっぱり、理由が、分からないのが原因なのですが、一見、なげやり?反抗的?無気力?に、見えます。

 

 

ママリは、もう慣れているので、ふむふむ「分からないのね」としか、思いませんが、外では、失礼な子だと思われることでしょう。

 

 

こういう態度を、ママリは、王子に、何かを注意するたびに、教えてきましたが、なかなか、身につきません。

 

少しづつ、よくなっていますが、まだもう少し、練習が、必要です。

 

 

 

 

さてさて、

 

ここから、ママリの、『答え探し』が始まります。

 

 

「チャタは、投げたいとは、思わなかったんじゃない?」

 

「体が、勝手に、動いちゃったんじゃない?」

 

と、ママリは、注意欠如多動症の衝動性が原因、だと考えていたので、このように質問しました。

 

 

王子は、その時のことを思い出して、

 

「違う。」

 

と、頭をフリフリしました。

 

 

 

 

「僕は、投げたいと、思ったんだ。」

 

「投げたいと思ったら、手が、動いて、投げちゃった。」

 

と、答えました。

 

 

 

( ゚Д゚)

 

 

え?

 

 

「じゃあ、体が、勝手に投げたんじゃなくて、投げたいと思った自分を、我慢できなかったの?」

 

「そうそう。」

 

王子は、コクコク、頷いていました。

 

 

そうか。

 

なるほど。

 

 

そうなると、話が、全然、変わってくるんですね。

 

何も考えていないのに、勝手に、体が、投げてしまうのと、王子本人が、「投げたい」と思った気持ちを、抑えきれなくて、投げてしまうのでは、対処の方法が、全然、違います。

 

 

ママリの予想は、外れましたが、ピンポイントで質問ができたので、王子が、何を考えて、何をしてしまって、今後どうするべきかが、見えてきました。

 

 

 

 

さらに、

 

発達障害があり、視野が狭く、まわりが全く見えていない、王子は、そもそも、状況の把握』が、とてつもなく、苦手です。

 

さっきの例えは、「何が原因なのか、王子にも分からない」ことが理由だったのですが、これから出す例は、「状況把握ができていないので、状況が、さっぱり分からない」時の例です。

 

 

1年の最初の頃に、めちゃくちゃ叱られた内容は、こんな感じです。

 

 

お友達が、自分の机で、引き出しの中を、整理していたのに、王子が、いたずらをして、机をひっぱって、お友達の引き出しが、落ちて、大惨事になってしまった。

 

これは、王子、相当叱られたと、聞いています。

 

 

その日、支援級の先生から、電話があって、

 

「今日、チャタ君が、ふざけていたので、叱りました。お母さんからも、いたずらについて、注意してください。」

 

と、強い口調で、言われました。

 

 

 

で、王子に、

 

「今日、先生に、叱られたんだって?なんで?」

 

 

と聞いたら、

 

 

「分からない。」

 

 

「なんで、先生から、叱られたのか、分からない。」

 

 

と、答えたんですね。

 

 

今日ですよ、学校で叱られたのに、その理由が分からないって、どういうことやねん?

 

ママリの頭の中は、???だらけでした。

 

 

「お友達に、いたずらしたの?」

 

 

「ううん。」

 

 

ふむ。

 

王子は、ちょっとの期間、一緒に過ごした子供に対して、いたずらができるタイプの子星人ではないので、王子のこの返答で、ママリも、おおよそのことが、理解できました。

 

 

「じゃあ、なんで、机、ひっぱったの?」

 

 

「後ろに、持って行こうとした。掃除の時間だったから。」

 

と、言いました。

 

 

なるほど。

 

 

「お友達は、何してた?」

 

「分からない。」

 

 

「立ってた?座ってた?」

 

「立ってた。」

 

 

「引き出しを、整理してなかった?」

 

「え?……分からない。」

 

 

 

「先生には、なんて言われたの?」

 

「よく、分からなかった。」

 

 

 

「引き出しが落ちて、中の物も、落ちちゃったんでしょ?」

 

「うん。」

 

 

「なんで、落ちたと思う?」

 

「分からない。」

 

 

 

ママリは、はっきりと、理解しました。

 

王子は、お友達が、机の横に立っているのは知っていたけど、引き出しを、ガチャガチャしていたことには、気づいていなくて、引き出しの中身が下に散乱したことも分かっていたけど、その理由は、分かっていませんでした。

 

 

ママリは、お友達が、引き出しの中身を少し出したまま、整理していて、その状態で、誰かが、机をひっぱったら、引き出しが下に落ちて、中身が散乱しちゃうよ。

 

ひっぱった、王子が悪いから、もっと、まわりをよく見てから、行動しないとダメだよ、と伝えました。

 

 

 

みんなの『状況』は、

 

『引き出しの整理をしていた、お友達に、王子が、いたずらをするために、机を、わざと、ひっぱった。』

 

でした。

 

 

一方の、王子の『状況』は、

 

『掃除の時間だから、机を、後ろに、運ぼうとした。』

 

だったんです(笑)

 

 

 

これを、聞いた瞬間、ママリの体から、へろへろと、力が抜けていきました。

 

 

王子の、状況把握能力は、0です。

 

 

ママリは、学校に電話をして、王子が話したことを伝えました。

 

王子の、考えていること、特徴、対応の仕方等々が、伝わりました。

 

 

 

 

みなさんにも、王子の、状況把握能力の低さ、伝わりましたか?

 

 

なので、王子は、「なんで?」に、弱いです。

 

 

王子の答えは、

 

 

「掃除の時間だから、机を運ぼうとした」のに、

 

「いたずらした」「ひっぱった」「ダメだ」とか、

 

みんなが、怒ってて、相手の子も、泣いてて、

 

自分の考えや、気持ちは、言葉にできないから、何も言えないし、

 

何が悪いのか、分からないけど、僕が、叱られて、謝ることになって、

 

 

どういう状況なのか、さっぱり、分からない。

 

 

 

王子は、黙って、泣いていたそうです。

 

 

うーーーん。

 

とても、難しいですね。

 

 

王子が悪いのですが、あまりにも、まわりが、見えていないし、言葉が足りないんですね。

 

 

こんな王子なので、よく、誤解されます。

 

王子の弁明のためにも、王子が何を考えて、どういう行動をしたのか、詳しく聞くことは、とても大事だと、ママリは考えています。

 

 

もう一つ、王子にとって、とても大事なことなのですが、

 

『王子は、一人で生きていたら、まわりの物事を、正確に理解できず、まわりの人たちのことを、「理不尽だ」と感じ、考えてしまうのではないか』

 

と、ママリは、考えています。

 

 

なぜなら、王子本人は、「何も、悪いことをしていない」と思っているのに、叱られて、嫌だし、理不尽だからです。

 

当然、まわりに対して、不満が、募ると思います。

 

 

だって、掃除の時間だから、机を運ぼうとしたら、めちゃくちゃ叱られたら、どう思いますか?

 

 

でも、王子が、

 

「僕は、悪気がなかったけど、やってしまったことが、相手を傷つけたり、嫌な思いをさせてしまった。僕が悪かった。」

 

と、理解して、納得していれば、まわりに対して、嫌な気持ちは、わいてこないのではないかなと考えています。

 

 

なので、自分の、失敗や行動の、詳細を聞かれ、分析され、ダメだしされるのは、いい気持ちではないと思いますが、子星人である王子にとっては、とても大事なことだと、ママリは、考えています。

 

 

もう一つ、しょっちゅう叱られている王子の、心の安定のために、ママリが、よく言っている言葉が、あります。

 

『王子のことを、叱ってくれる人は、王子のことが、好きだから。』

 

これは、事実で、子供、特に、発達障害がある子供を叱るのは、とても、難しいので、王子のことを叱ってくれる人は、王子の味方で、間違いありません。

 

 

 

発達障害がある子供の反応は、全く、読めません。

 

普通の子供の場合、ある程度、返ってくる反応は、予想ができます。

 

 

でも、王子の場合のように、発達障害がある子供の反応は、全く、予想を、裏切ってきます。

 

なので、学校の先生方が、普通級の授業を進めながら、発達障害のある子供につきあうのは、時間がかかるし、とても、骨がおれると思います。

 

 

それでも、王子の小学校では、担任の先生は、根気強く王子と向き合い、支援級の先生方も、王子を、見守ってくれています。

 

とても、ありがたいです。

 

 

 

 

そして、以前も書きましたが、王子は、友達にも注意されます。

 

これも、王子にとっては、ありがたいことです。

 

 

担任からも、「チャタ君は、私が言っても、そこまで効果はないんだけど(笑)、友達に注意されると、ききます。」と言われたので、見守っていこうと思っています。

 

 

 

王子は、人間の顔が分からないので、叱られている時、相手の表情も、見えていません。

 

王子は、紙等に描いてある絵や写真、実際のママリの表情は、拾えるのですが、他の人間の、高速で動く表情は、捉えられていないようです。

 

こういう事情もあるので、王子には、あらかじめ、今のところは、「叱ってくれる人は、味方だ」で、いいのかなと考えています。

 

 

 

 

ピンポイントの質問攻め、ぜひ、試してみてください♥

 

 

 

★発達障害の脳と、生きる方法★① 「結果より、過程」 ※レベル、我慢、♥褒め方♥

 

【王子 小3 8歳】

 

 

王子には、自閉スペクトラム症注意欠如多動症の特徴があり、高IQで、とても、分かりづらい子星人です。

 

 

 

 

例えば、

 

発達障害がある』

 

と、伝えても、「そんな感じはしない。」と、言われることもあります。

 

 

社交辞令かもしれません(笑)

 

 

 

「思っていたより、大丈夫。」

 

くらいかもしれません。

 

 

 

 

 

でも、実際の王子は、

 

 

人間の顔が、分からないし、表情の違いも、見ていません。

 

他人とのコミュニケーションは、自分の言動が、合っているのかが、分からないので、不安があります。

 

すぐ立つ、歩き回る、歌う、転がる、寝転ぶ、ヨガの変なポーズをきめる。

 

注意力が散漫で、思いつくと、いてもたってもいられません。

 

独り言、野球中継、止まりません。

 

物があると、見たい、触りたい、舐めたいです。

 

掃除、片付け、お手伝い、好きじゃないから、できません。

やろうとしても、すぐに忘れて、他のことをしてしまいます。

 

等々、等々、等々、この王子が、王子の基本、レベル年齢-2』の状態です。

 

 

みなさんが外で、王子に会った場合は、王子は、

 

『人間に関する知識を応用して、自分の行動を修正して、動いています。』

 

『自由気ままな自分の身体を、根性で、抑えこんで、理性で、我慢をしています。』

 

 

レベルー0.5くらいまで、王子自身が、↑↑ あげている ↑↑ 状態です。(自己コントロール?)

 

 

 

人間の顔が、分からなくても、人間を、間違えることは、ほぼ、ありません。

 

分からない時は、何も言わずに、過ごしているか、遠ざかるようです。

 

小学校の先生方から、「顔が分からない」ような行動はない、と、今のところ、聞いていますが、王子本人から、「友達を、全然知らない子と間違えた。」等は、ママリは、聞いています。

 

あと、「たまに会う子」に苦戦しています。

 

 

気持ちは、相手の表情が見えていなくても、なんとなく、やり過ごしています。

 

王子自身は、表情豊かで、今は、外でも、ニコニコしています。

 

 

コミュニケーションは、小2頃から、はじめての相手でも、少しづつ、話せるようになってきました。

 

得意な内容は大丈夫ですが、自分のことを、改めて、言葉にするのが難しいこと (自己紹介、発表、謝罪等) もあります。

 

 

外では、行儀よく、ではありませんが、ギリギリ、座っていられます。

 

 

独り言は、言いません。

 

 

物があると、触り、舐めようとしますが、頻度は、落ちます。

 

 

掃除、片付け、お手伝い、やります(笑)

 

 

王子は、外では、壮大な、猫をかぶっています。

 

ということは、王子は、外で、他の人間がいると、『常に、頑張らなきゃいけない、我慢している、不安感 (僕の行動、これで合ってる?大丈夫かな?) がある』状態異常です。

 

 

 

 

『王子レベル-0.5』の状態しか見ていない人間には、-2の王子は、想像ができないかもしれません。

 

 

病院でのリハビリも、以前の王子、5歳は、

 

 

モジモジして、何もやらない

 

先生に、話しかけられない、挨拶もできない

 

話しかけられても、答えられない

 

やりたくない内容は、やらない

 

先生の話を、聞いてない?

 

 

 

それが、

 

指示されたことを、やる

 

自分から、挨拶をして、質問もできる

 

話しかけられたら、答えられる

 

やりたくない内容も、やれる

 

はじめてのお友達でも、遊べる

 

ように、6歳くらいで、なりました。

 

 

 

「チャタ君は、レベルが、上がった。ー2からー0.5になった。」

 

と、思われがちなのですが、それは、違います。

 

 

 

王子のレベルは、永遠に、同じ年齢の、まわりの子供達から、『ー2』なのだと思います。

 

1.5分は、王子の、我慢の結晶です。

 

ー2の状態から、我慢して、ー0.5まで、根性?で、持っていってます。

 

 

これは、王子自身が、言っていました。

 

「家でのレベルが、ー2だったら、外では、ー0.5くらいまで、我慢できてる。」

 

 

 

ママリは、両方の王子を、見て、聞いて、知っているので、王子が、どれだけ、外で、我慢をしているのかが、分かります。

 

 

 

この間、はじめて、王子のリハビリ・プレイセラピー?に、ついて行ったパパ虫が、

 

 

「今日、一つ、問題を、やらなかったの。だめだぞ。」

 

と、王子に言っていました。

 

 

王子は、しょんぼりしていました。

 

 

そして、

 

「ママに、怒られるかもしれないから、自分から、言う。」

 

と、言って、白状してきました。

 

 

 

王子はその日、先生と、いつもやっている問題を、やらなかったみたいです。

 

 

王子は、指示されたことを、スッとやってしまえば、スッとできます。

 

でも、一回、「やらない」という姿勢になると、それを変えることができず、意固地になって、ひたすら、拒否してしまうんですね。

 

 

「なんで、やらなかったの?」

 

ママリが聞くと、王子は、うつむいていました。

 

 

「分かんない。なんとなく。」

 

王子は、質問に答えられないことが、よくあります。

 

 

問題を、ちゃんとやらなかった子供が、この理由を言ってきたら、どうしますか?

 

ブチぎれますか?

 

 

待ってください。

 

落ち着いて、落ち着いて、落ち着いて。

 

 

 

 

さて、注意しますか?

 

 

それとも、褒めますか?

 

 

 

「そっか。チャタは、他のことは、やったの?」

 

「うん。」

 

「それも、やりたくは、なかったんだよね?」

 

「…。うん。」

 

「でも、やったのね?我慢したの?」

 

「うん。」

 

「偉かったね。」

 

ママリは、王子の頭を、ナデナデしました。

 

 

病院のリハビリで、王子がやっている内容は、楽しいものもありますが、王子が苦手なものもあり、王子は、ちゃぶ台返しをしたい気持ちを、我慢して、やっているものも、あります。

 

 

「一つだけ、できなかったのは、我慢しないチャタが、でちゃったの?」

 

「うん。そう。」

 

「チャタは、いつも、外で、我慢をして、がんばっているのを、ママは知ってるから、一度くらい、いつもの自分に戻っちゃったのを、怒らないし、そういう時もあるよ。」

 

王子は、ママリの話を聞いて、安心して、半べそで、ママリにすり寄ってきて、ママリの腕に、顔をぐりぐりしていました。

 

 

かわいいですね(笑)

 

 

かわいいのは、おいといて(笑)、家での王子を知らないみんなは、ー0.5の王子が、普通の王子だと考えているので、フッと王子の気が抜けて、ー2の状態に戻ってしまうと、王子は、まわりから、怒られます。

 

 

まあ、これは、正直、仕方がないです。

 

怒られるようなことを、実際に、しているので。

 

 

 

そして、普段、ママリも、一日に何度も、王子を、注意しています。

 

 

 

小学1年のはじめの頃、王子は、よく言っていました。

 

「今日も、僕だけ、先生から、怒られた…。」

 

内容は、「ちゃんと座って」「走らない」「指舐めない」等々なので、仕方がないのですが、他の子供達は、怒られるようなことが、ないんです。

 

 

英会話の子供達も、小学3年の5月で、いまだに、小学校で、注意されたことがない、という子が、何人もいます。

 

 

 ( ゚Д゚)

 

 

そんな中で、王子は、自分では、なおせない内容を、注意されています。

 

 

そして、先生だけではなく、クラスメイトからも、注意されています(笑)

 

 

王子は、基本的に、みんなから、めちゃくちゃ、注意されています。

 

 

 

 

だからこそ、ママリは、『褒めなければいけない時』があると、思っています。

 

 

 

 

分かりづらく、しょっちゅう注意をされてしまう、王子だからこそ、

 

「ちゃんと、見ているよ。」

 

という人間が、まわりに、一人、いるだけで、ちょっと、褒めてくれるだけで、全然、違うのではないかなと、勝手に考えている、ママリなのでありました。

 

 

 

因みに、パパ虫を、王子の二面性が見えていない例にあげてしまったのですが、パパ虫が、こうだからこそ、ママリが、王子と話せる内容もあり、実は、ファンタジー小説の悪役令嬢的な、パパ虫令嬢はとっても損をしているんだけど、まわりの人達は、その令嬢のおかげで、ハッピーになれる、という、かわいそうな、立ち位置にいます(笑)

 

がんばれ、パパ虫(笑)

 

 

とにかく。

 

ずっと、王子と一緒にいるママリと、比べられるのは、まあ、かわいそうですね(笑)

 

 

 

発達障害がある子供を褒める時は、その結果ではなく、がんばっている過程』を褒めてあげることが、とても、大事だと思います。

 

 

 

 

 

実は、これは、発達障害の子供達、普通の子供達、高IQの子供達、関係なく、思うことでもあります。

 

 

大人から見ると、

 

「もう少し、もう少し、がんばれば、できる。」

 

と、本当に、あと少し、あと少し、がんばればいけそうなのに…。

 

という時に、前に進ませたい気持ちは、分かります。

 

 

でも、そこで、子供が、立ち止まっているということは、もう、多分、限界なんです。

 

 

それ以上、前に進めるなら、子供達だって、もう、とっくに、前に、進んでいるんです。

 

 

でも、もう行けないから、止まっている時に、もっと行けと押されるのは、なかなか厳しいのではないかと思います。

 

 

魔王の城も、未知の洞窟も、攻略できる子供達は、すごいです。

 

でも、勇者になれなくても、剣士でも、兵士でも、門番でも、木でも、立派です。

 

 

☆適材適所です☆

 

 

 

子供達の、『結果』だけではなく、『がんばった過程』を、ぜひ、褒めてあげてください。

 

 

 

☆★教育ママ??☆★③ 『自信』は、王子一星人じゃ、作れない ※苦手がある子は、はやめの勉強がおすすめです。

 

【王子 小3 8歳】

 

 

以前、パパ虫から、

 

「王子を、サピックスに通わせている以上、王子が楽しいかどうかではなく、受験に向かって、ちゃんと、やってほしい。」

 

と、言われたことがあります。

 

 

ふむふむ、分かります。

 

分かりますよ。

 

 

お金を出しているパパ虫からすれば、楽しさや、好きを、追求するママリは、おかしく見えるかもしれません。

 

 

でも、ママリは、この、

 

「好き。楽しい。」

 

だけは、絶対に、譲れません。

 

 

 

なぜなら、

 

どのテストでも、王子が、算数で高得点を取ってくるのは、サピックスに通っているから、では、ないんです。

 

 

王子が、高得点を取れるのは、

 

他の三年生達の、

 

何倍も


いや、もしかしたら、

 

 

何十倍も

 

 

何百倍も

 

 

何千倍も

 

 

算数を、やってきた。

 

からです。

 

 

王子は、家で、算数のパズルをやり、問題集をやり、テキストを読んでは、王子問題を作ってきました。

 

たし算、ひき算、かけ算、何百万回、やったことでしょう。

割り算は、ちょっと、少なめです。

 

暗記してます。

 

暗算、秒でやります。

 

 

そりゃ、そうだ。

 

あれだけやれば、そりゃ、覚えるし、得意にもなります☆

 

 

ママリが感心するほど、王子は、数字を並べて、書いてきました。

 

 

そして、王子の最大の強みは、

 

『問題が、簡単か、難しいかに関係なく、ずっとできる。』

 

ことです。

 

 

普通、4年生くらいの子供は、1年生がやる足し算や引き算の問題、やりたくありませんよね?

 

「こんな簡単なの、やんなくていいじゃん!」

 

そうですよね。

 

 

嫌ですよね?

 

 

だって、その子にとって、算数は勉強です。

 

4年生向けの、難しい問題があるのに、もうできる、1年生の問題を、あえて、やるなんて、時間の無駄だと思いますよね?

 

 

 

でも、王子は、ただただ、好きなだけ、なので、簡単か難しいかは、あまり関係ないです。

 

もうできる内容でも、何度も、何度も、やっています。

 

効率的ではないです。

 

まあ、本人が楽しそうなので、それで、いいのでしょう。

 

 

ママリは、3年生の内容でも、なるべく、学校では習わないような、トリッキーな問題集を、王子家に、揃えていて、王子がやるように、仕向けています。

 

 

王子、新しい問題集に気づくと、すぐ、やり始めます (笑)

 

そんな王子です。

 

 

 

 

 

なぜって?

 

好きで、楽しい、からです。

 

好きで、楽しければ、人間 (星人) は、努力が、当たり前に、できます。

 

 

 

 

王子が、一年生の夏、お友達から、「数字好きは、短所だ。」と言われた時、王子は、

 

「算数が、好きなこと、できることを、みんなから、隠したい。」

 

と、言い始めました。

 

 

「算数ができるのは、かっこいいことだよ。」

 

「チャタの、良いところだよ。」

 

ママリは、何度も、何度も、王子に、そう、伝えました。

 

 

でも、あの時、いくら、ママリとパパ虫が、算数のかっこよさを、素晴らしさを、王子に説いても、王子には、響きませんでした。

 

 

なぜって?

 

ママリが、いくら王子を褒めても、王子にとって、それは、当たり前のことだからです。

 

 

 

 

だから、当時、王子に必要だったのは、三者に、褒められることでした。

 

 

そして実際、支援級で、優しいお兄ちゃんお姉ちゃん達に、「算数ができて、すごい。」と褒められていた王子は、味をしめて、もっともっと褒められたいと、願うようになったのです。

 

でも同時に、お友達から、数字を否定された王子は、またしても、グラグラに、揺れました。

 

「算数ができるのは、いいことなの? それとも、ダメなことなの?」

 

落とし穴に、落ちた王子が、さらに、沼に、はまってしまいました●●●

 

 

 

王子家に、もっともっと、イケてる第三者が、必要になりました。

 

 

王子のことを、認めて、褒めてくれる、イケてる第三者です。

 

それが、王子家にとっては、受験界のトップを走る、サピックスでした。

 

 

サピックスでは、算数ができることは、当然、かっこいいことなので、王子は、すんなりと、その事実に、納得して、ニコニコしています。

 

 

 

サピックスに通い始めた頃、王子は、自分の長所に、全く、気づいていませんでした。

 

「僕の算数のレベルは、普通。」

 

なんなら、他の沢山のクラスメイトの方が、「僕より、算数ができる。」と、言っていました。

 

 

それは、事実です。

 

王子より、算数ができる子供達は、もちろん、沢山います。

 

 

でも、王子も、もっと高い評価をされても良いはずだと、ママリは、思いました。

 

ママリは、とにかく、王子に、自信を持ってもらいたかった。

 

 

 

 

サピックスは、王子にとって、多分、算数を教えてくれる場所ではなくて、王子が、数字が大好きなことを、認めて、証明してくれる場所、なんですね。

 

王子の数字♥を認めてくれる場所、それは、王子にとって、かけがえのない、大切な場所だと思います。

 

 

ママリやパパ虫が、いくら王子に、王子は数字ができて、かっこいいと伝えても、ダメなんです。

 

他人からの一言が、実は、非常に重みがある場合があるんです。

 

 

 

 

 

 

ママリは、王子に、学校のことを聞きますが、王子は、失敗やうまくいってないことを、ママリには、基本的に、話したくないので、独りぼっちだった、怒られた、うまくいってない、等の話は、まず、出てきません。

 

そういう内容は、王子との会話の中で、ママリが、なんとなく気づいて、分かる、ということが多いです。

 

 

さらに、王子は、人間関係や、発表等が苦手で、あまりその話しもしたがらないので、ママリも、むりには聞きません。

 

 

さらに、ママリもパパ虫も、あまり他人に興味がないのです(笑)

 

そうすると、王子家では、王子も、ママリも、パパ虫も、あまり、他の人間の話を、しません

 

 

 

そして、ママリは、今は、他人の視線よりも、自分を磨くことが大切だ、と考えているので、王子を、『他人の目を、気にする子供に育てよう』という意識すら、ありません。

 

友達の視線を気にして、自分のやりたいことを諦めるなんて、もったいないと、思うからです。

 

関係の薄い人間との時間よりも、自分を磨いた方が得だと、ママリは、考えいます。

 

 

 

だから、幼稚園児の王子に、ママリは、言っていました。

 

「他の子は、どうでもいい。」

 

「チャタが、かっこいい大人になることが大事。」

 

「他の子と、比べなくていい。」

 

ママリは、王子を応援するために、他の子共と比べることは一切なく、こういうことを、言っていました。

 

 

でも、幼稚園児の王子は、幼稚園で、すでに、他の子共達と自分を比べて、この時点で、

 

『僕は、できない子だ。』

 

と、自分のことを、考えてしまっていたんですね。

 

 

この時は、ママリは、王子が、自分のことをそんな風に考えているとは、思っても、いませんでした。

 

後から聞いて、ビックリしました。

 

 

 

それはさておき、

 

『できない子』

 

は、どうやったら、「できない子」から、脱出できますか?

 

 

多分、何か、できることがあれば、「できない子」から、「できる子」になれると思います。

 

じゃあ、「できること」はどうやって、証明しますか?

 

 

王子が、もし、地球上に、たった一人の子星人だったら、「自分が、できない子」だとも思わず、「できる子」だとも思わず、ただ、無心に、生きていただけだと、思います。

 

 

でも、地球で暮らす、数星の王子は、人間に、囲まれています。

 

当然、目の前にいる人間と、王子自身を、見てしまう、比べてしまう。

 

 

目の前の人間達が、挨拶をして、一緒に遊んで、歌って踊って、戦っているのに、王子は、そこに入れず、独りぼっちだったんです。

 

だから、自分のことを、「できない子」だと、思った。

 

 

そして、得意分野の数字は、ママリから、他人と比べる必要はないと、言われている。

 

他人ではなく、「過去の自分と、比べなさい。」と、言っていました。

 

 

 

当時、「できない子」である王子が、「できる子」になって、自信を持てる可能性は、ありました。

 

 

それは、ママリが、

 

「お友達は、時計、まだ読めないよ。足し算引き算、できないよ。チャタは、すごいね。」

 

と、言ってあげれば、よかったのです。

 

でも、ママリは、王子を、他の子供と、一切、比べなかったので、そういう話しは、一言も、言っていませんでした。

 

 

 

王子が、一年生になった時です。

 

 

「チャタは、通学路、ちゃんと覚えてるし、すごいね。他の子は、まだ覚えてない子もいるみたいだから、一緒に帰ってくるんだよ。」

 

と、ママリが、言った時でした。

 

王子の瞳が ☆ ピカーン ☆ と、光ったんです☆

 

 

いつものママリだと、多分、

 

「チャタは、通学路、ちゃんと覚えてるし、すごいね。」

 

しか、言ってなかったんですね。

 

 

でも、これだと、王子は、

 

「他の子も、みんな、当然、覚えてるんでしょ。」

 

と、思ってたらしいです。

 

↑ これは、あとから、王子本人に、聞きました。

 

 

 

王子は、幼稚園で、こう思っていました。

 

 

「チャタができることは、みんなも、できる。」

 

 

「でも、みんなは、チャタよりも、もっと色々なことが、できる。」

 

 

「みんな、時計が読める。」

 

 

数独も、チャタより、できるんでしょ?」

 

 

 

なるほど。

 

 

そんな、壮大な、砂漠級の、勘違いを、してしまっていたんですね。

 

王子は、幼稚園では、お友達が、時計や数字をする姿は、実際に、見たことがなかったけれど、家に帰れば、王子と同じように、数字を並べ、数独をやって、算数に挑戦していると思っていました(笑)

 

 

なんてこったい(笑)

 

 

確かに。

 

王子は、一人っ子なので、他の子供達の、家での様子なんて、分からないですよね。

 

単純に、想像ができなかったのだと思います。

 

 

だから、王子と、同じようなことをしていると考えるのも、当然だったのかもしれません。

 

 

だから、王子は、ずっと、「他のみんなは、何でもできる」のに、自分は、なんて、

 

『できない子』

 

なんだろうと、「できない子」の呪いから、抜け出せないでいたんですね。

 

 

 

小学1年生にして、王子は、はじめて、

 

「僕は、通学路を覚えているけど、覚えてない子も、いるらしい。」

 

と、自分が、何かができて、みんなが、何かができない、こともあるのだと、気がつきました。

 

 

何かが、できる、できない、は、自分一人が存在しているだけじゃ、分からないんです。

 

他人と比べて、はじめて、分かることがある。

 

自信になる。

 

 

 

この時、ママリは、泣きました。

 

ごめんね、王子。

 

 

まさか、ママリの言葉達が、こんなにも、王子を縛っているとは、思ってもいませんでした。

 

 

ママリの人生訓は、40過ぎたママリが、やっと、辿りついた内容です。

 

ママリ自身が、散々、今まで、他人と自分を、比べて、比べられて、嬉しかったり、悲しかったりしてきたからこそ、感じて、嫌だったからこそ、あがいてきたんですよね。

 

 

そんな経験を、まだ、あまりしていない、幼稚園児の王子に、そんな教訓は、通用しないんです。

 

 

大人の理想や信念を、子供に対して使う時は、よくよく、考えてからにしましょう。

 

子供を、想ってのことでも、子供を傷つけては、本末転倒です。

 

 

大切なのは、目の前の王子を、よく見て、今、王子に何が必要なのか、ママリの信念でも、社会の通念でもなく、王子の心に、今、必要な言葉はなんなのか、それを、言ってあげることが、とてつもなく大事だと、改めて、考えさせられた、ママリなのでありました。

 

 

それから、ママリは、時々、王子と、他の人間を、比べて、話したりしています。

 

 

クラスメイトやお友達ではなく、サピックスの成績優秀者の子共達とか、テレビの出演者と、比べています。

 

ただ、「良くても、悪くても、いいの。ただ、違うだけだよ。」と言っています。

 

 

 

 

 

現在、王子は、3年生です。

 

今、思い返してみると、得意な算数で、サピックスに通った意味は、テストで王子の立ち位置が分かったことと、算数大得意な子供達がゴロゴロいることを体感できたことで、授業自体は、受けなくてもよかったかなと思っています。

 

なぜなら、得意分野は、わざわざ塾に通わなくても、家で、問題集をやっていれば十分だからです。

 

素敵な問題集、沢山、あります☆

 

 

 

実は、王子家にとって、一番良かったのは、王子が苦手だと思っていた、国語、社会、理科に関してです。

 

 

この3教科こそ、王子家にとっては、王子を、サピックスに連れて行った効果が、予想に反して、出ています。

 

 

 

王子の、小学校の授業に対する不満は、

 

「何回も、分かってることを、言われて、全然先に進まない。情報量が、少なすぎる。」

 

です。

 

 

授業や教科書の内容、もはや、考える必要もないくらい、何度もやっているので、内容を覚えてしまっています。

 

王子が問題を解いても、他の全員が終わって、先生が一人一人○付けを終えるまで、ずっと、待たされます。

 

そんな授業を、毎日5時間、6時間、ジッと座るのが苦手な王子が、耐えています。

 

 

でも、サピックスの授業は、先生の話ははやいし、何度も言わないし、クラス全体で問題を解くスピードが、はやいらしいです。

 

なので、王子は、2年の頃から、国語の授業が、気に入っていました。

 

 

 

新3年生になり、社会と理科の授業が増えました。

 

 

実は、ママリとパパ虫は、高IQの子供特有の、自分の好きなことしかやらない特性から、社会と理科をやらないのではないかと、心配していましたが、王子はとっても、楽しそうなんです。

 

 

社会は、地図、地名、名産品、都道府県と、王子の大好物が並び、王子は授業を聞いて、先生が話したことや、お友達が質問したこと等をまとめて、一生懸命メモをとって、家で、それをもとに、文章を作って、発表をしてくれます♬

 

 

理科も、好きではないけど、楽しくやっています♬

 

 

国語も、鼻歌が出るくらい、余裕が、でてきました♬

 

偏差値的な余裕ではないですよ、精神的な余裕でしょうか?

 

 

 

実は、ママリ。

 

塾って、とっても頭が良い子供達が、もっと上を目指して、通うところだと思っていました。

 

でも、頭が良い子供達は、多分、塾に通わなくても、まあ、通うとしても、4年生とかからで、十分なんだと思います。

 

 

むしろ、苦手分野があって、苦戦している子供こそ、はやいうちから通って、その苦手な部分が、どのような内容なのかを、知っておくと、これからの人生が、かなり楽になりそうです。

 

 

王子は、サピックスに行っていなかったら、ここまで、国語をやらなかったと思います。

 

長い、難しい、深い、文章が、どどんと出されるサピックスの国語は、正直、王子家では、取り組むのは、大変でした。

 

 

でも、だからこそ、

 

「こういうことが、分からないの? なんで?」

 

「こういう風に考えちゃうんだ、なんで?」

 

等々、発達障害で、高IQの王子の、不思議な脳みその中を、見て、色々と、考えられたな、と思います。

 

 

4年生から入塾していたら、勉強の内容が難しすぎて、低学年でやる、国語の根本的な部分、に、じっくり対応することが、ママリと王子には、できなかったかもしれません。

 

 

 

王子、とっとと、病院に行って、良かったね!

 

サピックスと出会えて、良かったね!

 

 

 

 

 

 

現在、王子は、小学3年生。

 

 

実は、王子は、前回のサピックスのテストで、クラスが一つ、落ちてしまいました。

 

「クラスを、落ちたくない。」

 

と、ずっと言っていた王子なので、ママリは、心配になりました。

 

 

 

「ママは、チャタが、何点とっても、何番でも、どこのクラスにいても、いい。」

 

「でも、チャタが、一番上のクラスが気に入っていて、そこに居たいと言っていた気持ちも知ってる。」

 

「もし、悔しいなら、勉強の量を増やして、クラスをあげる努力をするか、もう嫌なら、やめて、他のことをしてもいいよ。」

 

と伝えました。

 

 

王子は、少し考えてから、

 

 

「僕は、勉強がしたい。」

 

 

「それができるのは、サピックスだから、サピックスで、国語と、社会と、理科がやりたい。」

 

 

「だから、サピックスは、やめたくない。」

 

 

と、言いました。

 

 

そして、

 

「クラスは、落ちても、まあ、いいやぁ~。」

 

と、笑っていました。

 

 

王子に、なんだか、心の余裕が、でてきました。

 

 

「そう。じゃあ、ママはいつも通り、全力で、応援するね☆」

 

王子は、ニコニコしていました。

 

 

そもそも、王子に、算数で、自信を持たせるために、通い始めたサピックスでしたが、その目標は、達成され、算数の猛者達と仲間になり、ライバルになれました。

 

そして、ママリの思惑よりも、もっともっと大切なことを、王子は、自分自身で、見つけてきました。

 

「僕は、勉強がしたい。」

 

 

 

王子は、『♥数字大好き♥』から、なんと、『♥勉強大好き♥』っ子に、ジョブチェンジ?クラスチェンジ?変身?変態?したのです。

 

 

ママリは、ビックリしましたが、王子は、どどんと、王子なりの信念をもっていました。

 

 

それなら、後は、もう、王子の想いを尊重して、ママリとパパ虫ができることは、見守ることだけです。

 

 

今後は、サピックスで何かがあったとしても、王子が、自分で考えて、解決していくことでしょう。

 

がんばれ、王子。

 

 

 

因みに、算数は、現在、「算数オリンピック」「キッズBEE」という大会に照準を定め、過去問をやっています。

 

こちらの問題は、王子の大好物の、超思考力系です☆

 

 

 

しかし、問題が、普通の人間ができないレベルな気がします…

 

 

キッズBEEは、小学1年~3年の子供が対象ですが、40過ぎのママリ、できません。

 

これ、他の人に言うと、「ママリさんって、バカなのね★」と笑われるのですが、本当に難しいです。

 

 

算数オリンピックのサイトに、前回のテストの問題がのっているので、算数自慢の大人達、ぜひ、チャレンジしてみてください☆☆☆

 

 

 

■王子画伯の作品集■② 「絵には、物語がある。」 ※三次元、状況の把握、関係性、苦手です。

 

【王子 小3 8歳】

 

 

実は、

 

ママリ、

 

王子の絵について、

 

けっこう、

 

悩みました(笑)

 

 

 

幼稚園時代、王子3歳~5歳、王子の絵は、基本的に、白黒で、人間は、棒人間でした。

 

マッチ棒みたいな感じで、顔も、あいまいでした。

 

 

 

他の子供達の絵は、うまかったですよーーーーーー☆

 

( ゚Д゚)

 

人間の顔や体は、上手に描かれていたし、まわりの家や花も色鮮やかで、かわいかったです。

 

 

そんな、女子達の中で、王子は、男子代表?として、鉛筆で殴り描いたような、

 

 

海なら、「嵐?ジャニーズかっ。」

 

家族なら、「ママ、でかくない?」

 

クリスマスでも、「クリスマスの物が、一切、描かれてないな…(笑)」

 

 

そんな絵を、描いていました。

 

 

 

ママリは、「これは、教えたほうが、いいな。」と、思いました。

 

 

年中頃です。

 

ママリは、幼稚園児用のテキストを、買ってきました。

 

イラストが描けるようになる、魔法の書です。

 

 

顔には、目と鼻と口があって、体には、頭と胴と首と手と足が、バランスよくあって、という感じで、三次元の人間を、二次元に、簡単に、かわいく、描けるようにする、書物です。

 

 

まずは、○とか、魚 ◀▶◄ とかの絵から、はじめたのですが…

 

 

うーん、なんて言えば、いいんだろう。

 

 

ママリは、

 

笑ってしまったんです。

 

 

王子が、かわいらしい魚の絵を描いているのが、あまりにも、似合わなすぎて、笑ってしまいました(笑)

 

「チャタ…、ぶはっ。」

 

 

ママリ、白目。

 

白目です。

 

 

 

こうして、王子家では、王子に、かわいい絵を教えることは、やめました。

 

 

ママリは、思いました。

 

「押しつけは、だめだ。王子らしくない。」

 

 

結局、かわいい子は、かわいい絵を描くし、かっこいい子は、かっこいい文を書くんだなと。

 

王子は、王子らしく、それで、いいんだなと。

 

 

 

 

以前、『王子画伯の、個性の正体』は、

 

 

① 他の人間のことを、あまり見ず、考えず、自分の好きなことを、やっちゃう。 (注意欠如多動症?)

 

 

② 関係性を捉えることが苦手で、何も、考えていない。 (自閉スペクトラム症?)

 

 

だと、書きました。

 

 

申し訳ありません。

 

大事な、三つ目の特徴を、完全に、忘れてましたーーー ( ゚Д゚)

 

 

 

それは、

 

③ 三次元 (空間認識能力?) が、苦手。 

 

 

です。

 

 

空間認識能力は、人や物の位置を立体的に把握する能力で、これが苦手だと、文字の読み書きが苦手、地図・図形が理解できない、スポーツが苦手、整理整頓が苦手等々の影響があります。

 

ただ、王子の場合、超得意 (文字、地図) 、と、超苦手 (図形、スポーツ、整理整頓)、の両方の特徴があって、複雑なので、今回は、三次元だけに絞りました。

 

 

 

 

三次元が苦手、と聞くと、アニメが好きで、人間が苦手というイメージに、なるのではないでしょうか?

 

実は、ママリ、このような意味で、『三次元が、苦手』を使ったのではないのですが、後々、このような結果が、導かれていきます。

 

 

 

まずは、王子の、『三次元が、苦手』の意味を、見ていきましょう。

 

 

三次元は、立体とかのことなのですが、王子は、これらの認識が、できるような、できないような子星人です。

 

 

発達検査を受けた、5歳7ヶ月頃、王子は、

 

三次元を、二次元で、捉えて』

 

いました。

 

 

分かりやすく言うと、オリンピックのマークは、

 

5つの輪が、重なり合っている (三次元)

 

 

ものなのですが、王子は、あれを、

 

☁ 一つの、雲のような形 ☁ (二次元)

 

だと、認識していました。

 

 

多分、多分ですよ、多分、

 

『王子の見ている世界は、三次元。だけど、王子には、二次元に、見えている。』

 

のだと思います。

 

 

小学3年生の今の王子は、以前よりも、折り紙を重ねて、折って、★を切りぬいて、開いて、裏返したらどうなりますか?みたいな問題が、できるようには、なってきています。

 

でも、三次元の図形を、三次元として捉えられているかは、判断ができません。

 

 

 

そして、この間、「発達障害がある子の多くは、奥行きや、影や、遠近感のない絵を描く」と、聞きました。

 

確かに、王子の絵は、平面っぽいです。

 

でも、まだ小学3年生なので、まわりの子供達も、立体的な絵は、描けていないです。

 

 

 

そして、以前、王子が、「奥行」を理解しているかを知るために、一枚の絵を見せました。

 

簡単な、部屋の絵なのですが、奥行きがあって、わざと、いくつかのライトが描いてあって、その大きさが、同じでした。

 

なので、奥行きが、分かる人間には、絵に描いてあるライトの大きさは全部一緒だけど、「このライトは、奥にあるから、実際の大きさは、とても大きい。」と理解ができる絵です。

 

 

「絵の中の、どのライトが、手前にあって、どれが、奥にあるか、見える?」

 

と聞いたところ、王子の答えは、合っていました。

 

 

ママリが、

 

「え、見えるの? ★☆★☆ すごい ☆★☆★ 」

 

と、頭をナデナデしていたところ、王子が、

 

 

「トリックアートの、だまし絵の本に、だまされない方法が、描いてあった。」

 

と、言いました。

 

 

ん?

 

 

「僕は、騙されないよ。すごいでしょ★」

 

と、言ったんです。

 

 

むむ。

 

これは、王子の目が、実際に、「見えている」のではなく、「知識として知っている」ので、あたったのではないかと思った、ママリなのでありました。

 

 

なので、王子の目が、実際に、三次元を捉えているかは、謎です。

 

 

 

 

こんな王子です。

 

 

 

小学校で、王子が描いた絵について、もう一度、考えてみましょう♪

 

 

まず、

 

① 王子は、『こぶ島』について、描くことを、決めました。

 

『こぶ島』は、多分、王子が、注意欠如多動症で、色々なところを見て、色々なことを考えているので、本人は「理由はない」と言っているけれど、「こぶ」みたいな物が、どこかにあって、それを見て、描こうと思ったのだろうと、ママリは考えています。

 

 

そして、その後に、

 

② 物語が、続いていきます。

 

 

「ちみずぎ君と、机だ君が、漂流してきて……。」

 

王子の命名も、独特です。

 

そして、この物語も、王子が妄想して、作り上げた、「二次元の物語」です。

 

 

 

他の子供達が、「あたたかな家族の絵」とか、「がんばる自分」とか、三次元の「リアルな思い出」について、描いている

 

隣で、

 

 

王子は、二次元の絵に、二次元の物語を、足している。

 

 

要するに、

 

 

=  📚  マンガ  📚

 

 

を、描いてるんです(笑)

 

 

授業中に、堂々と(笑)

 

 

 

なるほどーーー。

 

やるな、王子画伯。

 

 

 

 

王子が、

 

『三次元、人間が苦手』

 

で、

 

『二次元、マンガが大好物』

 

 

なのには、王子なりの、理由が、あったんですねー。

 

 

 

 

 

■王子画伯の作品集■① 個性 = 何も、考えないこと? ※状況、関係性…無視します。

 

【王子 小3 8歳】

 

 

王子は、

 

『物の、捉え方や考え方が、独特で、そのため、個性的。』

 

だと思います。

 

 

☆☆良くも、悪くもです★★

 

 

 

2年生の秋頃、王子が、学校で、絵を描いてきました。

 

 

「こぶ島」

 

の絵を、描いてきましたーーーーー●●

 

 

ママリは、最初、「新種の、武器か何かかな?」と、思いました。

 

 

 

いや、

 

でも、

 

どー見ても、

 

こぶだなー。

 

 

と思ったので、

 

「あの昔ばなしの、絵を描くのがテーマだったの?もしくは、おもち?」

 

と聞くと、

 

自由に、描いていいって、言われたんだよ。」

 

と、王子は、真顔で、答えました。

 

 

ふむふむ、自由ね。

 

「なんで、こぶ島、描いたの?」

 

 

「うーん、分かんない。」

 

これは、王子が、分からない、もしくは、全く興味がない、時に発する言葉です。

 

理由があれば、王子は、説明ができるので、「分からない」と言ったら、分からないのだとママリは捉えています。

 

 

「そうなんだー。他の子は、何、描いてた?」

 

「分かんない。」

 

興味がないので、見てないんです、まわりを、多分。

 

 

最近の王子は、自分のやりたいことが、はっきりしているので、あまり興味がない、他の子供の絵や、その時の状況を、よく見てないのかな…と、思っています。

 

 

逆に、「まわりに、合わせなきゃ。」と必死になっていた、自閉スペクトラム症全開だった幼稚園時代は、まわりを、よく、見ていました。

 

「今日は、みんなで、あれをした。▼ちゃんが、これこれして、それで、×君が、こうしてた。」

 

等々、王子は、幼稚園で何が起きたか、誰が何をしたか、よく見ていました。

年少の頃は、ニコニコ笑顔で、ママリに、幼稚園の話を、沢山、聞かせてくれました。

 

 

でも、年中になって、

 

幼稚園の話は、パタリとしなくなり、表情も、暗くなってきました↓↓

 

 

多分、王子は、

 

「僕は、みんなと、同じことができない。」

 

ことに気がついて、そのことを理解して、自分のできなさに凹んで、暗い日々を、過ごしていたんだと思います。

 

 

 

それが、小学生になって、吹っ切れました~☆

 

 

王子は、山を登り、洞窟を探検して、海で溺れ、沼に、はまりました●●

 

 

そんなことが、色々と、沢山あって、

 

「もう、まわりのことは、どうでもいいやぁぁぁぁぁ。」

 

と、考えるようになったのか、逆に、まわりを見なくなり、まわりが見えなくなり、まわりの子供達の真似をすることが、少なくなりました。

 

= 空気が読めない子

 

かもしれません。

 

 

それでも、幼稚園時代のように、がんばって、がんばって、がんばって、まわりに合わせて、それでもみんなと同じようにはできないと、縮こまって、傷ついて、泣いていた王子よりも、学校を離れて、数字が好き♥、サピックス♥、駅♥、とケタケタ笑いながらいたずらをして、怒られている王子のほうが、とても、幸せそうです。

 

実際、素を出した方が、学校でも、お友達が、増えました。

 

 

 

幼稚園時代、強く出ていたのは、自閉スペクトラム症の特徴でした。

 

小学校時代、強いのは、注意欠如多動症の特徴です。

 

 

自閉スペクトラム症王子は、社交力が低くて、まわりと、自分を比べて、沈んでいく傾向が、ありました。

 

自閉スペクトラム症は、一見、見えづらく、まわりと同じようにすることを、まわりからも求められてしまうからかもしれません。

 

王子も、つい、できるような気がして、がんばってしまって、疲れはててしまう。

 

 

注意欠如多動症王子は、他の子供達よりも、自分のことを優先して、ハッピーで、突き抜けている気がします。

 

特徴が、明らかなので、まわりの子供達も、王子が同じようにすることを求めず、諦めるのかな、とも思いました。

 

これは、王子の特徴と、ママリの偏見で、他の子供には、あてはまらないかもしれませんが、これが、王子の場合は、「王子の個性」の理由に、つながっていきます。

 

 

 

 

 

小学校で、『自由に、描いていい』と言われて、他の子共達は、家族や、自分の好きな物を描いた、と聞きました。

 

「ママに、見せようと思って。」

 

「●●が、好きだから。」

 

そして、その子供達には、その絵を描いた、理由が、ありました。

 

 

 

ママリは、これが、

 

『個性の差』

 

だと思いました。

 

 

 

王子は、発達障害の影響で、関係を捉えること、が、そもそも、苦手です。

 

 

例えば、国語で言うと、

 

ある出来事には、原因や結果、誰かの気持ちが影響している、という、

 

『出来事と、出来事の、間にある、関係性』

 

を捉えることが、苦手です。

 

 

 

分かりやすく言うと、

 

「王子は、全体を見ることが苦手で、一部分に、注意をむけます。」

 

 

例えば、絵を見ると、「全体を見ずに、自分が気になる一部だけに、注目する」という特徴を、持っています。

 

一方の、普通の人間は、物と物の間にある関係を理解して、全体を見る力を持っています。

 

『木を見ず、森を見る』

 

みたいなことが、普通に、できます。

 

 

 

王子は、これが、苦手です。

 

 

王子の場合は、

 

「木を見て、森を見ず。」

 

です。

 

 

そして、他の木を見ると、「前に見た木とは、違う木だ」と、「それぞれの木を、それぞれ、見て」いました。

 

これは、5歳の発達検査をした頃の、王子の関係性の捉え方です。

 

 

8歳現在は、かなり改善し、一部分を見つつも、全体も、見れるようになってきています。

 

「木を見て、森があるかもと思う。」くらいは、できています。

 

いや、できてないかも。

 

できるような、できないような。

 

そんな感じです。

 

 

ただ、根本的に、関係を理解することは苦手で、教えてもらったことはできても、違う状況になると分からなくなる、というようなことも、多分、あると思います。

 

 

それでも?

 

だからこそ?

 

 

幼稚園時代の王子は、『自由に、絵を、描いていい』と言われると、自由には、描きませんでした。

 

多分、王子は、まわりの子供達と、同じような絵を、描こうとしたんだと思います。

でも、描く技術がなかったので、描かなかったのかなと、ママリは考えています。

 

 

幼稚園王子は、まわりの子供達と、「同じことを、しないといけない。」という強い意志を持っていました。

 

なぜなら、『自分=できない子』だったので、王子にとっての正解は、『できる子の、真似をすること』だったからです。

 

だから、多分、絵が描ける幼稚園王子だったら、まわりの子供達と、同じような絵を、真似して、描いていたと思います。

 

そして、真似ができなければ、王子は、縮こまって、黙って、誰かの後ろに、隠れていました。

 

 

 

でも、そこから、↑↑吹っ切れました↑↑、王子は。

 

いくら頑張っても、他の子供達と同じことができないと、理解したからだと思います。

 

これは、良くも悪くもで、勉強はどうやらできると理解していて、社交はできないと理解しているのだと思います。

 

 

そして、吹っ切れた王子は、他の子供達のことを、あまり見なくなったようです。

 

そこに、そもそも、関係性を捉えることが苦手なのもまじって、さらに、何も、考えていないようです。

 

 

 

多分、普通の子供は、絵を描く時に、

 

 

① 自分が描きたいことが、思い浮かぶ。

 

 

② まわりの人、家族のことを、考えてみる。

 

「先生や、友達に、変だと思われない絵を、描こう。」

 

「ママが見るだろうから、家族の絵を描いたら、喜ぶかも。」

 

 

③ 自分のことを、考える。

 

「私が大好きな、朗希君の、かっこよさを、描きたい。」

 

「私が、ダンスを、頑張ってるのを、自慢したい。」

 

 

④ 考えたことに、関係のある絵を、描く。

 

 

んじゃないかと、思います。

 

だから、みんな、「なんで、その絵を描いたの?」という質問に対して、はっきりとした、答えが、あるんです。

 

 

 

王子には、この発想が、多分、無かったんです。

 

 

 

① 思い浮かんだことを、描く。

 

 

おしまい。

 

 

なんだと思います。

 

 

実際、王子に聞いたら、こぶの絵を描いた理由は、ないそうです。

 

こぶの絵本を見たわけでも、想像したわけでもなく、「なんとなく描いた」、らしいです。

 

 

多分、他の子供達も、この、関係性を捨てて、自分の中にあるものを前面に押し出していけば、その子特有の、独特な個性が、あると思います。

 

 

でも、とっても社会的な動物である『人間』は、何も考えず、本能のままに、ということが、できないのかもしれません。

 

まわりのことを、ついつい考えて、想像してしまう。

 

 

そうすると、社会的にうけるものを、描いてしまうのかな?

 

暖かい家族の絵、とか、がんばる自分、とか。

 

 

そんなこんなで、この繰り返しが、原始的な自分を隠して、社会的な自分が、どんどん、どんどん、育っていくのかなぁと、ママリは、思いました。

 

 

 

 

王子画伯の絵は、うまくはないです。

 

でも、個性的で、ママリは、多分、その絵を、誰が描いたのかが分からない状態で見せられても、王子の絵だと、気づくと思います。

 

 

王子の絵は、賛否両論です。

 

 

社会性の高い女子達は、王子の絵を見て、お互いに目くばせをして、笑っています(笑)

 

「なんで、こぶ?」

 

「なんの、絵?」

 

「色が、すごい。」

 

「なんなの?」

 

という、低評価です。

 

 

でも、個性を大事にしているご家庭からの評価は、高いですね。

 

「こぶ⁉ ( ゚Д゚) 」

 

「なんで、こぶ、描いたの?」

 

 

「理由は、ないみたい。」

 

と、ママリが答えると、唸られます。

 

 

小学2年生の子供は、「何も考えず」、「理由のない絵」を、なかなか、描けないからです。

 

ついつい、色々と、アレコレと、考えてしまう。

 

 

だから、絵も、『社会的な絵』になります。

 

 

一方の王子の絵は、どーーーーーーーん、と、『こぶ島の絵で、描いた理由も、ありません。』

 

 

みなさん、考えてみてください。

 

 

今までに、絵を描いて、その理由がなかったことは、ありますか?

 

 

もしろ、理由があるから、絵を描くんです、人間は。

 

多分。

 

 

『こぶ島』は、普通は、こぶ取りじいさんの昔ばなしを想像して、描くんです。

 

多分。

 

 

 

でも、王子は、こぶ取りじいさんの話を想像して、絵を描いたわけではありませんでした。

 

 

あれ?

 

王子って、考えることが、好きなんじゃなかったっけ?

 

 

と思ったあなた、すっかり、『★王子通☆』ですね☆

 

 

 

そうです。

 

王子は、考えること、妄想、大好きです♥

 

 

 

 

王子の、考えることは、絵を描いた、後に、きます。

 

 

人間が、絵を描く時は、普通は、「思いがあって、絵がある。」のではないかと思います。

 

『この想いを、伝えたい。伝えたいんだぁっ。』

 

という、熱い気持ちが、あるのではないでしょうか?

 

 

 

でも、王子の場合は、逆で、たまたま思い浮かんだ物を、描いて、

 

「この絵には、物語があるんだよー☆」

 

と、言いながら、描いた絵に、物語を足していきます。

 

 

だから、王子のこぶ島には、破天荒な物語が、ついています。

 

 

 

普通の人間の絵や物語とは、スタート地点が、少し違うんですね。

 

逆なんです。

 

 

想いがあって、絵を描く、人間。

 

 

絵を描いて、物語を書く、王子。

 

 

 

これが、『王子画伯の、個性の正体』です。

 

 

 

これは、何も考えていない、赤ちゃんには、ある、芸術性かもしれません。

 

なので、これから、どんどん、社会性を身につけていったら、王子からも、なくなるかもしれません。

 

 

実際、小学2年生王子は、他の人間や、自分のことを考えながら、テーマを選ぶこともできます。

 

でも、絵は、ほとんどの場合、『描いてから、考える』ことが多いようです。

 

自由時間に王子が描いている絵や字や記号を見ると、描いてから考えてるなと、思います。

 

 

 

王子は、ドラえもんが大好きで、「漫画家」が、将来の夢の一つです。

 

 

漫画家になるのは、険しい道のりだと思いますが、がんばれー王子★☆

 

 

 

★「クスリ」★という不思議なアイテム⑤ 王子の表 → 裏 (ケアレスミスが0)、ママリの判断 ※薬を、おすすめします。

 

【王子 小2 7歳】

 

 

ママリは、以前、精神に作用する薬に関して、「試すのも、試さないのも、その家族で決めたらいい。」と、書きました。

 

でも今、王子が実際に、注意欠如多動症に効く、コンサータ等を試して、思うことがあります。

 

 

それは、注意欠如多動症のみなさん、ご家族、ぜひ、

 

『一度、薬を、試してみてください。』

 

 

 

宝箱に入っていた薬の中には、『可能性』(ポテンシャル) が、入っていました☆

 

王子の可能性が、レベルアップしましたー☆

 

 

 

王子は、

 

一つの物に集中することが苦手で、雑で、力の入れ加減を間違えて物を壊しまくり、鉛筆を舐め、食事中に立ってしまうこと等が、あります。

 

 

これは、

 

 

性格ですか?

 

特徴ですか?

 

なおりますか?

 

なおすべきですか?

 

無理やり、なおしますか?

 

 

 

王子の行動や態度は、良いものでは、ありません。

 

当然、怒られるし、誤解されるし、受け入れられないかもしれません。

 

 

 

でも、これらは、全く、王子本人の、意思ではないし、王子本人が、根性でなおすことができない、内容です。

 

 

王子の脳が、そうやって、作られているからです。

 

 

でも、

 

だから、

 

だからこそ、

 

 

薬を飲むと、なおるんです。

 

普通の脳に、ジョブチェンジした王子の脳は、一つの物に集中し、雑ではなくなり、物を壊さず、鉛筆も舐めず、食事中も、立ちません。

 

 

ということは、やっぱり、王子の努力や根性では、なおせない内容なんですね。

 

 

「気合で、インフルエンザ治せよ!」と言っていた時代は、もうとうの昔に過ぎ去りました。

 

今の時代は、「薬飲んで、ゆっくり休みなよ。」です。

 

 

今の時代、気合よりも、素敵で良い薬が、あります。

 

昔は、多分、良い薬が、なかったんだと思います。

だから、ママリが子供の頃は、王子のような子供達の可能性は、見つけられなかったのかなと、思います。

 

 

 

 

 

王子は、かなり、色々なところを見ていて、一度見だすと、そこに集中します。

 

注意力が散漫な、注意欠如の特徴と、一つの物を過度に見る、発達障害の過集中が、同時に起きているのだと思います。

 

そして、多動の影響で、ジッとしていられず、いつも頭の中で、『座らなきゃ』と、呪文を唱えています。

 

 

こういう子供の場合、ケアレスミスは、どうなると思いますか?

 

 

ない?

 

ある?

 

 

ありますよ。

 

めっちゃ、あります。

 

 

 

計算間違い。

 

足し算の問題だったのに、かけ算で計算しちゃった。

 

文章を、読み間違えた。

 

最後の問題を、やり忘れた。

 

 

誰にでもある、人間につきものの、ケアレスミスです。

 

 

 

王子の場合、この間は、相当気合を入れて行った、算数のテストで、150点満点中、5問、25点分、やらかしてきました。

 

150点中、5問、25点、明らかに、できる問題を、落としてきました。

 

 

 

 

では、コンサータを飲んで、毎回、受けている、サピックスのテストでは、どうだと思いますか?

 

3問くらいに減ると、思いますか?

 

2問?

 

 

 

なんと、ケアレスミス

 

 

です。

 

 

王子は、サピックスの算数のテストでも、間違えてきますよ。

 

でも、できなくて、もしくは、ひっかけられて、間違えてきます。

 

王子が今持っている力の、最良の結果を、出してきます。

 

 

 

計算ミス、勘違い、読み間違い、やり忘れ、これらが、ないんです。

 

 

1年間、5回のテストで、

 

 

ケアレスミスが、ないんです。

 

 

衝撃的でした。

 

改めて考えてみると、涙が出てきますね●●●

 

衝撃的過ぎて。

 

 

注意欠如多動の脳は、いったい、どれだけ、王子の邪魔をすれば、気が済むんだと、悔しいし、悲しい気持ちになります。

 

はぁ。です。

 

はぁ。

 

 

 

王子は、注意欠如多動症自閉スペクトラム症の影響で、得意な算数の分野でも、ハンデを負っています。

 

 

王子が、もし、薬を試していなかったら、王子は、例えばテストで、ケアレスミスを連発していたでしょう。

 

ママリも、パパ虫も、学校の先生達も、病院の先生達も、それが、王子の実力』だと、判断していたでしょう。

 

 

はっきり言います。

 

『王子は、算数には、特に、向いていない。』

 

ママリ達が、このような結論に、辿りついていたとしても、不思議ではありません。

 

 

実際、王子が取ってくる点数は、平均よりちょい上レベル、だからです。

 

 

 

でも、ママリは、王子が、王子家で見せる、王子の本気を知っていたので、

 

『これは、絶対に、ケアレスミスだ。』

 

『王子が、算数を、できないわけではないんだ。』

 

と、本当は、多分、きっと、もっと、王子ができるはずだと、信じてきました。

 

 

 

でも、これも、実は、とてつもなく微妙で、

 

 

『じゃあ、なんで、分かってるのに、間違えるんだよっ?』

 

 

という、どうしようもなく、モンモンとした気持ちも、わいてくるんですね。

 

 

もし、ママリやパパ虫に、発達障害に関する知識がなかったら、間違えてくる王子を、責めて、叱っていたかもしれません。

 

 

 

数字は好きでも、算数で結果を出せない王子。

 

 

そんな王子を、最初は、ママリも、応援したことでしょう。

 

でも、そのうち、イライラしてきて、怒りだして、王子を、責めていたでしょう。

 

 

そして、最終的には、

 

ママリとパパ虫は、王子のことを諦めて、もう、応援しなくなったかもしれません。

 

 

 

 

そして、何よりも、誰よりも。

 

 

分かっている問題を、バンバン間違えてしまい、良い点が取れない。

 

なんで、簡単な問題を間違えてしまうのか、自分でも、分からない。

 

いくら、がんばっても、どうしても、間違えてしまう。

 

なおしようがないのに、いつも、怒られる。

 

 

そんな王子は、王子自身のことを、どう、思うでしょう?

 

 

『やっぱり、僕は、バカなんだ。』

 

 

『なんで、いつも、間違えちゃうんだろう。』

 

 

『もう、勉強するの、嫌だ。楽しくない。』

 

 

『僕は、なんて、ダメな人間なんだろう。』

 

↑ 

※ これは、ママリの想像上の、発達障害に気づかれることなく、育った王子像です。

 

 

 

注意欠如多動症は、その子供の力を、見えづらくします。

 

 

ママリは、叫びたいと思います。

 

ケアレスミス、注意力が散漫なのは、本人の責任ではありません。どうか、その子の可能性を信じて、やらせてあげてください。』

 

土下座します。

 

 

 

 

ただ、これは、王子の、算数に関してです。

 

 

国語は、ケアレスミス、クスリを飲んでも、飲まなくても、あります。

 

どちらが良いか、判断できるくらいの差は、実は、ありません。

 

 

このように、国語だと、あまり差が出ないので、また、薬を飲むか飲まないかが、難しい問題になってきます。

 

さらに、王子自身が、クスリを飲むことが嫌なので、さらに、難しくなってきます。

 

本当に、難しいんです。

 

 

 

でも、王子は、コンサータを飲んで、自分がこれくらい、できるんだ、という事実を知ることができたんですね。

 

 

多分、ケアレスミスが多い子は、最後の5分に、見直しをするように、言われるのではないかと思います。

 

 

でも、例えば王子の場合、一生懸命解いた問題を、最後の見直しで、計算を間違えていたと勘違いして、答えを変えてしまってバツ、最初の答えが合っていた、ということもあります。

 

注意欠如多動の子共にとって、『見直し』は、実は、さらなる、ケアレスミスを生む機会の可能性ですら、あるんです。

 

ケアレスミスの、大連鎖です。

 

大量の妨害用のブロックも、さらに、落ちてきますよ、気をつけて。

 

 

だから、逆に、見直さない方がいい子供も、いるかもしれません。

 

 

 

だから、5分前の見直しは、その子の、ケアレスミスの対策に、本当に、なっていますか?

 

 

王子は、今、冷静に、対策を練っています。

 

例えば、

 

「このテストは、クスリなしでいい。こっちは、(僕の人生の中で) 大事だから、クスリを飲む。」

 

というように、対策が、たてられるんです。

 

 

これは、とても、ありがたいことです。

 

 

 

 

の、内容を読んだ方は、やっぱり、発達障害って、無い方がいいんだな、と思ったかもしれません。

 

ママリも、さっき、「注意欠如の脳め、王子の邪魔をしやがって、きぃーーー。」と書きましたが、ごめんなさい。

 

それは、書きすぎです。

 

 

なんと説明すればいいのか、分かりませんが、なんか、ちょっと、違うんです。

 

 

確かに、

 

みんなと、同じであることを求められる社会の中では、王子は、輝けないかもしれません。

 

発達障害は、障害であって、個性には、なりえません。

 

 

でも、

 

みんなと、同じであることを求められない社会だと、個性に、なりえます。

 

違うことが、求められるなら、王子が見ているものは、普通の人間とは、根本的に、違うからです。

 

 

これは、一概に、日本は…、欧米は…、とかの話ではありません。

 

例えば、

 

日本の進学校には、猫のようにデロンデロンに伸びながら、数式を永遠と書いている子供達が、何人もいるそうです。

 

専門家で、会話が苦手だから、モールス信号で会話をする方が、いるそうです。

 

 

そういう環境なら、王子は、全く問題がないと、精神先生Ⅱに言われました。

 

 

でもね、そういう環境は、そこらへんに、ゴロゴロと、転がってはいないんです。

 

 

進学校も、専門職も、本人が努力して、勝ちとった場所、ですよね?

 

戦ってきたんですね。

 

 

もし、戦わなければ手に入らない宝が欲しいなら、王子が、発達障害だろうが、高IQだろうが、王子なりに戦って、勝たなければいけません。

 

勝たないと、いけないんですね。

 

 

 

人生には、戦わなきゃいけない時がある、そう考えると、

 

注意欠如多動症の子共にとって、薬、は、『武器』です。

 

強い武器に、なりうるかもしれない、貴重な物です。

 

 

 

でも、王子が、三種類を試して、二つはダメ、そして、コンサータも、とてつもなく嫌だ、というように、明らかに、扱いづらい、諸刃の剣でもあります。

 

実際に、副作用も、色々と、あります。

 

 

だからこそ、この剣を、勉強が難しくなった四年生、五年生で、試していたら、色々なことが、うまくいかなかっただろうなと思います。

 

 

王子が、薬をはじめて試したのは、小学1年生の秋です。

 

そこから、この薬はダメ、これは使ってたら嫌になった、こっちもダメ、じゃあ、これで覚悟を決めようと、一年と少し、悩んできました。

 

一度決めても、やっぱり嫌だったり、また一から話し合って相談したり、そういうことを、何度か、繰り返してきました。

 

王子本人が、納得して、どの薬を、いつ使うかを決めるまでに、長い時間が、かかりました。

 

 

これを、これをですよ、慌ただしい高学年でやる余裕は、ないと思います。

 

ただでさえ勉強が大変なのに、薬は、精神的にも、体力的にも、日々の生活にも、影響してきます。

 

だから、忙しくなる前に、王子が実際に、じっくりとゆっくりと、試せて良かったなぁと、ママリは考えています。

 

 

 

精神の薬、不安があると思います。

 

でも、試したことで、見えてきた、王子の可能性も、ありました☆

 

 

 

でもね、

 

『注意欠如多動症の特徴を、クスリで改善して、戦いに準備しよう♥』

 

と、ママリは言いつつ、

 

発達障害がある王子には、消えてもらうぜ、げへへ。』

 

とは、全く、思わないんです。

 

 

 

やっぱり、王子は、

 

発達障害で、

 

高IQで、

 

口唇裂で、

 

3月生まれで、

 

一人っ子で、

 

男子だからこそ、王子なんです。

 

 

 

そんな王子が大好きな、ママリと、パパ虫なのでありました♥

 

 

 

 

※ クスリの効果は、あくまでも、王子の場合です。参考程度に読んでください。

 

※ ママリは、王子との経験から、薬を一度試すことをおすすめしますが、責任は、負えません。薬の使用は、熟考の上で、医師と相談しながら、お願いします。